コースマネージメント

狭いホールでOBしないためのテクニックと攻略方法

投稿日:

 

さっきまで調子が良かったのに1発入れてしまうと止まらないOB。前のホールまでは絶好調だったのに突如として別人のように右へ左へ曲がるボール…

原因は様々ですが、もしかしてミスの理由は「ホールロケーション」だったかもしれませんね。

 

ゴルフ場は常に錯覚との戦いです。コース設計者は「簡単に見えて難しい・難しく見えて簡単」といったホールの設計に余念がありません。

難易度の高いホールに「ブラインドホール」というものがありますが、上から俯瞰で見ると大したことないのに、いざティグラウンドに立つとせり出した木々や目標地点が見えないだけで不安がいっぱいになります。

こういった状態になると体が縮こまり、いつものスイングができなくなってしまうので、結果ミスをしてOBゾーンに打ち込んでしまいます。

 

でもこれって、狭いホールの攻め方をもう少し工夫してみたら結果が違っていたかもしれませんね。

今回は「狭いホールでOBを叩かないためのテクニックと攻略方法」について解説をしていきます。

 

 

そのホール、ホントに狭いの?ロケーションから錯覚を読み解く

よく耳にする話ですが「途中でスコアを数えると、次のホールは必ず大叩きになるのよね~」というのも納得できます。数字から伝達された情報は、必ず筋肉に伝わります。

全く同じ意味で、いかにも狭いホールには視覚から入るプレッシャーが筋肉に流れます。

狭いホール?とはいっても、実は人によってそう感じる方とそうでない方がいます。その原因は何でしょうか。

 

それほど狭くはないのに、その前のホールが広々しているとついそう感じてしまうこともあります。その上、コースのデザイナーは「狭く感じさせる」ホール作りが得意です。

ティーから150ヤード付近の左右どちらかのラフに、2~3本大きな木を置いただけでプレッシャーはガラッと変わるものなんですね。

せり出した木がその先の視界を遮るだけで、人間の心理は直感的に反応するからです。

 

コース設計者の罠に騙されないようになれば、100気圧かかるプレッシャーは80~70気圧と少なくなります。

 

ティーグラウンドを攻略するには

 

OBのおよそ9割近くがティショットから生まれます。これはなぜでしょうか?

「ドライバーを使うことが多いから」というのは半分正解で半分不正解です。5番アイアンに変えてもOBしてしまう人は沢山います。

それは「ティショットでなるべく遠くまで運んでおきたいから」という気持ちが強く反映しているからです。裏を返すと「ティショットで距離を出しておかないと残りが大変だから」という不安の表れでもあります。

たとえアイアンを手に取っても「ボールを遠くへ運びたい」という力みから、いつものスイングができずmkスショットを招いてしまいます。

 

ティグラウンドは唯一全プレーヤーが同じ場所からショットをする場所です(レディース・バックティなどは例外)。したがって「最もコース設計者がいたずらをする場所」でもあります。

その最たるものが視覚効果であり、「なんか狭そうだな~」とプレーヤーが思ってくれれば設計者はしめしめとなる訳です。

 

では、どのようにして攻略をしていけばよいのでしょうか?

 

ホールを自分なりに変えてしまう

450ydのロング、200yd付近までは少し狭いホールがあるとします。

「ドライバーで250yd打てば広いところに出るはずだ」と意気込んで打っても失敗するのが関の山。

 

こんなときは頭の中でホールを変えてしまいましょう。

150ヤードから200ヤードのパー3なんだとアタマを切り替えてください。OB連発よりたとえ150ヤードでもフェアウェイに置くことがすべてということを優先します。

パー5を3オンできるなら90切りを目指すことができます。3打でグリーン50yd圏内に運ぶことができれば100切りは視野に入ってきます。

 

あなたが打ちっぱなし練習場で最も曲がらないクラブというと何番ですか?

