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ゴルフでよくある誤球のルールと防止に役立つカラフルボール【キャロウェイ トゥルービス】

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2016年から写真のようなカラフルなボールが発売されています。

発売元はキャロウエイ(Callaway)で「2016 Chrome Soft Truvis Golf Balls」という商品名ですが皆さんご存知でしょうか?

あのトム・ワトソンさんが2016年のマスターズで使用していたサッカーボールデザインのもので、カップイン確率も良くなるということで一気に人気が出ました。

 

この商品について詳しいことは後述しますが、このデザインはとにかく「誤球防止」に役立つということでも注目率が上がっています。

ということで、今回は誤球のルールを勘違いしている一部の初心者の方に、正しいルールと処置のお話をします。

 

今日は調子がいいぞ~!ベストスコア更新かな~?

などとスイスイ気持ちよくプレーしている時が一番「誤球」しやすい環境です。

誤球にはキツ~いペナルティがありますが、実はマナーのほうの色が濃いルールなんですよ。

 

自分だけのミスで済むならまだ良いですが、誤球はほかの方に迷惑をかけてしまうので気まずさが残ります。

 

ハンター・メイハンの誤球事件

 

100年に一度とも言われる大きなゴルフルール改正が2019年1月1日に出る予定です。

ゴルフルールが100年に一度の大改定!変更の目的は「時短・競技人口増」

これまでゴルフルールは旧態依然としていて、現代にマッチしていないものも多数存在していました。
しかし、2019年より「ゴルフルール大改革」が始まります。目的は「スピーディーなゴルフ」と「シンプル化による競技人口の増加」です。
果たしてどんなルール変更がなされるのか、まとめてみましたのでご覧ください。

 

でもこの「誤球(Wrong Ball)」に関する部分は、一部を除きそのまま引き継がれると予想されています。

現在、世界中のゴルファーの意見をまとめている最中なので、まだ確定はしていません。

 

記憶にも記録にも残る大きな誤球事件はたくさんありましたよね。

中でもメジャー大会の「2014・全米オープン」でのハンター・メイハンの事件がどうしても忘れられません。

事件が起きたのは、42歳で早世したペイン・スチュアート思い出の地、ノースカロライナ州のパインハーストでした。

 

ハンター・メイハンは折り返しの18番ホールで誤球を犯し2打のペナルティを受けることになります。

当時のキャディであるジョン・ウッドが、一緒にラウンドしていたドナルドソンのボールと早とちり、メイハンを誘導してしまったことで誤球が発生しました。

予選カットラインぎりぎりで耐えていたメイハンでしたが2打罰が響き、最終的に1打届かず予選ラウンド通過はなりませんでした。

 

このように、誤球はアマチュアでもプロでもゴルフコースでプレーしていれば誰でも遭遇する可能性があります。

誤球は仕方ありませんが、処置を知らないと事態は最悪となります。

 

ゴメンねって交換するだけでは問題あり!

最も直近で遭遇した誤球事件は初心者同士でした。

4人がグリーンにあがってきて、ふたりの同伴者がほぼ同時に「アレッ!?」といいました。

双方のボールを見比べると入れ違っているではありませんか。

 

そのあと、二人はお互いに「ごめんなさい」、「ゴメンね」とか言いながら即座にボールを取り換えて、マークした場所からプレーを続行しようとしたのでほかの二人は慌てました。

「それはちょっとね、、まずいんだよね」

謝りながらボールの交換は、とても和やかな雰囲気でそれはいいのですが、ゴルフでコレを許してしまうととんでもないことになります。

 

誤球のルールを知らないとゴルフにならない

誤球の基本はルールブックの規則15-1に明記されています。

「プレーヤーはティーインググラウンドからプレーした球でホールアウトしなければいけない」

ルールに従って取り換えたボールは誤球にはなりません。

 

誤球は必ず自分のボールだという思い込みからスタートします。

したがって非常に「事故」に近い結果になります。

ほとんどのケースで悪意は介在せず、ゴルフの精神を考えると仕方ないのですが、不注意であること、そのためには確認を怠らないこと、パッと見ても自分のボールだと区別のつくものを使うことが大事になってきます。

 

先ほどのハンター・メイハンのケースはフェアウェイの第2打でボールがラフに隠れている状態ではありませんでした。

間違えられたのはジェイミー・ドナルドソンでしたが、メイハンと同じメーカーのタイトリスト、しかも似たようなラインが書かれていました。

 

早合点で入れ替わったボール

では誤球の正しい処置はどうなるのでしょう?

