ボールコントロール 飛距離アップ

ミート率を1.3まで上げて飛距離を20ヤード伸ばす5つの練習方法

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ゴルフを始めたばかりの方にはあまり馴染みのないゴルフ用語に「ミート率」というものがあります。

ミート率は飛距離を伸ばすための2大要素で、ヘッドスピードを上げることに勝るとも劣らないものです。

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「あの人はゆっくり振っているのに飛ぶんだよね~」

といわれる方は、ミート率が高く効率な打ち方ができている方です。

 

ミート率を上げることによるメリットは何も飛距離だけでなく「飛距離の安定性」を生むことにもつながります。

ゴルフ飛距離アップに欠かせない【スマッシュファクター】ミート率が0.1変わるだけで20ヤード伸びる!

現代ゴルフは科学的なアプローチによって様々な謎が解明されています。「ミート率」もそのひとつに入ります。
ざっくりと「芯に当てた確率?」とご理解されている方も多いかと思います。結論的にはそうなりますが、実際には計算によって求められるものです。
今回は「ミート率の良し悪しが打球にどのような影響を与えているのか」「どのようにすればミート率が改善されていくのか」を解説していきます。

 

とにかく思いっきりブン回すスイングで飛ばそうとするより、ミート率を上げるほうがずっと飛距離は伸びますし、安定したミート率でショットすることで、アプローチの精度もグッと上がってきます。

そこで、どうすればミート率を上げることができるのか、知識と練習方法について具体的に解説していきます。

 

ミート率はタメにタメた力をいかに効率よく開放するか

 

ミート率を0.1上げると20ヤードも飛距離が伸びる?で解説している通り、スイングエネルギーをインパクトで効率よくボールに伝達させることで圧倒的に飛距離を伸ばすことができます。

 

 

 

上記はヘッドスピードが47m/sの男性と38m/sの女性を例にしています。

 

推定飛距離の計算は

「ミート率×ヘッドスピード×4」

で大まかに算出することができますが、ミート率も

「ボール初速÷ヘッドスピード」

で求めることができるため、上記例のようにヘッドスピードは男性の方が早いのに女性の方が飛んでいるという結果となります。

実際はいろいろな要素が絡むので、数字通りではありませんが計算上の一例です。

 

アマのドライバーは、平均してヘッドスピードの約1.2~1.3倍のボール初速を出すことができ、理論上の限界値としては1.5倍まで出せるとされます。

ウェッジなどは逆にスイングスピードよりボールの初速は遅くなり、0.83~1.0前後だといわれ、クラブによって初速は変わっていきます。

 

ミート率はゴルフ・スキルのバロメーター

 

ミート率はスマッシュファクター(Smash Factor)とも呼ばれているゴルフ用語です。

 

ミート率はまさにゴルフのうまいか下手かに直結し、その安定度がスコアそのままだといっても言い過ぎにはなりません。

100切り前の方にとって、ミート率を1.4近くまで上げることができるとスイートスポットで捉える確率がぐっと上がり目標達成の近道とも言えます。

 

女性から見て男性、年配者から見て若いプレーヤーがティーショットを飛ばしても、やはり筋力の違いだとあきらめたりする必要はありません。

飛距離はパワーだけではないからです。

 

また、スイートスポットはクラブの構造によって広い狭いがあります。

初心者の方は中空アイアンなどのクラブを選択することで、スイートエリアを広く使えます。

なお、スイートエリアが広いという意味は「芯(スウィートスポット)が広い」というわけではありません。

芯を外した時にヘッドのブレが少なく、初速のロスを抑えたクラブということです。

 

クラブの「芯」はすべてのクラブで1点しかありません。

 

ミート率を上げるという思考が大切

 

「ミート率を上げる」というのは「スイートスポットとボールの衝突確率を上げる」ということです。

 

スイートスポットはフェースの表面ですが、クラブの重心(内部)と線でつながります。

スイートスポットは、ボールが衝突して変形するときの面積(約100円玉くらい)と同じくらいで、クラブフェース自体はその数倍の面積があります。

 

したがって、その100円玉の位置を外れたとき、芯(1点)から測って数ミリの距離のモーメントが働きます。

 

