ゴルフで一番難しいシチュエーション、それは「ショートパット」です。
ドライバーは250ヤード先の半径20mほどの円に落とす精度があれば合格点、100ヤードのアプローチは半径10mほどの円に落とせばナイスショットです。
しかし1.5mのショートパットは半径5cmのカップに落とさなければ不合格です。
今回ご紹介するオススメする商品は、プロゴルファーでも難しいと口々にする1~1.5mのショートパットを重点に置いた練習器具「Fujitaパッティングアイズ」です。
プロゴルファーの藤田寛之さんがプロデュースしてTabata社と共同開発した、簡単に言えばボールを真っすぐ転がせるようになる器具です。
ゴルフは練習すればうまくなります。練習(訓練)しないでうまくなる人は稀です。
にもかかわらず、スコアのおおよそ40%を占めるパッティングの練習は、する人の方が珍しいくらいです。
ゴルフの上手な方は、ショットに対してふたつの要素を兼ね備えています。
ひとつは条件反射で、もうひとつは機械化です。
条件反射とは一定の訓練や経験によってつくられた反射神経のことで、反対語は先天的な反射(無条件反射)となります。
一方、機械化とは人間がどれだけの精度でスイングの再現ができるかという意味と、機械のようにメンタル面に波風を立てない、一喜一憂しない心理的強さの両面を表現しています。
さて、人間がいかに適正な条件反射するか、どこまで機械化できるかを追求したこの「Fujitaパッティングアイズ」、一体どんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。
Fujitaパッティングアイズを生んだ藤田プロとは?
まず藤田寛之プロの簡単なご紹介です。
子どもの頃は野球少年だったそうです。
ある時、ゴルフが上手な父上の影響もあって、ゴルフに出会うといっぺんにのめり込みます。
すでに高校のアマ時代から頭角を現し、素晴らしい実績を残しています。
プロ転向は1992年でした。
1997年の「サントリーオープン」でツアー初優勝します。
身長168cm、70kgと決して体格には恵まれていませんが、コツコツと積み重ねる忍耐が「サン・クロレラクラシック」で2勝目を挙げた2001年から一気にブレークしました。
40歳を過ぎてからも藤田プロの独特のスイングとプレースタイルは円熟を増すばかり、今日まで完成度を高め続けています。
まもなく50歳の大台を迎えるにもかかわらず一線級として活躍できる背景には、やはり正確なパッティングの技術があればこそです。
2016年の国内男子ツアースタッツを見ると、平均飛距離は64位とかなり苦しんでいますが、平均パット数は1.7656の14位と健闘しており、まさに藤田プロの生命線ともいえるでしょう。
「Fujita パッティングアイズ」のサイズや構成
Fujita パッティングアイズは、パッティングマットと併用しながら使う練習器具です。
本体サイズは218mmx168mm・高さは88mmで、ちょうどA5サイズのノートと同じくらい、高さはタバコの箱ぐらいですね。
ウレシイのはこれだけの良品が3,000円ほどで購入できることもあります。
非常にシンプルなつくりで幅も取りませんから、練習をしない時は収納することができます。
部品は3点で、透明プラパーツとEVACというゲートにスチール製のベースがついています。
パターマットは付属されていませんので、購入するときは格安のパターマットも同時に買っておくと良いでしょう。
パッティングのヘソは目線とヘッドの向き
開発のポイントはいくつかありますが、藤田プロは構えた時の"目線"と打ち出しの"目線"を意識する訓練に効果を求めました。
打ち出したボールがカップまでの経路を、いかにイメージ通り転がせるかどうかに重点を置いたのです。
その結果「迷いのないストローク」、「スクエアなインパクト」が伴って徐々に効果を発揮するように作られています。
従って藤田プロの「目線」を大事にする考え方が生かされている設計です。
パッティングのコツは、インパクト時にヘッドがいかにスクエアになっているかどうかで、正しい打ち出しができない方はショートパットが特に苦手です。
パッティング・アイズはまさにそのものズバリのネーミングで、ボールと目の関係、打ち出す方向のイメージを明確に定めるために特化した練習器具に仕上がりました。
「Fujita パッティングアイズ」の特徴と得られる効果とは?
パッティングアイズを使って得られる代表的な効果は以下の3点です。
①目線の確認ができる
練習器具で指定された位置にボールをセットすると、構えた時のボールの見え方を簡単にチェックすることができます。
パッティング時、ボールは上から覗き込むことになりますが、構え方によっては若干のブレが生じます。
するとイメージしたラインも狂ってきて、そのわずかな誤差が数メートル先では大きな誤差となってしまいます。
パッティングアイズにはガイドラインがあるので、それでいつも同じ目線であるかどうかがわかります。
②フォロースルーが緩まない
パッティングはすごくプレッシャーのかかる1打です。
「入って当たり前」という感覚が重圧になり、つい手元が緩んでミスヒットをしてしまいがちです。
パッティングアイズにはガイドがついていて、ボールを打ちだすときに透明のプレートに当たらないようにしてパッティングを行います。
フォロースルーでヘッドを低く出すことでパターフェースがスクウェアのままインパクトを迎え、フォロースルーまで緩まずフィニッシュすることができます。
その感覚が記憶できてくると、いつも緩まない直進性の高い球が打てるようになります。
③ボールが真っすぐ転がせるようになる
これがパッティングアイズで一番重要な部分です。
バーの先端に2本のオレンジのゲートが付属していて、その間を通すと真っすぐボールが転がっていくという感覚を掴むことができます。
地味な練習ですが根気よく繰り返すことで、いつも同じ方向へ打ち出せるように、いちいち考えないで体が自然に対応する訓練ができます。
藤田プロは語っています。
「一度、今までやってきた自分のスタイルを忘れて、無心でゲートを通すことだけに集中してください。それがショートパットに強くなる秘訣です」と。
なぜ藤田プロがパッティングアイズを薦めるのか
藤田プロの説得力ある意見はとても参考になります。
結局、ゴルフは自分で正しいスイングをしているという錯覚から始まる部分があるということです。
自分ではいいと思っても、ビデオで見たらあそこもここも間違っていたなどはプロでもあることです。
自分で考えたり動いたりしていることには『実際とのギャップ』があります。
特にゴルフはそれが目立つスポーツです。
そのギャップを埋めていくのに練習器具が役に立ちます。
ゴルフを始めたばかりの方は、自分にどういうクセがあるかをまず掴むことが大事です。
クセは誰にでもあることです。
例えばラウンド中にどういったミスが多いのか、そのことだけでもヒントになります。
そのことが解ったら、次に欠点を直すための課題を見つける必要があります。
たくさんある練習器具でも全てが自分に合っているわけではないので、自分の課題に照らしてどういう動き方を理想としているかを決めることです。
それが発見できれば、それに見合った練習器具を選べます。
~「Fujita パッティングアイズ」のまとめ
Fujita パッティングアイズは、まさに藤田寛之プロのパッティング理論が凝縮された練習器具です。
開発のコンセプトの核は、パッティングは打ち出し方に問題がある、打ち出しが変わればパッティングが変わるというところからスタートしています。
もう一度ポイントのおさらいをすると、
- ラインに対し目線を合わせる為のマーキング機能
- ボールの打出し目標をイメージしやすい2本のゲート機能
- ヘッドを低く押し出す為のガイド機能
というパッティングに重要な3つの要素を、器具を通して練習することができます。
できればクセの少ない初心者のうちに、しっかりとした理論と合理的なストローク、そしてスクウェアなインパクトを体得することをおススメします。