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ゴルフ【マスターズ・トーナメント】の記録と歴史~ボビー・ジョーンズが球聖となった出来事とは?

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♪Take Me Out to the Ball Game~、こちらはMLBの試合で7回表が終了すると必ず歌われるテーマソングです。

アメリカの女性ゴルフファンたちは、ゴルフの祭典「マスターズ」が近くなるとBall Gameのところを”Masters"に歌詞を変えて彼氏に誘いかけます。毎年年が明けると、観戦チケットが品薄になるからですね。

 

世界中のゴルフファンならマスターズが毎年4月に開催されることを知っています。

なぜマスターズがこれほど待ち遠しいのかは理由があります。

  • 「マスターズ」という大会名を嫌った人って誰?
  • 招待状がないとマスターズの試合に出場することができないってホント?
  • 球聖ボビー・ジョーンズが追い求めた「オールドマンパー」とは?
  • いまだ3連勝した選手がいないって!

今回は知れば知るほどマスターズ中継が楽しくなる雑学講座です。

マスターズを現地で「生で」観たい方はぜひこちらの記事をご覧ください。

松山英樹が初メジャー獲りを目指す「マスターズ・トーナメント」とは

ゴルフを始める前は球を打つだけの退屈なスポーツだなと思っていた方も、いざコースに出てみるとその難しさや攻略度の高さを感じ、テレビで放映されているプロゴルファーたちの凄さがわかるようになります。
中でもプロゴルフの最高峰であるマスターズは世界一の舞台ということもあり、プレーだけでなくその景観に目が奪われるほどです。

 

イメージソングを聞くと感動するマスターズファンたち

あの美しすぎるオーガスタナショナルの光景が、多くのゴルフファンの脳裏に刻み込まれています。

日本では春が近づくとゴルフシーズン到来、イヤでも花咲き乱れるマスターズが浮かんできます。そして今まで記憶に残っている名シーンが、イメージとして再生されます。

 

日本ではTBSが独占中継権を持っています。

梅の花が咲き始めるころ、いわゆる”マスターズ特番”が番組表に並び、その番組の多くはテーマ曲の『Augusta オーガスタ』で始まります。

♪Well it's spring time in the valley on Magnolia lane~、というイメージソングは誰の作曲でしょう?

この曲を作ったのも歌っているのもアメリカのシンガーソングライター、デイヴ・ロギンス(Dave Logins)です。映画音楽などで有名なケニー・ロギンズのいとこですね。

歌詞の中に登場するグリーンジャケット(Green coat)、「サンデイ18番のフェアウェイ」やレジェンドたちが登場すると、胸がこみあげてくる方もいらっしゃいます。

 

2018年マスターズの結果はこちらの記事をご覧ください。

2018年マスターズを闘いし男たちの「運・不運」~勝敗を分けた0.5インチ~

松山英樹選手の活躍を期待していたファンにとっては残念でしたが、それでも例年以上に盛り上がった2018年のマスターズ。見事グリーンジャケットを手に入れたのは、ジョーダン・スピースの追い上げを振り切ったパトリック・リード。今回はこのストーリーをクローズアップしてみました。

 

 

約半年の間眠らされ、熟成されたコースが目を覚ます4月

マスターズと聞くと胸がときめくのはそれだけではなく、物理的な日程があります。

ゴルフのメジャートーナメントは4回のみ、それも4月第2週のマスターズに続き、6月の全米オープン、7月は全英オープンで8月に全米プロと、ここで早々に途切れてしまいます。

結局ゴルフファンはその後7か月はメジャーの試合を観ることができません。

 

もちろんライダーカップなどの大きな大会はありますが、ジャンルが違います。

それに10月から始まるPGAの新シーズンとはいえ、アメリカのプロたちにとっては12月まではなんとなくオフっぽいからですね。

 

でも、そのメジャーが見られない半年間、オーガスタナショナルGCのトコトン緑の芝生は誰一人たりとも踏まれることなく養生され、来るべき花のシーズンに備えているのです。

 

ボビーが嫌った当初の大会名

マスターズトーナメントは1934年にボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツ二人の企画で開発がはじまりました。場所はボビーの故郷、アトランタから約200km東の果樹園跡地でした。

実は「マスターズ」では仰々しすぎるといって、この大会名を嫌っていたのがボビーでした。

当初はロバーツが折れて承知した結果、大会名は"Augusta National Invitation Tournament"でスタートしました。しかし5年後には逆にボビーが折れて「マスターズ」となり今日に至っています。

 

ほかの3つのメジャートーナメントとマスターズが異なる点はいくつかあります。

この試合だけはコースが決まっていること、そして出場権はすべて招待制であることなどです。

過去5年間の他のメジャー大会優勝者、または前年のオリンピック優勝者とザ・プレーヤーズ選手権優勝者(過去3年)には招待状が届きますが、日本の賞金王は100%招待されるという決まりはありません。

 

全英と全米のアマ・チャンピオンなどが招待枠に入っているのは、ボビー・ジョーンズのグランドスラムの功績を彷彿とさせます。

 

創立者のボビージョーンズに対する誤解

 