フェアウェイウッドの3番?あるいはユーティリティとかですか?もしそれが5番アイアンなら迷わずそれをスッとバッグから抜いてください。

 

ゴルフは攻めるだけではなく時には守ることがポイントになります。プロが300ヤード程度のパー4で刻むのも同じ考えです。

短いホールはとてもリスキーに作られているからです。

OBしないためのティーグラウンド対策「ティの位置・クラブ選択・フェアウェイを広く使う」

コースマネージメントはコースの最中だけでなく、すでにティーグラウンドから始まっています。
コース設計者の罠に引っ掛からないよう、ティーグラウンドの錯覚を見破ることから始めます。

 

飛距離のアドバンテージは10ydで0.1スコア

 

一般的にドライバーの飛距離は10ydごとに0.1ストロークのアドバンテージがあるといいます。100ydと200ydでは1打差が付くということですね。

では飛距離は正義なのかというとそうではなく、ドライバーのような飛距離が稼げるクラブというのは、10yd0.1スコアというリターンよりミスしたときのリスクが大きくなります。

 

OBは0ydでプラス2打というペナルティがあります。最近は前進4打を設けているコースが増えましたが、パー5で250yd付近・パー4で200yd付近というのが平均的です。

10yd0.1スコアの法則に当てはめてみると、パー5で0.5・パー4では1.0ものロスをしていることになります。

 

ドライバーは250yd飛ぶが3回に1回OBするという方の場合、前進4打を使っても150ydしか飛ばないアイアンよりもトータルでは損をします。

  • ドライバー:3回で700yd(うち前進4打1回)、計5打
  • アイアン:150yd × 5回で750yd

どちらも計5打となりますが、アイアンで刻み続けたほうが50ydのアドバンテージがあります。スマートなスコアメイクを考えるならば、後者の方がより安定して結果を出すことができます。

 

 

狭いホールでのショットテクニック

ここまでは狭い(と感じた)ホールでの正しいゴルフ脳のあり方を述べてきました。

「守りは攻めるなり」という格言はゴルフにも活かすことができるということがお分かりいただけましたでしょうか。

 

それ以外にも、具体的にできる安全確実なショットテクニックがあります。

現場ですぐに試すのではなく、練習場である程度の自信をつけておく必要があります。
※個人の適性に合わせて使いこなしてください。

 

ヘッドを浮かせて構える

人間の身体の構造から考えても、地面にヘッドのソールを置いてしまうと肩が水平になりません。

距離を出すためには、むしろ若干左肩が上がっていたほうがアッパーブローになるので飛ばすには有利です。しかし、狭いホールで方向性と曲がり幅を少なくしたいケースではちょっとリスクが大きすぎます。

 

そこで試してもらいたいのが、アドレスを決めたらヘッドを浮かすというテクニックです。

ボールの重心位置までヘッドを浮かすと右肩の位置がいつもより高くなります。そうすることでインパクトがレベルブローにかわります。

アイアンショットでもわかる通り、レベルブローやダウンブローの打ち方は弾道が低めになりライン出しができ方向性の正確さが向上します。

 

またこの打ち方は弾道を抑えることができるので、インパクト時のフェース面さえ合っていれば風やサイドスピンの影響を受けにくくなり、OBのリスクを軽減できるといったメリットもあります。

タイガー・ウッズのスティンガーショットは初心者でも打てる!その効果と練習方法を公開

復調の兆しを見せているタイガー・ウッズの代名詞ともいえる「スティンガーショット」
地を這うような弾道で風にも負けず、それでいて飛距離を確保できる打ち方は、素人にはとても真似が出来ないと思っていませんか?
実はスティンガーショットこそ、100を切れないゴルファーが覚えるべき必殺技かもしれません。今回はその効果と打ち方について解説していきます。

 

インパクトゾーンを長くする

 

更に方向性を高めるテクニックとして「インパクトゾーンを長くする」方法があります。長くするというよりもまっすぐ打ち込むといったほうが分かりやすいかもしれません。

さきほどのようなレベルスイングから、いつものインパクト後のようにヘッドをインサイドにすぐ引き上げず、あえてヘッドをターゲット方向にもう一押しします。

ヘッドを浮かしレベルブローのスイングなら、ボールのインパクト前後でヘッドを水平に流す感覚で打てます。

 

5寸釘を綺麗に一発で打ち込むイメージでスイングするとインパクトゾーンを長く出来ます。

 

注意点としては、目標とする方向に肩の線を保ち、左肘を後方に引き込まないように腕をしっかり伸ばしてください。

意識的にフォローを低く出し、気持ちよくおおらかに振り抜けばテクニックが自分のものになります。

 

パラレル・レフトの法則

(右利きの場合)アドレスした状態でターゲットを見ると、実際のボールより少し左から見つめていることになります。

アドレスした左右の足を結んだラインとターゲットが重なるように構えてしまうと、クセの無いスイングならボールは目標よりも右へ飛んでしまいます。

そのため体の向きは飛球線と平行(パラレル)に、ターゲットよりやや左(レフト)に向いた構え方が正解です。

 

このようなアドレスを修正する方法としてアライメントのチェックがあります。

アライメントについてはこちらをご覧ください。

ショットが真っすぐ飛ばない時はアライメントをチェック!意外と気付かないアドレス・スタンスの向きを正確に合わせる方法とは?

