始めたばかりのゴルフ、回を重ねるとスコアカードが一枚ずつ増えていくのが楽しみですよね。
でも最初のうちはコレクションのように楽しめても、スコアが一向に良くならないとスコアを付けるのも苦痛になってきます。
せっかくスコアを付けるのなら、自分なりに頑張ったスコア、シッカリと思い出に残るデータとして残しましょう。
スコアはまさに成長の記録です。
過去のスコアを分析するのに便利なスマホアプリもありますので、興味のある方は以下の記事を読んでみてください。
-
ゴルフスコア分析・管理アプリ【GDOスコア・ゴルフネットワーク プラス】を比較!どっちが使いやすいのかを調べてみた
みなさんは普段、ゴルフスコアをどうやって保存していますか? スコアカードに書いた紙をそのまま保管されている方もいらっしゃるでしょうが、それだけだとふと気になった時に見返すことができませんし、何より ...
また、スコアを上手につけることで「自分の得意分野や苦手な分野」もハッキリしてきます。
今回はゴルフ初心者にオススメの「ゴルフスコアの付け方」についてのコツとワンポイントアドバイスをご紹介していきます。
ゴルフ、スコアカード4つの基本知識
ゴルフコースのスコアカードというものは、町のショップでは売っていません。
それぞれのゴルフコースが、造成変更(距離、池やハザード、ティーインググラウンドの移動)などに対応して随時用意するものです。
スコアカードの硬いカバー(カードホルダー)は町中のショップでも販売されていますが、あまりおススメしません。
というのは多くの場合、コースでチェックインの時に渡されるスコアカードにすでに装着されていることと、そこにはロッカーキーがついたりしているし鉛筆もある、レディメイドはサイズが合わなかったりしますから買う必要がありません。
さて、そんなことを踏まえてスコアカードの正しいつけ方、要領よく使うヒントなど交えて解説しましょう。
①スコアカードの基本知識~パート1
ゴルフコースはおよそ「18ホール、パー72(規定打数)」で構成されています。
プレーヤーは各ホールごとに自分と同伴者のスコアを記録していきます。
そもそもなぜ全員分書き込むのかというといろいろな意味があります。
自分のスコアは自分のゴルフの分析になります。
できるだけ詳細に(後述)書くことでその目的が達成されます。
同伴者のスコアはランチタイムの話題にするだけではなく、次ホールの打順を決める時に必要になりますので、同じ組のスコアは記録しておきましょう。
②スコアカードの基本知識~パート2
雑学ですが、ここでスコアの呼び方をご紹介します。
左の数字はパー(各ホールの規定打数)に比べたものです。
規定打数(パー)に対し | 呼称 |
-4 | トリプルイーグル |
-3 | ダブルイーグル |
-2 | イーグル |
-1 | バーディー |
±0 | パー |
+1 | ボギー |
+2 | ダブルボギー |
+3 | トリプルボギー |
+4 | クワドラブルボギー |
+5 | クィンテューブルボギー |
上記呼称は欧米のスラングで以下のようにも呼ばれます。
- トリプルイーグル(コンドル)
- ダブルイーグル(アルバトロス=アホウドリ)
- ダブルボギー(ハザード)
- トリプルボギー(グラウス)
- クワドラブルボギー(ターキー)
お気づきになられた方も多いでしょうが、「鳥の名前」が多くつけられています。
何故鳥の名前を付けられたかは諸説ありますが、「鳥=COOL!」というイメージがあったからというのが有力です。
③スコアカードの基本知識~パート3
つづいてスコアカードに書かれたゴルフ用語についてです。
意味を正しく知っておきましょう。
①HDCP=ハンディキャップ(handicap)
ハンデとは腕前の尺度です。
シングル・ハンデとは「9」以下の人で初心者のあこがれでしょう。ゴルファー全体の6.3%といわれます。
ちなみに100を切る割合は約33%となり、3人に1人の割合です。
スクラッチプレーヤーとはハンデゼロのことをいいます。
他にも以下のような記載があると思います。
②Gross=実打数
③Netscore=実打数からHDCPを差し引いた数字
④Attended by=スコアを確認した人
⑤Back,Reg,Lady=ティの位置による分類、通常はRegからティショットを行う
④スコアカードの基本知識~パート4
距離の基本は「ヤード」で、日本で使っているメートル法とは異なる尺度です。
国際単位の1ヤードは正確には0.9144mとなります。1ヤードは3フィート、1フィートは 12 インチと決まっています。
かつて1980年代に日本政府の意向を受けて、全コースがほぼメートル表示になった時代がありましたが、これを覆したのはアマチュアのゴルファーたちでした。
アメリカも欧州もヤード表示であるし、何より馴染まないからと声をあがたところ数年でサッとヤードに戻りました。
その当時は今と違って、ヤードエージ杭の距離はソートーいい加減でしたね。
今はすべてヤードに統一されていますが、初心者が注意すべき点があります。
コースには先の残り距離を示すヤードエージ杭がありますが、ゴルフ場によってそれがグリーンのセンターであったりエッジであったりとまちまちです。
