アプローチ・バンカー ミス防止

アプローチショットのダフリ・トップを直す方法と打ち分け方とは?(ランニング・チップ・ロブ・ピッチエンドラン)

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長いロングホールをなんとか3打でグリーン手前へまで来ました。あとはカップまで20ヤード。

寄せることができればパー、ショートパットを外してもボギーで… なんて考えながら打ったアプローチはまさかのザックリ

ダフってしまい、飛距離はたったの1ヤード…

 

こんな経験、よくありますよね(涙

 

今回はアプローチの種類についてとアプローチショットでミスをしない方法の解説をしていきます。

緊張する場面ですが、実はそんなに難しいショットではないので是非この機会に習得してみて下さい。

上記のような悔しい思いをしないために、しっかりと勉強をしていきましょう。

 

アプローチショット名人⇒毎回安定して良いスコアが出せる

 

友人で「ドライバーを打てば280ヤード!」「ピッチングウェッジは超高弾道で130ヤード!」というショットはセミプロ並の方がいます。

でもなぜか毎回100を切ることができません。

 

その理由は至って明快で、今回のお題にもある「アプローチ」がとっても苦手なんです。

本人に聞いてみたところ「思い切り振るとしっかり打てるのに手加減すると上手く当たらない」のだそう。

フルショットを見る限り簡単に80台は出そうな球筋なのに少し勿体ないですよね。

 

本サイトでは「スコアの40%がグリーン上」といったお話をよくしますが、さらに付け加えると「グリーン周りを含めると60%」にまで膨れ上がる傾向にあります。

当たり前ですが、寄せが上手くなればパット数も少なくなりますし、毎回のようにロングパットが残ってしまえばそれこそパッティングだけで50%にまで跳ね上がることもあります。

 

そう考えれば「アプローチこそ良いスコアを出す源」とも言えるでしょう。

毎回120オーバーの方が1ヶ月間ピッチングウェッジだけ練習してすぐに100を切ったなんて例もあるくらい、アプローチのスコアに対する比重は高いのです。

 

アプローチのテクニックは大きく分ければ3種類

 

アプローチショットは正式にルールブックなどで決められた定義はありませんが、ザッと4種類に分けられます。

  1. ランニング・アプローチ
  2. ピッチエンドラン
  3. ロブショット
  4. チップショット

使う人によって意味が違ってくることもありますが、一般的には以下のように考えれば良いでしょう。

 

①ランニング・アプローチ

ランニング・アプローチは使うクラブに制限がないことが特徴です。

名前の通り「転がすアプローチ」なので、それこそグリーン周りなのにドライバーからパターまで、オールスターが登場します。

 

 

カップまで障害物(バンカーやラフなど)が無いときに有効なショットで、ボールを上げないのでダフリといったミスが出ることもありません。

最初はこのアプローチを覚えておくことをオススメします。

【初心者おすすめ】寄せが簡単になるランニングアプローチのコツと距離感の出し方

  「寄せワン」という耳障りの良いゴルフ用語があります。 残り30ヤードからピタッとピンに近づけて、涼しい顔してワンパットなんて気持ちがいいに決まっています。   その寄せワン率がダントツに高いのが「 ...

 

②ピッチエンドラン(ピッチショット)

ピッチエンドランは少なくともボールがある程度の高さまで上がるアプローチです。

30~40ヤードあってもそう呼ぶ人はいます。

 

落下地点から少し転がったり、そこに止まったりバックスピンを利かせて戻したりといくつかのコントロールがあります。

「グリーンまでは空中を飛んで、グリーンからは転がしたい」という時に有効なショットです。

 

③ロブショット

よくプロゴルフ中継などで観る「フワリと上がってピンそばにポトリと落ちる」ショットのことです。

難易度が高く、かつライの良し悪しで上げられる角度が決まってくるので、初心者のうちは使わないほうが良いです。

 

「バンカーを越えた先にすぐピンがある」などの場面で使うことが多いです。

 

④チップショット

 

チップショットはランニングアプローチとピッチエンドランの中間です。

ボールはあまり上げず、最初のバウンドはボールの近いところになります。

「カラーはジャンプして、その先は転がしたい」という時などに使われることの多いショットです。

 

いずれにしろ、①~④のボーダーは判然とはしていません。

 

アプローチでダフらないようにするための方法

 

これまで説明してきたいくつかのアプローチですが、打ち方に若干の違いがあるものの、ミスをしてしまう打ち方、特にダフってしまう原因は全て一緒です。

簡単に言ってしまえば「ボールの手前をクラブが叩いているから」です。

 

メンタルから来るダフリ

アプローチでダフってしまう原因は、スイングの根本的な間違いともうひとつは「メンタル」です。

 

「リーディングエッジに当たってトップしたらどうしよう」

「フワリと上げなきゃバンカーに落ちてしまう」

など、いつも以上に自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。

 

メンタルからくるダフリを解消させる有効な手段として一番有効なのが「ボールの行方を追わない」ことです。

どうしても失敗する光景が頭にチラつき、早く打球を見ようとするがあまりヘッドアップ(アゴが上がる)してしまい、すくい上げるようなスイングをしてしまうので、とにかくリーディングエッジを狙った場所に入れることだけを考えるようにしましょう。

