「ゴルスコアの約40%はグリーン上」というお話は何度か聞いたことがあると思いますが、距離を少し足した残り20ヤード以内にすると55~60%ほどになるというデータがあります。
上記はアマチュアゴルファーのデータですが、あながち間違っていませんね。
たとえばスコア120の方でしたら、このような成績になるのではないでしょうか。
- 18ホールの総パット数48
- 20yd圏内のアプローチ数24
2パット10回・3パット6回・4パット2回で48、残り20ヤード以内のアプローチ機会が14回あったとして1オン5回・2オン8回・3オン1回、なんてのは良くある光景です。
肝心なアプローチでザックリ・トップしているようではスコアもまとまりません。
アプローチはその精度を高めることでパターのスコアも一緒に良くなります。当たり前のことですが、これまでよりもピンに寄せることができれば、その分2パット・3パットの確率も少なくなります。
今回は、スコアアップにとって大切なアプローチを自宅で練習できる器具「アプローチ名人」について紹介します。
アプローチが苦手なのは手加減をしてしまうから
まずアプローチが苦手な方が揃って持っている大きな特徴について解説をしていきます。
たかだか20ヤードほどのアプローチをミスしてしまうほとんどの原因は「打つ瞬間の力加減が悪い」からです。
大抵は、スイングの最中に「このスイングだとオーバーしてしまうんじゃないか?」と感じてしまい、ダウンスイングから急にスイングスピードが落ちていきます。また、直後のアプローチでは反対にチョロしてしまうことが頭によぎり思いっきり叩いてしまいます。
ゴルフで最も難しいショットは「ゆっくりと打つショット」です。実際に打ちっぱなし練習で試してみれば、その難しさが良く分かるはずです。
ゴルフスイングにはリズムがあり、一定のタイミングで打つことによって再現性が高まり狙った場所へフェースが下りてきます。ところが初心者の多くは、肝心なアプローチの場面で最も難しい「ゆっくりショット」を打つがあまり、ザックリミスをしてしまいます。
アプローチ名人とは
手加減打ちをしてしまう一番の理由は「アプローチの練習が不足しているから」です。
しっかりと練習していて自信たっぷりなら「オーバーしてしまうかも」なんて考えることはありません。
とはいえ打ちっぱなし練習場でアプローチの練習に終始している方などはほとんど見かけません。1球いくらという料金設定で練習している訳ですからコストパフォーマンスの良い(?)ドライバーばかり打ってしまうのも良く分かります。
そんな方にオススメなのが、自宅でも寄せの練習ができる「アプローチ名人」です。
ダイヤゴルフ アプローチ名人
高さ120cm×幅60cmのスリムタイプなので、リビングにおいて練習することができます。
同様の製品の中でも安い
こういった練習器具はいくつか販売されていますが、アプローチ名人は比較的安い部類に入ります。
価格は5~6000円ほどですので、2回ゴルフ練習場に行くのを我慢してアプローチ名人を使えば元が取れてしまいます。
4種類のアプローチが練習できる
アプローチ名人では4種類のアプローチを練習することができます。
- ランニングアプローチ
- チップショット
- ピッチエンドラン
- ロブショット
この違いはボールの打ち出し角度です。全長120cmの的にそれぞれ狙うべき弾道の的が用意されているので、イメージをしながら練習をすることができます。
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アプローチショットのダフリ・トップを直す方法と打ち分け方とは?(ランニング・チップ・ロブ・ピッチエンドラン)
せっかく2打でグリーン周りに来たのにアプローチがダフリ。次打はさっきのミスがよぎりトップしてグリーンオーバー。終わってみたらトリプルボギー… なんて経験ありませんか?
今回はそんな「アプローチでのミス」を防止するための方法と、アプローチショットの種類について解説をしてみました。
コンパクトに収納できる
使用しない時は折りたたんでコンパクトに収納することができます。
箱に入れれば50cmほどになりますので、そのまま押し入れに入れても邪魔になりませんね。
ウレタンボールなら自宅で使用可能
アプローチ名人はゴルフボールはセットになっていません。
お手持ちのゴルフボールでも問題ありませんが、やはり家の中だと少し危ないですよね。そんなときはウレタンボールを使えば安全です。
ゴルフ練習用 ウレタンボール10個
硬めにできているのでしっかりとショット時に手応えがありつつ、もし的を外してしまって窓に当たってしまっても割れる心配がありません。
最大でも30ヤードほどしか飛びませんので、お庭の広いご家庭で練習に使うのも良いですね。
スナッグボールで家庭内コンペも
このように自宅で練習できるアプローチ名人ですが、できればご家族にも配慮したいところ。
そこで、ボールをウレタンボールではなく「スナッグボール」を使ってご家族一緒に楽しむという方法もあります。
スナッグボール
スナッグゴルフという子供たちにゴルフの楽しさを伝えるために発案されたスポーツで使用される、マジックテープにくっつくボールです。
ちなみにスナッグとは「Starting New At Golf」の頭文字を取ったものです。
アプローチ名人の的にマジックテープを取り付けてご家族みんなで楽しめば、あっという間に家庭内コンペの開催です。
こんな仕掛けをしておけば、奥さんやお子さんに白い目で見られることもないでしょう。
アプローチ上達の方程式
アプローチがうまくなると、スコアアップが約束されたようなものです。パーオンしなくても2パットで切り抜けているうちに時々ベタピンのワンパットが出てきます。
こうなるとパーオン率とリカバリー率が上がって、アベレージがグッと良くなります。グリーン外からベタピンやチップインは初心者の憧れですね。
アプローチのコツはいくつかあります。
リズムの一定と安定性
さきほども触れましたが、アプローチはリズム感が重要です。
サッサッと素振りをしたとき、行きも帰りも同じリズムになっていればOKです。
スタンスは狭くとる
スタンスを広く取るメリットは体重移動によるボールでの伝達エネルギーアップです。アプローチは全く力を必要としないのでスタンスは狭くするようにしましょう。
膝の角度は変えず、伸ばしたり縮めたりは禁物で下半身は「不動」です。
フェースは返さない
グリップは短めに握り、パッティングと同じようにフェースを返さないこと。
例外的にフェースローテーションするときもないわけではありませんが、基本はフェースの開け閉めはしないものです。
ボールを上げようとしない
ボールを上げようとするとヘッドアップ(頭が動く)してしまいボールの上っ面を叩いてしまったり、またすくい上げようとするとボールの手前にリーディングエッジが突き刺さってしまいます。
素直にコンタクトすればフェース角度通りにボールは上がるということを常に意識しておくと良いでしょう。
自宅で練習できるアプローチ名人のまとめ
ゴルフ練習場でアプローチが上手くいっても実際のコースではダフってしまう方は、練習場のマットと本番の芝生との区別ができていないからかもしれません。
打ちっぱなしのマットは硬くなっていてソールが滑るようになっているので、実際はボールの手前を打ってしまっているのを気付いていなかった可能性があります。
ロブショットに限って言えばだるま落としのようにボールの下をフェースが潜り抜けるように打つ必要がありますが、それ以外は「ボールを直接インパクト」するようにアプローチをするとミスの確率がグッと下がります。
ボールを転がすランニングアプローチは初心者にとって強い味方となりますから、ぜひこの機会に習得してみてくださいね。