事前に確認してからショットするようにしましょう。
上手なスコアカードの付けかた、集中3ポイント
まずはスコアを正しく記入する習慣をつけましょう。
中には、スコアは気にしなくていいからとアドバイスする向きもありますが、それを誤解してスコアはつけないほうが上達するのだと勘違いする初心者もいます。
アドバイスした方は、打数をいちいち気にしないで目の前の一打に集中せよと教えたかったのでしょうが、正しく伝わっていませんね。
デビュー戦から打数を気にせずに打っていく習慣がついたらあとで困るでしょう。
その悪いクセに慣れてしまえばしまうほど打数無視のゴルフになり、元に戻らなくなります。
バンカーなどで大叩きしても「いくつだったかな?、まっ、いいかっ!」となったら成長は止まります。
何ごともそうですが、やはりスコアカードにも上手なつけ方と要領の悪いものがあります。
ここからはワンポイント・アドバイスを含めてスコアのつけかたを解説します。
①パット数をかならず記入する習慣づけ
ゴルフの上達は、自分のゴルフの分析が大事です。
そのためにはしっかりと自分の弱点を把握することが必要不可欠です。
スコアカードの記入欄がふたつに分かれているのは意味があります。
左の大きいところに「4」とか実際のスコアを記入し、右の小さな枠にパッティングのスコアを記録しておきましょう。
ゴルフのスコアの中で、パターを使った打数はおよそ40%もあります。
その記録がないと、自分のパッティングは良くなっているのかそうではないのか判断に困ります。
やはり多くても40以下で回る目標を立てましょう。そのためにも記録が大事です。
最近はスマホでゴルフスコア管理ができるアプリも登場してきて非常に便利です。
過去のラウンドが蓄積されるので「自分が苦手な分野」などがハッキリと数字に表れます。
無料で使えるのでラウンド終了後に手書きのスコアカードから移し替えておくと良いでしょう。
②スコアのつけかたひとつでうまくなれる
スコアをつけるとき、パー4を「5打(ボギー)」で上がったとします。
この時に「5」と記入するのではなく「1」と書くのです。
「1」はボギー、「2」はダブルボギー、トリプルは「3」というパーからのオーバー数にするのです。
従って「0」はパーで「-1」はバーディとなります。
スコアカードに9とか11とかの大きな数字がなくなるとメンタル面に大きな効果が出ます。
もしスコアカード上で18ホールのトータルが「0」であれば、パー72のホールならスコア「90」となります。
さらに、初心者のころはダブルボギーを「0」、つまり自分の中のパーだと決める方法もよいです。
トータルで「0」ならばスコア「108」ですから、ここを基準に考えるのも良いですね。
このスコアのつけ方はルール違反でも何でもありません。
人それぞれ自由にアレンジできるベネフィットを上手に利用しましょう。
実際の研究でもこのように、自分のメンタルのハードルを下げると効果があることは証明されています。
ぜひデビュー戦からやってみてください。
③途中で数えないほうがいいという考え方
上記アドバイスに全く逆行するようで、実はそうでもないという解説です。
ほぼほぼ全員に近い方が、以下のスコアのつけ方に関して経験する事例があります。
今日も楽しいゴルフをやっています。気づけばあと1ホールで終了となります。
どうも調子が良いから結構スコアもいいんじゃないかな?
ちょっと数えてみようかと計算したらなんとここまで25オーバーです。
いきなり体中に緊張が走りましたね。
最終のパー5をダブルボギーで上がっても「99」!
ついに100の壁を越えられるぞ~~!
そう数えると自分のゴルフを忘れて意味もなく緊張するせいか、得てして大叩きしてしまい絶望的な気持ちになるという奇妙な不文律がゴルフにあります。
だから、途中でスコアを数えるなという考え方がひとつあります。
しかし、自分のスコアに正面から向かい合えないとしたら、少し寂しいですね。
これから将来もずっと似たようなシュチュエーションが続くのですから、そんなプレッシャーから逃げてはいられません。
乗り越えるためにも、常にスコアを意識したほうがベターです。
上手なスコアのつけ方のまとめ
片山晋呉プロはいつもこういいます。
「1mmでもうまくなるなら、アマチュアが使って飛ぶというティー1本でも参考にする」
ゴルフの上達は、例外的な初心者を除いてみなさん少しずつ上達していき、また時には1歩下がる事さえあります。
そんな意味で、たかがスコアカードのつけ方かと思う人と、スコアカードにフェアウエイキープ率まで書き込んでおく人の差はいずれ大きな差となってきます。
ドライバーを使ったホールの飛距離やフェアウッェイキープ率などをすべて記録している人とそうでない人は、ハッキリとスコアで変わってくるでしょう。
84歳になった素敵な女性がいます。
最近彼女はついにエージシュート(84で回った)を達成しました。
彼女は過去55年間のラウンドしたスコアカードのすべてをアルバムに貼って大事に保存しています。
やはり長~いゴルフ人生、ゴルフに真っすぐ向き合う気持ちとゴルフそのものに対する愛情が上達のエキスだったのかもしれません。