モーメントとはテコの原理のようなものです。

クラブの構造の「芯×外れた距離(mm)=ブレてパワーロス」となります。

具体的な計測値では打点位置が芯から5mm外れると5~6ヤード飛ばないという結果が出ています。

 

もうひとつ、インパクト時のフェース角度のズレがあります。

一般的に4度程度までは許容範囲とされ、それ以上開いたり閉じたりすると急激にインパクトパワーが下がります。

 

これら二つのモーメントロスと角度ミスという要因は、ボールの重心に対してダブルモーメントロスとなり飛距離を激減させる原因になります。

 

ミート率を上げる効果的な練習方法

 

これまでの説明で「ミート率の向上」が如何に重要かということをご理解いただけたかと思います。

ヘッドスピードは馬力のようなものですが、それを生かすミート率があってこそのビッグドライブにつながるわけです。

 

それでは、これからミート率を上げる練習を紹介していきます。

 

クラブを短めに握ったほうが逆に飛ぶのもミート率理論

ヘッドスピードを上げるためには体の捻転が必要不可欠です。

大きなスイングアークが強い遠心力を伴い、クラブヘッドが走ります。

 

しかし飛ばそうと思って闇雲に振りかぶりすぎても悪影響が出てしまいます。

体の捻転をしないとボールは飛びませんが、それ以上にスイング中に体の形が狂いすぎて、インパクトでは元のアドレスとかけ離れれば離れるほどミート率は下がります。

 

解決するためには、クラブを短く持つという方法も一つの手です。

 

 

一度練習場でミート率に重点を置く練習をしてみましょう。

クラブをいつもより短めに、具体的には1インチ(2.5cm)はグリップエンドを余します。

ほとんど飛距離は変わらず、しかもインパクトの感触も良くなり方向性も上がっていることが掴めるはずです。

 

クラブの短さは、最低でも”ツーフィンガー”つまり指2本分短く持つことを推奨します。

 

スイングの再現性が不安定な方はミート率が低い

アドレスからバックスイング、トップから切り返してダウンスイング、インパクトからフォロースルーそしてフィニッシュと、一連の作業がスムーズで常に一定のリズムでスイングしないとミート率は上がりません。

スイングリズムを計測してくれるゴルフスイング改善アプリなどもあります。

スイング解析アプリM-Tracer公式サイト

 

体は捻転したりして動くにせよ、体のどこかの部位はアドレスの時の維持している状態でないと高いミート率は達成できません。

ゴルフスイングはその動く部位と不動の部位を分けて考えることが大切です。

 

動かしてはいけないところは下記の通りです。

 

①アイコンタクトライン

アドレスの目とボールの距離と角度を維持しなければ不安定なスイングになります。

遠くへ飛ばそうとすると顎が上がりヘッドアップしてしまうのでアイコンタクトラインを崩さないように注意しましょう。

 

②上下動をしない

頭・肩・腰・両膝の4部位が上下動するとアドレスの位置にクラブヘッドを戻るのは難しくなります。

また、左右の体重移動も肩幅の中で収める程度とし、それ以上はしないように気をつけます。

 

頭を壁に押し付ける練習方法

上記で説明した部位を安定させる簡単な練習方法があります。

 

ヘッドカバーやタオルを挟んで、頭を壁につけたままスロースイングを繰り返します。

できたらボールを足元に置いて、アイコンタクトラインを固定させる訓練も一緒に行ったほうが効果的です。

手は素手でなく、割りばしのようなものを普通にグリップしたほうがより分かりやすくなるでしょう。

 

頭(額)が壁に押し付けられていると、頭頂部と目線が一定する感覚が養われます。

 

腕を振るときは、ヘッドの位置を動かさないように努力してください。

 

剣道の「お面」の姿勢がバランスを教えてくれる

今度は逆にスペースがある練習場などで行う方法です。

 

足を閉じてシューズ同士をくっつけるスタンスで、グリップをまっすぐ顔の正面まで持ち上げて、直立の姿勢を作ります。

背筋と両腕を伸ばし、その姿勢を維持したまま右に90度回転させ、そのまま180度左に回転しその動作を数回繰り返します。

左肩が顎につき、最後は右肩が同じ位置に来る意識です。

手首の形は全く変えないで顔の位置は動かさないことがポイントです。

 

