快晴の朝、いざゴルフに行くとなると自宅を出るときから胸が高鳴ります。
そしてゴルフコースは、スコアだけでなく会話も一緒に楽しもうという人でいっぱいになります。
20年以上前、ゴルフはおとうさんとかおじいちゃんのスポーツというイメージでした。
ところが最近は様子が変わりつつあります。
それは年齢層の若年化です。
そうなると言葉やファッションからチェンジしないといけませんね。
ゴルフの喜びは同じ趣味を持つ者同士、楽しいおしゃべりで気持ちよくラウンドすればもうサイコーの気分になります。
ゴルフは次の瞬間どうなるかまったく予期できないことの連続です。
タイムリーなゴルフ用語、センスの良い会話、キュートなフレーズが飛び交うと、その日はいつもの10倍以上楽しくなる”贅沢な時間(Gorgeous moment)”になります。
今回はプレー中に誰かが口にするとみんなの心がふっと和む、オシャレな会話で使ってみたいゴルフ用語のご紹介です。
基本的に英語ですが中には和製英語や他の言語も混じっています。
若いゴルファーが明るい会話を楽しむ最近のゴルフコース
さきほどちょっと触れましたが、最新の統計によるとゴルフ人口の内容が大きく変動しています。
総人口は横ばいでありながら、中身を見ると年配者が減って20代や30代の皆さんがたくさんゴルフコースに足を運んでいます。
そのせいか、なんとなくフェアウェイが明るくなりフレッシュな感覚が感じられます。
日本にゴルフが輸入されたのは1901年、アーサー・ヘスケス・グルームの手で六甲山頂に3年がかりで4ホールが完成(神戸ゴルフ倶楽部)した時からです。
100年以上経過した今、日本人男女のプロゴルファーが世界のトップにいることがごく当たり前になりました。
2020年のオリンピックには、歴史上4回目の正式種目としてゴルフが競われます。
第三次ゴルフブームが起きそうな予感がします。
同じアジア勢として、お隣の韓国に負けるわけにもいきませんね。
そうなるとゴルフ用語を間違って使ったりできなくなります。
日本人のゴルフはマナーも知識も会話のセンスも、世界に恥じないようなレベルにしたいものです。
「チキータ~~~!(Chiquita)」
どスライスやチーピンが出たときに、周囲が沈黙してしまうほどガッカリしないでください。
なんとなく重い雰囲気になってしまいますからね。
そんなときは思いっきり「チキ~~~タァァァ~!」と叫んじゃいましょう。
一瞬で明るい笑い声に包まれます。
チキータは「バナナ」で有名なアメリカ企業のブランド名でもあり、スペイン語では”可愛い娘”という意味があります。
ティーショットがグングン曲がって飛んでいく様子をそう呼びますが、実は卓球用語にも同じチキータがあります。
強いサイドスピンをかけるとこのボールが打てるそうです。
「バイ、ハニ~~~!(Bye honey)」
20年ほど前のことですが当時のテレビに人気の高かったゴルフ番組がありました。
それはジャック・ニクラウスと中嶋常幸プロのプライベート・マッチで、その時の会話に出た言葉です。
公式のタイトル戦ではないので終始明るい雰囲気でしたが、そこは勝負師同士、お互いに負けたくないという意識がありありでした。
右ドッグレッグで途中は深い谷というティーショットでした。
中嶋プロは一か八かのショートカットにトライしたものの、ボールは大きくそれてOBゾーンへ。
この時に思わずこぼれた言葉が「Bye honey(恋人よさらば)」でした。
ニクラウスはすかさずこう言いました。
「トミー(中嶋のニックネーム)、君は海外でプレーしすぎだね。ゴルフもうまくなったけれど、フレーズまで学んでいたとはね」
と感心しきりでした。
オシャレな言葉はそのころからあったのですね。
「パイプライン!!(Pipe line)」
欧米人はボキャブラリーが非常に豊富で、その時ごとに見合ったタイムリーな言葉を口にします。
軽妙洒脱な彼らの言葉は、完全に彼らのゴルフの一部になっています。
臨機応変な使い方は、折に触れた表現のうまさに感心するものばかりです。