 

スタンスの幅は距離によって変える

ゴルフの基本であるスタンスというものは距離が遠いほどその幅は広くなり、ピンに近づくほど狭くなるものと覚えておいてください。

 

スタンスが広い方が体全体を使うことができますがその分ブレ幅も大きくなります。

スタンスが狭いと体重移動ができない分パワーは出ませんが、反対にブレは小さくなります。

 

またアプローチのときはややスライス回転をかけることによってボールが止まりやすくなるので、オープン気味にスタンスを取ってみても良いでしょう。

ただしこの構え方はネックにボールが当たって右に飛び出すシャンクになりやすいので注意です。

 

ボールの位置も距離で変わってくる

ボールの位置もスタンス同様に飛ばそうとする距離で変わってきます。

遠くに飛ばそうとする時ほど「ビハインド・ザ・ボール(目の位置がボールより右寄り)」で、距離の近いアプローチは逆に「リード・ザ・ボール(目の位置がボールより左寄り)」となります。

 

チップショットなどのアプローチでダフったりトップしてしまう人の多くはボールの位置が左になりすぎています。

左に置けば置くほどフェースは寝てくるのでボールが上がるようなイメージになるからかもしれません。

 

しかしボールを左に置くということは、インパクトを迎えるまでの距離が長いことに繋がり、スイング軌道の最下点からクラブが上がってきたところでヒットしてしまったり、そのままリーディングエッジが地面に突き刺さったりしてミスをしてしまいます。

 

もっとハンドファースト気味にしてボールを右に置けば自然とフェースは立ってきます。

スタンスは小さくオープンのほうが左サイドのスペースが使えて打ちやすいのですから、ボール位置は両つま先の真ん中から右に決めましょう。

 

 

状況に応じてボール位置は変わる

もし傾斜があって左足が低かったら、ますます右に変えましょう。

急激な左傾斜ならスタンス幅より15~25cmも右において大丈夫です。

 

砲台グリーンなどの花道でダフる方がいます。

左足上がりでダフる方は、左傾斜のためにふわっと上げて高さを求めあまりのミスを犯します。

傾斜に対して直角に立てば普通に打てます。

 

それでもダフるならいつものボール位置を、さらにボール一個ほど右にして大丈夫です。

チップショットなどのアプローチは、常にボールを”上から潰すイメージ”が大切です。

 

 

クラブヘッドが遅れるレイトヒットがアプローチのコツ

アプローチショットでダフる方の共通点はまだあります。

それは体の使い方の誤りですね。

 

アプローチショットはドライバーなどと違い精密作業なので、余分な上下動や前後動があったら芯を外してしまいます。

少なくともトップからインパクトの間、手(グリップの位置)はクラブヘッドより先に走らせるイメージ(レイトヒット)で腕を使ってください。

 

イメージとして、水の入った小さなバケツをこぼさないように振る感じがわかりやすいでしょう。

手が先に行ってバケツが後からという順番なら、水は遠心力が働いているため落ちてきません。

そのイメージで軸心を動かさず、ヘッドアップに注意しながらショットすればミスは激減してくるはずです。

 

右手左手のバランスに注意

もしあなたが右利きでダフリが多いなら右手に力を入れ過ぎです。

クラブを構えるとき、自然と右手は左手よりも下に位置します。

そのまま打てばダフる確率は高く、力を入れれば尚更クラブは予想していたよりも下を通過してしまいます。

 

それとは反対に、左手に力が集中するタイプは比較的トップになりがちです。

左手に力を入れ過ぎてしまうとクラブを上に引っ張る働きが生じてしまい、ボールの上っ面を叩いてしまうミスショットになってしまいます。

 

両手はバランスよく(50対50)力を入れてスイングするようにしましょう。

 

アプローチはインパクトまでで完結させる

アプローチショットはグリップがグラつかない程度の力を入れて打てばよく、力む必要はありません。

また手首はコックする必要がなく、構えたまま固めてインパクト後の「返し」は禁物です。

 

 

通常のスイングはフォロースルーが大切ですが、アプローチでは気にする必要がなく「インパクトで終わり」で構いません。

むしろフォロースルーを気にするがあまり、トップなどのミス発生確率が上がってしまいます。

 

クラブは短く持ってとにかく再現性をもとめるスイングをすること、パッティングの延長でいいのです。

 

アプローチショットでダフらないコツのまとめ

 

冒頭に出てきた友人のお話ですが「ドライバーなどと同じスイングで力加減だけ変える」からミスが散見されました。

むしろ「パターの延長線上」として考えることで、その後飛躍的にアプローチが上手くなり先日90切りも達成しました。

 

打ちっぱなしでアプローチ練習で、ひとつ注意点があります。

それは「練習場のマットは意外と硬い」ことです。

 

アプローチで「なぜダフったのか?」分からないままの方も結構いらっしゃいますが、実際のコースはラフなどの芝があるためほとんどの場合「ボールと地面の隙間」があります。

 

アプローチをする前に必ず素振りをして、どのくらいの地点にクラブを入れれば良いか確認するようにすれば、ダフリのミスはかなり軽減できます。

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