誤球といっても様々なケースがありますが、ごく一般的な例について解説します。

 

二人の初心者のAさんとBさんはグリーンにあがるまでに双方が3打ずつ費やしていました。

Bさんは常にAさんよりドライバーの飛距離が足りませんでした。

いわゆるBさんは”セカンドオナー”だったんですね。

 

次のホールでBさんは「自分が先に打つ」という思い込みから先に打ち、Aさんはあとからショットしました。

そこで二人のボールは入れ替わっていたんです。

 

このケースの誤球の正しい処置は?

このダブルで誤球したケース、先に間違えたほうだけに罰がつき、間違えられた球の持ち主には非がないということにはなりません。(規則15-3b)

二人とも誤球になります。

 

ただし、間違って自分のボールを打たれてしまったプレーヤーが打つ前に気づけば、何の罰も科せられません。

自分のボールを取り戻して打つだけです。

したがってこの例では「ゴメンね」ではなく、そこがスルーザグリーンであるかぎり、第二打地点に戻らなければなりません。

そして正しい自分のボールで、お互いのボールがあったと思われるできるだけ近い地点にプレースという処置をとって再プレーになります。

 

ペナルティは双方とも2打罰、誤球後に行ったストロークは何打であろうと”ノーカウント”となりスコアには残りません。

実際のラウンドではなかなか「元の地点に戻る」という行為は後続組のこともあってやりにくいところがあります。

それだけに、目につく目印やボールの特徴が一目でわかるものがベターだといえます。

 

2008年に変更となったハザード内の誤球

誤球という困った事態を避けるためにも、その後の処置とマナーは確認する必要があります。

 

2008年のルール変更まではハザード内(ウォーター・ハザードやバンカーなど)の誤球は無罰でした。

現行のルールではハザード内の誤球にも2打罰があります。

 

そのかわり、古いルールでは許されなかったボールを拾い上げて自分のボールかどうかの確認が許されています。

確認のためにボールを拾い上げた場合、ボールがあったライの状態をそっくり紳士的に再現するようボールを戻さねばなりません。

 

誤球を防ぐベストな方法は?

このように、誤球を避ける一番の方法は明確な識別ということになります。

自分のボールが確認できるようにと、なにかペンで赤い点を打ったりラインを書いたりしても、同じメーカーで同じようなことはほかの人もやっている可能性があります。

 

そこでおススメしたいの冒頭でご紹介した、サッカーボール柄の「トゥルービス」というモデルです。

マスターズでワトソンさんは赤・白のボールを使っていました。

2016年2月に発売されたキャロウェイのニュータイプボール「クロームソフト」の中のひとつです。

 

はじめから高評価だったようで、新モデルが追加発売されました。

このボール、見た目以上に優秀なのは"柄"に込められた科学の秘密があるんですね。

ボールが大きく見えて集中力が高まる効果があるといわれています。

そのことからアドレスした時に、心が落ち着いて安定感が増すという評価がでています。

 

過去のゴルフボールというと、色以外の見た目にはほとんど差がありませんでした。

このような大々的な差別化となると、誤球グセのある方には朗報かもしれませんね。

価格も買い頃の3,900円(税込み)くらいから各種あります。

 

誤球とその防止のためのサッカー柄ボールのまとめ

あまり行われていないようですが、スタート前に同伴者が集まって相互のボールを確認しておくことはとても意味があります。

OBを打った後はなおさらで、それがティショットであろうと2打目以降であろうと同じことです。

 

「暫定球宣言」をして打つときは明確に告げたほうがフェアであり、同じところに飛んだボールも、ボールのNoなどの宣言がないと不利になります。

OBになったボールが先に打ったボールか後なのか決められないときは、セーフのボールは最後のものと判断されます。

 

今回ご紹介したキャロウェイのサッカー柄ボール「トゥルービス」は、その目立つデザインだけなのかと思いましたが、調べてみるとスピン量もコアとか上層の素材にも最近の研究が生かされているのでおススメです。

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