ボビー・ジョーンズというと球聖という冠が付き、偉大でいかにも自制心あふれる紳士の代表というイメージがありますが、それは若いころの彼の性格を正しく表現しているものではありません。

彼は20歳になるまではかなりやんちゃでショートテンパー(短気)だったようです。

 

2004年に彼の生誕102周年記念として公開された映画、「ボビー・ジョーンズ・ストローク・オブ・ジニアス」は彼の成長していく半生を忠実に描いたヒューマンドラマでした。

幼少期にすこし性格を楕円形にした要因は、足に重い病気があったことと裕福でおぼっちゃま的な育ちが影響してたのでしょう。

彼の人格を変えるきっかけになったのは、1921年6月に19歳で出場した全英オープンです。

 

ボビーの歪(いびつ)な性格を変えたのは?

当時からアマなのにプロをしのぐ実力だとちやほやされ、ちょっと天狗になっていたのかもしれません。

 

大きな転機になったのは、その試合の第3ラウンドのことでした。

セントアンドリュース特有の強風が吹きまくり、彼のフロントナインは10オーバーと散々でした。

11番パー3で6打目のパットを打つ前にキレてしまったボビー、そのままスコアカードを破り捨てて棄権するという大失態をやらかしたのです。

 

このことは彼の人格形成をチェンジさせるスイッチとなりました。彼はひどく後悔し、のちに生涯の恥だと反省した記述を残しました。

ボビーは途中棄権事件をきっかけに「オールドマンパー」という、彼の中の哲学を発見し人間として大きく成長していくのです。

 

オールドマンパーという哲学に行きついたボビー

ゴルファーが対戦する相手は、目の前のプレーヤーなんかじゃないんだ。相手はコースの地面の下に隠れている”パーおじさん”なんだよ。

自分がスコアに躍起になっている時、冷静になって耳を澄ませてごらん。

パーおじさんが「このホール、おじさんなら「3」で上がるけれど、君ならどうかね?」と問いかけてくる声が聞こえるはずさ。

パーがいくつかなんて、自分の順位がどうかなんて、ゴルフにとってあとから比べるものなんだ。

最初からそれを意識するのではなく、パーおじさんと自分のゲームとして楽しむべきなんだ。

邪念に惑わされることなく、ひたすら自分の知識と経験と練習で培ったショットに一意専心することがすなわち「ゴルフ」なんだ。

 

これがボギー・ジョーンズが到達したゴルフ哲学の域でした。

彼はゴルフによって更生され、その姿勢があまねく多くのゴルファーたちに紳士淑女のスポーツであることを示した功績があります。

 

知れば知るほど楽しいマスターズの記録

それでは最後に、テレビ観戦でもっと楽しめるようにマスターズの記録をいくつかご紹介しましょう。

 

最多優勝回数

ジャック・ニクラウスの6回。

ジャックはそのほかにも、1966年史上初の連覇、1986年最年長優勝(46歳82日)などがあり、2位になったのも4回という最多、また1970年代はすべてトップテン以内だったという驚異的な記録も持っています。

第2位はタイガーとパーマーの4回、次いでサム・スニードとフィル・ミケルソンの3回があります。

 

連続優勝記録

過去に2年連続優勝したのはニクラウス、ニック・ファルド、タイガーと3人いますが3連続は誰もいません。

ちなみに2017年の優勝者はセルヒオ・ガルシア、2016年はダニー・ウィレットでしたね。

 

最年少優勝

 

1997年タイガー・ウッズの21歳3か月(2位はジョーダン・スピース)。

タイガーはヒーローワールドチャレンジで見事復活を果たし、マスターズを視野に入れているようです。

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最少スコア

タイガーは4ラウンドの最少スコア(スピースも同じ)「18」を1997年に記録。

日本人の最少スコアは2015年の松山英樹で「-11」。スピースが-18で優勝した年です。

 

同日3回、同一ホールでのホールインワン記録

2016年最終日、ショーン・ローリー、ルイ・ウーストヘイゼン、デービス・ラブⅢが16番で達成。

オーガスタの4つのパー3でもっともホールインワンが出ているのはやはり16番。

過去に18回記録され、逆にもっとも少ないのは4番で1992年初日にジェフ・スルーマンが達成したたったの1回のみ。

 

最多イーグル奪取

ニクラウスの24回で連続バーディ数は7回のタイガーとスティーブ・ペイト。

 

マスターズが10倍楽しくなるまとめ

ニクラウスは、タイガーがプロ転向する前にこんな話をしています。

「タイガーは私とアーニー(アーノルド・パーマー)の優勝回数10回を超えていく能力を持っている」と語りました。

その言葉通り、タイガーは1996年秋にプロ転向後、マスターズ初挑戦となる1997年に早々と2位に12打差のつける圧勝でグリーンジャケットを身につけました。

 

2018年はそのタイガーが復調して帰ってきます。そして我らが若大将、松山英樹が悲願の優勝を目指して戦いを挑みます。

オーガスタの18ホールすべてに、美しい花の名前がついています。2018年、眠っていたコースに見事な花を咲かせるのは誰なんでしょうね。

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