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スニーカーのようなゴルフシューズ「イグナイト・パワーアダプト」の評価・レビュー/歩きやすさと堅牢性を備えた出来栄えがグッド

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イグナイト・パワーアダプトのレビュー

 

ゴルフはカートに乗りながらでも3kmほど、全てを歩くとなると10kmほどは徒歩での移動となります。

その間、様々な傾斜やぬかるみ、硬い・柔らかい場所を歩いたり、人によっては走ったりすることもあるでしょう。

安定しない場所を歩くだけで疲れてしまいますし、ましてや足元をがっちりとホールドされたゴルフシューズではさらに足への疲労が蓄積してしまいます。

 

そんなゴルファーにおすすめなのが、PUMAから発売されたゴルフシューズ「イグナイトシリーズ」です。

まるでスニーカーでも履いているかのような軽さとクッション性を持ちつつも、いざショットとなれば足元がグラつかない設計で人気沸騰中のイグナイト。

実際に使ってみましたので、その特徴についてレビューをしていきます。

 

PUMA・イグナイトシューズ

イグナイト(ignite)とは、日本語で「点火させる・感情を燃え上がらせる」といった意味合いがあります。

ランニングシューズ大手のプーマが手掛けるイグナイトシリーズは、スポーツシューズとして開発されていましたが、ゴルフ用シューズとして3タイプが発売されました。

 

イグナイト・パワーアダプト ハイトップモデル

イグナイトのゴルフシューズが注目されたのは2018年3月に開催された「マスターズ」です。

この大会にトッププロのリッキー・ファウラーブライアン・デシャンポーがパワーアダプトを履いて試合に臨んだことで一気に人気が爆発しました。

彼らが使用したのは「イグナイト・パワーアダプトのハイトップモデル」で、日本限定300足という非常にレアなシューズです。

 

見た目は全くゴルフシューズに見えない上に、なんだか柔らかそうな質感。

これじゃスイング時に足元がブレてしまうんじゃないか?と不安になる方も多そうですが、パワーアダプトといわれる硬いミッドソールがしっかりと足元をホールド、たとえ立つのが困難な傾斜地であっても驚異のグリップ力で支えてくれます。

 

イグナイト・パワーアダプト ディスク

 

今回レビュー用に購入したのがこの「イグナイト・パワーアダプトディスク」です。形状はまさにスニーカーですが、PUMAの最先端技術が盛り込まれています。

パワーアダプトシステムによりソールの鋲部分が地面の形状に合わせて動くため、どんな傾斜でも最適なグリップ力を発揮します。

また、従来のゴルフシューズに比べ開口部が柔らかくなっており、足を収めた後にくるぶし回りが痛くなることもありません。

 

定価は17,000円ほどと、ハイカット限定モデルに比べると大分安くなっています。

 

イグナイト・ドライブディスク

 

イグナイトシリーズ3つめのモデル「イグナイト・ドライブディスク」です。軽量スパイクで良質なものをお探しの方にオススメです。

重さ330gと非常に軽く、また土踏まずのアーチ空間にはモールデッドコンフォートインソールを採用。長時間の使用も疲れることなく履くことができます。

 

レディース用も用意されていて定価14,000円ほどですから、非常にお求めやすくなっています。

 

イグナイト・パワーアダプトディスクのレビュー

それではイグナイト・パワーアダプトを実際に使用してみた感想です。

 

履き心地の良いイグナイト素材

 

内部構造はこのようになっています。インナーがオレンジでカッコいいですね。

見た目からも分かるように足が入る部分は狭くなっていて、初めて履くときは少し窮屈に感じますが使用時に違和感が出ることはありません。

 

足首からくるぶし付近まで靴下を履いているような感じで、シューズが脱げそうになることはありません。

またミッドソールのイグナイト素材が足裏全体をホールドしてくれるので、スイングの横移動時にズレることがありません。

 

クロージャーシステム"DISC"

 

今流行りのワイヤーロックシステム「BOA」です。

時計回りに回すだけで全体を締め付けてくれて、緩めるときは反対方向に軽く回転させるだけです。

 

ソールはトルネードクリート

 

パワーアダプトとはPUMA独自開発のシステムで、全方向へのグリップ力とクッション性が生まれ快適性を追求した研究の成果です。

熱可塑性ポリウレタンのヒールカウンターがその役割を果たしています。

このようにトルネードの鋲となっているため、足を踏ん張った時のグリップ力は抜群で、またソールにある無数のグリップゾーンが更なるサポートを発揮します。

 

パワーアダプトの使用感

実際に履いてショットしてみた感想ですが、メタルスパイクのような地面に突き刺さる感覚はないものの、ソフトスパイク特有の「ちょっとズレる」ことがなく、安定したスイングをすることができました。

また、他のホールド性が高いゴルフシューズは「側面が全て硬い素材」で出来ていることが多く、ショット時にくるぶしが痛くなることがありましたが、イグナイトは側面の下半分が硬い素材・上半分が柔らかい素材と区分けされているため、ホールド性がありつつも違和感なく使えるのがグッドです。

 

ゴルフシューズにありがちなゴツゴツ感がなく、それでいて激しい動きでも足元がグラつくことがないので、しばらくはイグナイトシリーズを手放せなくなりそうです。

 

 

プーマとアディダスの歩んだ数奇な道

最後にちょっとだけ脱線したお話を。

 

プーマとアディダスは今でこそライバル関係であるシューズメーカーですが、実は「同郷」だったんですね。

およそ100年も昔のこと、ドイツ・バイエルン州ヘルツォーゲンアウラハに生まれた二人の兄弟は、1924年にスポーツシューズを製造する”ダスラー兄弟製靴工場”を立ち上げました。

しかし考え方の違いから20年後にコンビ決裂、兄のアドルフはアディからとった「adidas」を、弟のルドルフはRuda(あとからPumaに改称)設立します。

その歴史はお互いに良い商品の開発に凌ぎを削る、切磋琢磨から生まれた優れた商品を世に送り出しました。

 

こんな背景を知ってゴルフシューズを選んでみると、今までと違った価値観が生まれるかも知れませんね。

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