さぁ、いよいよ明日はゴルフデビュー戦です!
ベッドに潜りこんだものの、ドッキン!ドッキン!と鼓動が高鳴り、なかなか眠りの世界に落ちていけません。
奥深いゴルフに出会い、練習を積んで明日からデビューときは誰でも同じ経験をします。
「ゴルフデビュー戦までの準備と注意、一日の流れ」を以下の3項目でまとめました。
- ゴルフコースの知識と常識
- 前日までの注意点と準備するもの
- デビュー戦一日の流れ
しっかりと準備して楽しいゴルフライフをスタートさせましょう!
ゴルフデビュー戦~ゴルフコースの知識
『ゴルファーのスタイルは、よかれあしかれ、ゴルフをはじめた最初の一週間につくられるものだ』
全英オープンを6度も制したハリー・バードンが残した言葉です。
ゴルフに限らない話ですが、何事も最初が肝心で、特にゴルフは「自身が審判となる」稀なスポーツです。
そのため、ルールやマナーを知らなければ「野球でいきなり3塁に走り始める」ようなことになってしまいます。
初心者が最低限知っておくべきゴルフルールはこちらにまとめておきましたのでご覧ください。
-
初心者がおさえておくべきゴルフルール6選/とりあえずこれだけ覚えておけばOK!
ゴルフのルールって知っておきたいけれど難しいよね~とか、時折変更されるので初心者はついていけません…、などという声をよく耳にします。 そもそも、”ゴルフの真髄”とは、いかに少ないスコアで上がってく ...
それではハリー・バードンに習って、ゴルフの知識と準備するもの、そして1日の流れを把握していきましょう。
①ゴルフコースの数は?
ゴルフコースというと、日本国内におよそ2,400近い施設があり韓国の4倍以上、中東やロシア、中国、韓国を含めたアジア圏で最大のゴルフ王国です。
2015年のR&A(世界のゴルフ総本山)の調査では、世界という範囲で眺めると約215ヶ国、35,000コースがあります。
最大の保有国はアメリカで約15,400コース、世界で2,000コースを越えるのはカナダ、イングランド、日本だけです。
リオ五輪で正式種目復帰が決まったこともあって、世界全体では増加傾向にあります。
②ゴルフコースとは?
ゴルフコースは基本的に18ホールですが、9ホール、27ホール、36ホール、中には100以上のところもあります。
日本国内の90%近くはメンバーシップという会員制ゴルフ場です。
クラブハウスには受付(フロント)、ゴルフショップ、ロッカー、浴場、トイレ、そしてレストランなどがあります。
付帯設備(ファシリティ)として練習場、練習用グリーン、バンカーショットやアプローチ練習場と駐車場があります。
またコースの途中には休憩用の茶店、雷や豪雨のための避雷小屋も設置されています。
③ゴルフコースの料金は?