感覚がわかってきたら次はヘッドを地面に下ろし、同じように右に90度、そして左に180度とスローで素振りを繰り返します。

 

この練習は非常にシンプルですが、軸心の記憶と目線の固定、体重を股関節に置く基本中の基本を再確認できます。

この練習を毎日10分するだけでも、ミート率は上がります。

 

アイアンをティアップすることでミート率アップ

打ちっぱなし練習場でできる方法です。

アイアンやウェッジをもって、ボールはティアップします。

 

 

ティアップするとクラブをダウンブローに下ろしやすく、ミートするポイントを確認しやすくなります。

 

最初はわざとボールをリーディングエッジで打つ練習をします。

ボールはトップして低く飛び出します。

ボールの下をくぐってティに触れるのはミスです。

 

その後はクラブのスコアライン(フェースに掘られた横溝)を1本ずつ上にあげながら(あくまでイメージ)5球ずつボールをヒットします。

これで、どうスイングしたらいちばん芯に近いところで打てるのかが手に伝わってくるでしょう。

 

この時、腕が伸び縮みしないように注意をしましょう。

 

そこまでできたら次は市販のシールをフェースに貼って打ってみてください。

打点が残るので、ミートできたのかどうかがわかります。

10発打つとシールに当たった後の分布がわかります。

全体の円が芯から3cm以内になるまで練習をしてください。

 

ミート率を上げる練習のまとめ

 

ミート率を上げるためには、自分に合ったクラブ、あるいはスイートエリアの広いクラブを選ぶのも一つの方法です。

ミート率が低い方にとって長いクラブはおススメできません。

できれば短めで重めのほうがスイングの安定には役立ちます。

重めのクラブはインパクトの瞬間的なパワーが高まるという効果が期待できます。

 

ゴルフで万人に合致した100%共通するスイング理論はありません。

スイングは年齢、性別、体質などからひとそれぞれのものになります。

自分に合った方法でスイングのエネルギーをどう高めどうボールに伝えるか、これがミート率を上げて飛距離を伸ばすシンプルな手段です。

 

ゴルフ初心者100切りナビの歩き方










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テーラーメイド GLOIRE F ドライバー

プロゴルフツアーにおいても使用率が非常に高いテーラーメイドのドライバー「グローレ F」

その2017年最新モデルは前作との比較でスイートエリアが20%も拡大し、ミート率が大幅にアップ。

重心アングルを大きくすることによりボールをつかまえやすく、ニュートラルなフェースアングルを実現しています。

さらに注目すべきは、レスキューやアイアンにも採用されているテーラーメイド独自の「スピードポケット」

フェース下部とトゥ・ヒール側の反発性能を向上させています。

また軽比重9-1-1チタンをヘッドボディに採用したことにより、全体で7gの軽量化に成功。非常に振り抜きやすい設計になっています。


高反発ドライバー「HAYABUSA」

数々のメディアで取り上げられている高反発ドライバー「HAYABUSA」

特に若い頃よりヘッドスピードが落ちてきた年配の方を中心に売れています。

飛びの最大の秘密は「ステンレスとチタンの直接溶接」によるヘッド内部の反発エネルギーを最大化させたことによるものです。

さらに極薄フェースにより反発力のロスを抑えることに成功、もちろん薄さだけでなく剛性も同時に兼ね備えています。

ヘッド反発係数は脅威の0.8305(ルール上は0.83以下)。公式の場での使用はNGですが、ご友人など仲間同士でのゴルフに持って行けばその飛びにビックリされることでしょう。


ブリヂストン「TOUR B」ドライバー

ブリヂストンゴルフから2017年に発売された「Tour B」ドライバーのXDシリーズ。

高反発の肉厚フェースにより多少芯を外しても推進力・直進力が落ちることがないので、ミスの許容範囲が広がります。

ブリヂストンの独自技術「パワーミーリングフェース」によりバックスピンを抑制、理想的な飛距離を実現しています。

ヘッド形状は丸型(XD-3)・シャロー(XD-5)・洋ナシ(XD-5)の3タイプが用意されており、それぞれドロー・ストレート・フェードに特化したモデルとなっています。

打球にクセのある方はXD-3・XD-7を、高弾道で直進性の高いドライバーをお探しの方はXD-5がオススメです。

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