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ゴルフ初心者ルール教室~パッティンググリーン編~これってペナルティ?10の事例から正しい知識を学ぶ

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パッティンググリーンのゴルフルール

 

ゴルフは数百年に及ぶ歴史があります。

1774年、スコットランドにあるゴルフの故郷セントアンドリュースで「シルバーカップ競技」が行われ、この時に記録に残る最古のルール「13カ条」が誕生しました。

今(2017年)、ゴルフ界は『ルール』という舵を思いっきり切ろうとしています。
今回のルールを大きく変更しようという、R&A(世界のゴルフの総本部)の劇的変更のポイントはふたつあります。

①ゴルフルールをわかりやすくすること
②できる範囲でノーペナルティを増やす

というものです。

今後はゴルフルールの近代化が加速しそうです。
やや複雑で難解なゴルフルールをシンプル化するのはとても良いことです。

 

とはいえ、まだまだ難解なゴルフのルール。

今回はパッティング・グリーンに関するルールのわかりやすい解説です。
ルールは時々改正されるのでその都度ご確認ください。

 

グリーンのルール教室~10件の事件簿

グリーンのルール教室~10件の事件簿

 

提言の一例にはパッティングに関するものがあります。
グリーン上のパッティングも旗竿を抜くことを省略し、仮に当たって入ってもペナルティーがつかない方向で考えようというアイディアも出されました。

今後どうルールが変更になるのかは分かりませんが、初心者の皆さんは現行ルールを習熟しないと何も始まらず、知らないとコースで損をすることにも繋がります。

早速パッティンググリーンにおけるルールを、よくある事例を参考に学んでいきましょう。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その1

事件=強く打ち過ぎたせいで、ボールは奥のフリンジ(カラー)まで飛び出してしまいました。
プレーヤーはマークして拾い上げボールを拭いたのですが、この行為は許されるのかな?

回答=1打罰です。

 

グリーンに乗った(オンした)のか乗っていないのかの定義があります。
ボールの一部でもグリーン面に触れていれば「オン」という決まりです。
オンしているなら、ボールマーカーがグリーンから出てもOKです。

実際にはペンで書いた線ではないので識別が難しいときがありますが、同伴競技者の判断が必要です。

さて、このケースは完全にグリーンから外れてしまったので、一旦オンしたとしてもカラーまで飛び出した時点で「オン」とはなりません。
ピックアップもボールを拭くことも違反です。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その2

事件=初めてのラウンドで緊張していたようです。

グリーン上でボールをマークした後、スッと立ってパッティングをしたのはいいのですが、ボールマークを置いたままでした。

回答=場合によって2打罰です。

 

初心者の方で、集中しているときによくおこる事例です。

①マークして拾い上げたボールはデッド・ボール
②マーカーがあるかどうかに関係なく、芝生に置いたらその時からインプレー
③ボールマーカーはプレーヤーの携行品扱い

問題はマーカーに線や模様があって、それがプレーのヒントになったかどうかです。
通常は地面に置いたままでパッティングすると、ラインを示すマークと認められるケースが普通で2打のペナルティとなります。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その3

事件=なが~いパッティングが残ってしまいました。しかも3段グリーンでした。

プレーヤーはカップが見にくいので、キャディさんにピン(旗竿)に付き添って(アテンド)もらいました。
すると、キャディさんが「私の左足を狙ってください」ととても助かるアドバイスをくれました。

回答=無罰か2打罰かいずれか。

 

前述のラインを示すマーク、つまり「プレーの線の指示」の延長線上の問題です。

①自分、または共用のキャディならいくらアドバイスしても、ストロークする前ならセーフ(無罰)
②どこを狙ったら?と聞かれた時点かその後で、左足を芝生上で踏んだら2打罰です。

これは指示がパッティンググリーンに触れる違反になります。
クラブや指で直に触っても同じです。
ピンを持って立っていたら聞かれた時、足を動かさないまま「左足です」と答えてすぐに移動すれば無罰です。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その4

事件=マークしてくださいとお願いしたら、なんとボールの後方ではなく横にボールマーカーを置きました。
この位置は違反ではないかと疑問を持ちましたが…?

回答=無罰です。

 

グリーンに乗ったボールはルールに従ってマークします。
その位置は横でもルール違反になりません。

本来はボールの真後ろに置いてマークすべきとルールブックには記されています。
裁定集を見ると具体的にボールから5cm以上なら(正確性に欠けるため)1打罰に該当するルール違反だという記述はあります。

しかし、ボールの横や前にボールマーカーを置く行為は違反ではないともあります。
マーカーはティーペッグやルースインペディメントを使っても良いことになっています。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その5

事件=同伴者のボール本体が、自分のパッティングのラインにかかるためマークとそのマーカーの移動を依頼しました。
するとその方は、マーカーでマークする前にいきなりクラブヘッド1個分ずらしたのです。
これってアリですか?