ゴルフコース利用の計算基準は以下のようなもので決まります。
- コースの格式、会員制とパブリックの違い
- 地域別でさらにハイシーズンかローシーズンか
- プレースタイル(キャディさん付きかどうか)
- 平日と土日祝などの違い
大ざっぱに、平日のメンバーコースはランチとキャディ付きで7,000~12,000円。セルフプレーなら3,000~8,000円ほど。
土日や祝日はそれぞれ1.5~2.0倍という見当です。
最近はネットや練習場などで「プレーフィ割引券」が出回っており、上手に利用すると格安でプレーできます。
前日までの注意点と準備するもの
やはり初ラウンドとなると、ある程度の知識と事前準備が大切です。
デビューするための実力的な判断はどなたか上級者に見ていただき、これならコースデビューできるよというお墨付きがあれば一番ベターです。
最低でもデビュー前に数回程度は練習場に出かけて、「ボールがある程度狙った方向に飛ぶ」腕前にしておくと、よりゴルフを楽しむことができます。
また、ルールやマナーの知識を持っていないと同伴者に迷惑がかかり、本人も楽しいデビュー戦にならない可能性もあります。
行き帰りとプレー中の服装についてはこちらをご参照下さい。
そのほかについての大事な注意点を掲げます。
①事前と当日の参加に関する注意点
まずはプレーに至る段取りを整えていただいた方への礼儀があります。
①予約をしてもらったり、当日の引率していただく方に対しての感謝の気持ちを伝えましょう。
ゴルフサークルでお世話になった方や、会員制のコースでメンバー同伴などのケースでは、特に謝礼など不必要ですが感謝は丁重に口にすべきです。
②ドタキャンは極めて無礼です。
ゴルフは基本的に「雷雨」と「雪」以外は中止になりません。
雨が降ったからなどの理由で安易なキャンセルは止めましょう。
②デビュー戦で用意する準備品など
初心者のデビュー戦に最低限度必要なものを並べてみました。
①クラブセットとキャディバッグ
ゴルフ場での貸出もありますが、最近ではネット通販などであれば格安でフルセット揃えることができますし、ゴルフは年齢に関係なく長くプレーできるので、一式揃えておくことをオススメします。
②シューズ(履き替えがあればベター)、ボール(1ダースほど)、グローブ(雨天なら5~6本)、ティーペグ、ボールマーカーとフォーク(コースにも無料で置いてある)、キャップ、汗拭きタオル、ボール拭きの雑巾は常時のワンセットと考えましょう。
③着替えは一式(襟付きシャツとパンツ)バッグに忍び込ませておくと良いです。
ゴルフ場は天候がコロコロ変わりいつ雨が降るか分かりませんので、ゴルフ用レインウェアも忘れずに。
④女性が持っていきたいものとしては、クレンジングクリーム、スキンケア関連品、メイクセット、日焼け止め、汗止めスプレーなどがあります。
以上のものがあればプレーは十分可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。
ゴルフ初心者だけど服装はどうすればいいの?持って行くべき道具と注意事項まとめ
デビュー戦、一日の流れと8つのステップ
つづいて1日の流れについて説明します。
まず遅刻は厳禁です。
ゴルフコースに到着するのはスタート時間の2時間前が理想です。
クルマか電車か、相乗りならキッチリ待ち合わせの時間と場所を確認します。
現地への時間がもし通常でも60分かかるコースなら、その倍の時間を見たほうがベターです。
交通事情は本当に予期せぬことで起こります。到着でいきなりエキスキューズ(言い訳)では始まりから慌てます。
では、ゴルフコース到着から一日の流れを順に追ってみましょう。
①ゴルフコースへ到着したら
①駐車場に行く前に、指定場所でキャディバッグを下ろします。
基本的に係りの方がすでに待機しています。
セルフ中心のコースでは「バッグ・ドロップ(?)」などと書かれた場所が用意されています。
自分のネームタグは必須です。
②係りの方がいると手荷物なども同時に受け取ってくれて、ロビーの中のバッグシェルフに運んでくれます。
先に駐車場に行き、それらすべてを自身で運ぶやり方もあります。
②次はチェックインです
ゴルフコースのチェックインはホテルのそれと変わりありません。
パブリック以外、受付はふたつの窓口があります。
ひとつはメンバー(会員)専用、そのほかがゲスト(ビジター)用です。
係りの方に「スタートコースと時間」を告げます。
カウンターには所定の用紙が置かれてあり、住所・氏名・電話番号等を記入します。
終わるとロッカーキーとカードケースなどが渡されます。