ターゲットに対して真っすぐスタンスを取ったハズなのに「ずいぶん右を向いてたね」なんてこと言われたことありませんか?
また「ナイスショットしたときだけ右に飛んでいく」なんて方もいるかもしれません。それは「正しいアライメント」ができていないからかも。

 

狭いホールでOBを出さないテクニックまとめ

狭いホールにおいては

  • 本当に狭いホールなのか
  • 飛距離に囚われない
  • 方向性を高める練習が必要

であることが分かりました。

 

最後にかなり効果のある練習方法をご紹介します。それは「距離を出さないショットの練習」です。

タイガー・ウッズもやっている練習方法で、やり方はとても簡単(実際にやると難しい)です。

 

まずは9番アイアンからスタートし、ぴったり100ydを狙って打ちます。成功したら次は8番アイアン、どんどんと番手を上げていき最後はドライバーで100ydを打ちます。

ゴルフで一番難しいのは「手加減をするショット」ですから、この感覚を覚えておくと実際のコースでは非常に役立ちます。

また、この練習方法は方向性も高めてくれるので、身体に教えておくと狭いホールで無意味なプレッシャーは半分以上消えてしまいます。クラブを短めに持つことや、心理的な圧力に負けて早打ちするミスを防止することができます。

 

ボールを高く上げないでコンパクトに低く押し出すことで狙った場所に落とせるピンポイント攻撃が可能になり、あなたの武器がひとつ多くなります。

ゴルフ初心者100切りナビの歩き方










おすすめのゴルフGPSナビ


ショットナビアドバンス

ゴルフのGPSポータルナビといえば「ショットナビアドバンス2FW」

僅か10cmほどのポケットサイズながらその性能はスゴイの一言。あらゆる機能が搭載されています。

代表的なのが「フェアウェイナビ」と「美しく高精細なコースレイスト」。

1打でグリーンオンできそうもない時フェアウェイ方向へナビを向ければ、その方向のフェアウェイ中央までとその先からグリーンまでの距離を瞬時に表示してくれます。

 

また屋外でもハッキリと見ることができる液晶は、まるで「みんなのゴルフ」をプレーしているかのよう。

ハザード種別アイコンにより直観的に池やバンカーなどを判別することができます。


ショットナビ W1-FW

GPSナビは欲しいけれど、プレー中にポケットに入れて持ち運ぶのはちょっと…

という方にオススメなのが、腕時計型の「ショットナビW1-FW」です。

シンプルにグリーンまでの距離を大きく表示してくれるだけでなく、様々な機能が搭載されています。

代表的なのが「フェアウェイナビ」で、林に打ち込んだ時のレイアップや高低差のあるホールで刻むときなどに役立ちます。

またバンカーや池などのハザードまでの距離計測や2グリーン表示機能、スコアのカウントもこれひとつで行うことができます。

ほかにも地点登録を行うことでその場からの飛距離を計測できたり、もちろん時計としての機能も搭載されています。


ガーミン腕時計型 GPSゴルフナビ

腕時計型のGPSナビでありながらシリーズ初の「高低差情報」を取り入れた最新モデルである「ガーミン APPROACH S60」

飛距離が140ydの打ち上げコースでもガーミンを使えば実際には150ydを打つ必要があることが分かります。

またグリーンの形状や当日のピン位置まで表示してくれる優れものです。

さらに別売りのスイング解析センサーと連携をすることで、ヘッドスピードやクラブパス、テンポなどのデータも計測が可能。

それでいてGPSモード10時間、時計モード10日間という大容量バッテリー搭載です。

-コースマネージメント

Copyright© ゴルフ初心者100切りナビ , 2024 All Rights Reserved.