回答=2打罰。

 

まだゴルフに慣れない方でよく見かける所作です。
不正なマーカーの移動、誤所からのプレーに問われるのでペナルティがつきます。

 

マーカーを移動するときの正しい方法は、

①まずボールから1~2cm離れて後方にマーカーを置きます。
②ボールを拾い上げます。
③該当のプレーヤーに右か左かの方向を決めてもらいます。
③パターヘッドをもの差し替わりにして、ひとつ分かふたつ程度カップに近づかない、そしてどの方向を向けたか、正面の木などを目標に決めてマーカーを移動します。

大事なことは「移動したことを忘れない」ということです。
該当のプレーヤーが打ち終えたら、速やかにマーカーを元の位置に戻してボールをリプレースします。

戻さないでパットしてしまったら誤所からのプレーで2打罰があるのですが、重大な違反ではないので元の位置から打ち直しの必要はありません。

 




 

パッティンググリーン事件簿 その6

事件=同伴競技者が奇妙なクセを持っていました。

パッティングで自分の順番が来ると、毎回マーカーより20cm以上も前(カップの方向)に一度ボールを持っていき、そこから芝生の上を滑らせるように引き寄せてきてセットするのです。
これって、芝生面のテスト?

回答=無罰です。

 

パッティング時のルールは以下の通りです。

パットの線に触れることは禁止です。
②球を拾い上げたり、(この時のような)リプレースの作業では、芝生に触れてもよいことになっています。

このケースでは、よほど強く押し付けたりして芝生に跡が残ると、ライが変わったりプレーの線の違反に抵触することも考えられますが、そっと引き寄せる程度は許容範囲です。
ただし、それが小傷の改善やスパイク跡を直すようなら違反で2打罰です。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その7

事件=強風が吹いていて、ボールがゆらゆら揺れていましたがパッティングしてしまいました。
問題アリでしょうか?

回答=無罰です。

 

完全に動いていたり転がっている状態でパッティングしたらストロークの違反で2打罰になります。

しかしこのケースは揺れているだけで、同じ場所に留まっているなら動いているとはいえないのでペナルティはなしです。
テイクバックを始めてからボールが動いても、風が原因なら罰はありません。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その8

事件=同伴の方とメーカーも型式も色も全く同じだったので、間違ってその他人のパターを使ってホールアウトしてしまいました。

回答=2打罰です。

 

かなりラウンドした方でも、時々あるケースです。

このケースでは「クラブを途中で加えたり、人から借りてはならない」という規定違反となります。
この場合は罰のみでプレーをやり直す必要はなく、そのままホールアウトとなります。

自分専用の目印をつけておく工夫があるといいでしょう。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その9

事件=残り1mのパッティングでしたが、カップをわずかにオーバーしてしまいました。
カップの反対側5cmほどに止まったボールを、パッティングした位置からかき寄せるように手前に打ってホールアウトしました。

回答=2打罰です。

 

パッティングスタイルには制限があります。

「グリーン上でパットラインやその延長線を跨いだり、踏むようなスタンスでストロークをしてはならない」とあるのです。
これがちょうどこのケースで、自分のラインは短いながら延長線上を跨いだのでペナルティがつきます。

ただし他のプレーヤーの予想されるパットの線を意識的に踏まないように避けて立った時は罰はありません。

 

 

パッティンググリーン事件簿 その10

事件=ボールはグリーンの急な場所に止まっていました。
パッティングをしようとしてアドレスしたところ、突風が吹いてボールが下の段まで転がってしまいました。

プレーヤーはボールを元に戻さないまま、下の段からパッティングしました。

回答=無罰です。

 

2012年以降のルール改正で、アドレス後にボールが動いても、その原因がプレーヤーに起因していないとき(風のような)は罰を免除するという例外規定ができました。
ボールが風などで動いたときは、元の位置に戻してプレーすると逆にペナルティがつきます。

 

ゴルフルール、パッティンググリーンのまとめ

 

最近はアンカーリングの禁止などでルールは頻繁に変わっています。

アンカーリングは長尺パターを禁止したものと誤解している向きもありますが、そうではありません。
グリップやクラブを体の一部に固定してはならないという規定をクリアすれば問題なく使えます。

パッティングのルールはさらに奥深く、非常に細かいのでしっかりと学んでいきましょう。



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