一方、どこで目にしたかは忘れましたが、アメリカ人は「ナイスショット!」などと決して言わない、あれは和製英語だから恥をかきますよという記事を拝見しましたが、和製英語などということは全くありません。
しっかり会話として通用します。
PGAのゴルフ中継をバイリンガルでお聞きになると、解説者やレポーターまでが口にしています。
さて、そんなナイスショットが出ました。ボールは青空に吸い込まれ、どこまでも真っすぐ飛んでいきます。
そんときには「パイプライン!」が適当ですね。
砂漠の真ん中を、数十キロも真っすぐ敷設された管路のイメージからですね。立派な誉め言葉です。
「エアーショット!(Air shot)」
仲間の一人が勢いよく”ブルン”と空振りしました。
およそこんなケースでは「一瞬の沈黙」があるものです。
真剣になりすぎるとつい表情が硬くなり、周りの仲間もなんと声を掛けたらいいのか困ってしまうシチュエーションですね。
こんな時に「今のはエアーショット?」などと声をかけてあげると雰囲気が和むものです。
もちろん初対面の方や上司にはムリでしょうが、気の置けない仲間なら使えるゴルフジョークです。
「バル~~~ン!(Balloon)」
思い切り振った割にボールは高く上がるばかり、少しも距離が伸びません。
日本語では「テンプラ」といいますね。
時には花火大会のギャグから、「たまや~~~~」などと言ってミスショットを冷かしたりします。
表現のバリエーションが多い英語圏のゴルファーは「バルーン(気球=風船)」とか「ムーンショット(Moon shot)」、時には「スカイ!(Skied)」という言葉を使います。
逆に日本でゴルフをする欧米人が「Tempura」など大きな声を出したので大笑いしたこともありました。
日本の言葉を良くご存じです。
「ヘイ!タクシー~~~!(Hey Taxi)」
15mもある長いパットでした。
ちょっと打ちすぎたかな!?ボールはカップを過ぎても止まる気配なし!
そんな時は「へ~~イ、タクシー!」と呼び掛けてください。
もしかしたら声を聞いて急ブレーキを掛けてくれるかもしれません。
特に2段グリーンの上から打ちすぎると、勢い余って段の下までコロコロと…、どこまで転がるかわからないときもあります。
切羽詰まったパッティングでは「Slow down!(落ち着け~~)」なんていうので笑っちゃいます。
パッティングした人の切実さがにじみでるジョークですね。
一声かけるだけで止まってくれるなら大助かりです。
「アウェイ(Away)」
まずこの言葉に付随したゴルフ用語が登場します。
それは「レディゴルフ」です。
この場合、レディは淑女の意味ではなくて「用意ができた(Ready)」です。
ゴルフの打順はマナー的にも「遠球先打」が原則で、さらにマッチプレーではルールとしてそう決まっています。
つまりホールからボールが遠い人から順に打っていくのが正しいプレーの進め方なんですね。
「アウェイ」はその時の遠い人を指しています。
使い方の例として「You’re away.(君からだな)」とか、「Who's away?(誰が遠いの?)」となります。
サッカーでは相手の本拠地などで戦うときはやはりアウェイを使いますね。
そのことに準(なぞら)えて、4人のうち3人がパーをとったのに自分だけが大たたきした時など、
「やばい、自分だけアウェイだぁ~!」などとシャレのめしましょう。
【決して英語はうまくならないゴルフスラング・用語】その1のまとめ
基本的に『ゴルフは楽しく真剣に』プレーするのが一番です。
それもアマチュアレベルのゴルフは、あまりに真剣すぎたり逆にダレすぎないちょうど良い湯加減があります。
一日のプレーが楽しく過ごせて良き思い出になるときは、常に同伴した仲間にムードメーカーがいます。
真面目にゴルフをすることは大事なことですが、お金を出して半日以上過ごすのですから楽しまないと損ですね。
ゴルフを楽しむための鉄則は
- 一生懸命にプレーすること
- マナーを守り仲間に心配りすること
- 会話を楽しむこと
今回ご紹介したオシャレなゴルフワードは記憶しやすいものばかりです。
あなたがどしどし使いこなすことができれば、きっとその日のラウンドは10倍楽しいものになること請け合いです。