ほとんどのコースはその番号で食事や買い物の決済ができますので、落としたり洗面所に忘れたりしないようにします。
③貴重品は貴重品ボックスに
貴重品はチェックインが終わったら貴重品ボックスに入れます。
フロントに預けるシステムのコースもあります。
ボックスタイプはさまざまな方式がありますが、多くは暗証番号などです。
コースによっては途中に自動販売機などがあるので、小銭だけ用意して後はすべてそのボックスに入れます。
コインはボールマーカーの代わりにもなります。
④ロッカールームに行く
預かったロッカーキーの番号から自分のロッカーを探し、荷物を入れてプレー用の服装に着替えます。
外の天気の様子によって着替えを選び、ゴルフシューズに履き替えます。
先ほどの貴重品ボックスに入れるもの、バッグから出すものとしまっておくものをきちんとしないと、何度もロッカーに行ったり来たりして慌てますから気をつけましょう。
ポケットに入れるタオルやボールマーカー、小銭や帽子、距離計測器などコースに持っていくものをチェックします。
⑤スタート前の練習は
キャディマスター室(ゴルフコースに出発するところ)の前にバッグ置き場があります。
すでにカートに積んであるかもしれませんが、練習クラブやボール、グローブなどの準備を済ませます。
近くのカウンターにはスコアカード、鉛筆、マーカー、グリーンフォークがあるので必要なものをポケットに入れておきましょう(無料です)。
練習場の設備はゴルフ場によってかなり違います。
事前にネットで調べておき「どんな練習ができるのか」を確認しておくことをオススメします。
練習はネットへ向かってのショット練習とパッティング練習の2通りあり、ショット練習は有料となります。
どのコースも概ね30球300円程度となっています。
ショット練習をする時はキャディマスター室へ行き、コインを1枚もらいます(ロッカー番号のサインのみで料金は後払い)。
コインは練習場でボールを機械から出すときに使用します。
あまり打ち込みすぎるとスタート前にバテてしまうので、良く使うクラブ(ドライバー、7番アイアン、サンドウェッジなど)を10球ずつ程度確認しておきましょう。
その後キャディマスター室へ戻り、今度はパッティング練習を行います。
練習のコツですが、気を付けるのは2点だけです。
①まっすぐ打てているか
②距離感はどうか
とくに大事なのは距離感で、肩幅程度の振り幅で何歩分転がっているかを確認しておくと、コースに出てからの物差しとして考えることができます。
⑥いよいよスタート!
スタート時間の30分ほど前には練習を終えてキャディマスター室前で待機します。
続々と先発組がスタートしていき、自分の組のカートが一番前になったら出発することができます。
スタート時間は必ずしも予定通りではなく、少し遅れたり場合によって15分くらい早くなることもあります。
練習中なら場内アナウンス等にも注意しましょう。
⑦通常のラウンドからホールアウトまで
メンバーが揃ったらティショットを打つ順番を決めます。
いくつかの方法がありますが、その組の経験者に任せれば大丈夫です。
ラウンドが始まったらマナーに気を遣い、何よりも「プレーファースト」を心がけます。
ハーフラウンド(9ホール)が終わったらランチタイムになります。
忘れていけないのはクラブハウスに入るとき、エアガンなどで靴の汚れを払ってから入ることです。
ランチタイムはその日によって変わります。
早いと40分、タイミングによっては70分ほどのランチタイムになるときがあります。
昼食を済ませたら後半戦です。
もしハーフで持参してきたボールが半分以下になってしまったら、後半が始まる前にクラブハウスで補充しておきましょう。
ホールアウト(18ホール終了)したらクラブハウスに戻ってきます。
ここでよくやりがちなのが「クラブの本数を数えない」ことです。
カートから降りて着替える前に、必ずクラブが全部揃っているかを確認します。
この習慣は、本来ラウンド途中で毎ホールするべきですが、初心者のうちは打つことに集中して、ついついどこかに置いてきてしまうことがあります。
⑧チェックアウトを忘れずに
ホールアウト後お風呂を使うかは自由ですが、ゴルフ場のお風呂は銭湯並みに広いところが多いので使わない手はありません。
ゆっくり浸かって疲れを癒しましょう。
着替えが終わったらフロントに行きロッカーキーを返納します。
支払いはフロントか精算機を使います。
貴重品を出してハウスの外でバッグを引き取り駐車場へ行きます。
帰路につく途中では、デビュー戦が何だか忙しいだけで終わったような気がするでしょう。
でも、ゴルフの楽しさはあとからじわじわ来るものです。
気を付けておかえりください♪