最近、本当によく見かけるゴルフボールナンバーワンといっても過言でない「飛衛門(とびえもん)」
ネーミングセンスも良く、他のゴルフボールと差別化が図れているのか、ゴルフ仲間たちもよく使用しています。
以前、「飛匠 レッドラベル 極」という非公認ボールの紹介をしました。
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ルール適合外高反発ボール「飛匠レッドラベル 極」が規格外のぶっ飛びで38ヤードも飛距離アップ!
飛距離が伸びてぶっ飛ぶゴルフボール「飛匠レッドラベル 極」は、公認球比38ヤードアップの非公認球です。
その最大の理由は「世界最高の高反発係数」です。その仕組みと実験データをまとめてみました。
非公認ボールが飛ぶのは当たり前で、上記リンクを見ていただければすぐにその仕組みがご理解いただけると思いますが、飛衛門は公認ボールです。
果たして口コミ通りのぶっ飛び仕様なのか、飛衛門の飛距離性能と実際に使用をしてみた感想を述べていきます。
飛衛門というブランド
飛衛門はリーダーメディアテクノ株式会社という従業員数18名の大きくはない会社の1事業部が開発したブランドで、ゴルフボールだけでなくゴルフ関連の様々な商品を開発・販売をしています。
この会社、実は「IT技術関連」の会社で主に記録メディア(メモリーカードやスマートフォン関連など)を取り扱っています。
そんなIT畑の会社がなぜ「ゴルフ」という分野にチャレンジしたのか、それはおそらくゴルフが科学的アプローチによって丸裸にされてきたからでしょう。
元々ITに精通している会社でこういった分析は得意分野でしょうから、正に「ITとゴルフの融合」といったところでしょうか。
飛衛門の飛距離性能
それでは飛衛門の飛距離性能についてです。
飛衛門は様々なシリーズが出ていますので一概には言えないものの、ここでは最もゴルフ場で見かける「TOBiEMON3ピースプレミアム3カラー」を取り上げていきます。
基本情報は以下の通り。
- ウレタンボール(ディスタンスタイプ)
- ディンプル数:318
- コンプレッション:95
- アプローチスピン量:かなり多い
- ドライバースピン量:やや少ない
よく勘違いしやすいのですが、「ディスタンス系=硬い・スピン系=柔らかい」というのはちょっと違って、
- ディスタンス系:カバーが硬く、コアが柔らかい
- スピン系:カバーが柔らかく、コアが硬い
という設計になっています。
したがって「ディスタンス系は飛ぶがスピンが少ない」「スピン系はコントロールショットをしやすいが反発係数が少ない」というのが一般常識です。
飛衛門は「カバーが柔らかくコアも柔らかい」というハイブリッドのウレタンディスタンスボールを採用しています。
- 柔らかいカバーでアプローチのスピン量を確保
- 柔らかいコアで高い反発力を実現
弾道はやや高めをキープ、推奨ヘッドスピードは35m/sからとかなり幅広い設計となっています。
プレミアム3のデータは掲載されていませんでしたが、4ピースボールでの独自調査結果によると、ヘッドスピード48m/sで289ヤードのビッグドライブを計測したとのことです。
飛距離は「ヘッドスピード×ミート率×4」でおおよそ求めることができ、ミート率を上限値である1.5と仮定して
48×1.5×4=288ヤード
ですから、最大理論値まで飛ぶように設計されていることが分かります。
飛衛門を使用した感想
実際に友人とともに打ち比べをしてみました。
以下、個人的な感想です。
打感はやや硬め
いつもキャロウェイを使用しているからか、少し硬めの感触です。
ウレタンディスタンスタイプですが、触った感じやインパクトの打感はディスタンス系のボールに類似しているように感じます。
少し掴まえにくい
打ち出し後の打球はブレもなく真っすぐ飛んでいきますが、硬めの感触だからか少しプッシュアウト気味に飛んでいくことが多かったですね。
まあ打ち比べをしていて少し力みもあったかもしれませんが。
キャリー&ラン
飛距離についてですが「ぶっ飛び!」というほどのビッグドライブとまではいきませんでしたが、ディスタンス系のボールと遜色はありません。
特徴的なのは「ラン」ですね。良く転がるのでトータルの飛距離ではトップクラスでした。
アプローチ
ドライバーは硬めのインパクトなのでアプローチもかな?と思っていましたがそんな事は無く、しっかりと高弾道でスピンもしっかりとかけることができました。
ただしディンプルが少し浅めなので、ワンバウンド目でスピンがほどけてしまうと止まりにくいイメージです。
飛衛門ゴルフボールのまとめ
飛衛門の良いところはもちろん飛距離性能にありますが、それよりも「コストパフォーマンスが異常に高い」ことが挙げられます。
これまでご説明した通り、素晴らしい性能を持ちながらも1個100円ちょっとという抜群の安さです。
ゴルフボールは高いものだと1球500円などザラです。
そういったボールと飛距離性能がほとんど変わらないでこの価格なら、リピートするプレーヤーが大勢いるのも頷けます。