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えっ?ホールインワンで大損?ゴルファー保険で保証してもらえる内容と費用とは

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ゴルファー保険には入ったほうがいいの?

 

あなたはエース(ホールインワン)の経験者ですか?

あるいは同伴者のホールインワンを目撃したことがありますか?

 

ゴルフ好きが集まるバーに、いつもの仲間が集まってホールインワン談義をしています。

 

「ホールインワンが出る確率って、条件次第だけど10,000分の一くらいかな?」

「保険会社の統計では、ツアープロが4,000回に一回、アマチュアが30,000回に一回らしいね」

 

などとわいわい楽しそうです。

 

するともう一人が言いました。

「確率でいえば50%でしょう。入るか入らないかだからね」

 

さぁ今回も楽しいゴルフの話題から「ホールインワン保険」のお話です。

 

初めにホールインワン保険とはどんなものなのか、続いてホールインワンに纏わる楽しいこぼれ話などが登場します。

 

ホールインワンはいつ起こるかわかりません

お金がかかるホールインワン保険

 

ホールインワン(Hole in one)はティショットが一発でカップに入ることです。

世界の珍記録には、パー4どころかパー5でのホールインワンまであります。

 

ホールインワンの歴史を辿ってみると、現在発見されている中でもっとも古いものが1926年12月号のGolf Illustrated誌にエイス(Eis)と書かれた文献があります。

それがいまではエース(Ace)と変わり、ホールインワンと呼ばれるようになりました。

 

不思議なことに、ホールインワンは世界中にありますが、「ホールインワン保険」というのは例外を除いて日本独特のものです。

賭けの国イギリスではゴルファー保険はありますが、ホールインワン保険は聞いたことがありません。

 

保険は掛けるといいますが、ゴルファー保険は「賭ける」に繋がるところがあります。

そんな面白い話を通じて、日本人の民族性をフィルターするとゴルフに対する考え方がチラッと見えてきます。

 

お金がかかるホールインワン保険

 

友人に3回のホールインワンを経験している方がいます。

キャリア10年でハンデ27というところで、そのうち2回は同じ年でした。

 

1回目は北陸地方の夏、100人近い政治家がらみの大コンペでしたから、その時の出費は100万円近くかかったと嘆いていました。

その内訳は、

①当日のレストラン費用の大半
②当日支払ったご祝儀(キャディマスター+キャディ+記念植樹)
③後日贈った当日の参加者全員に記念品代
④後日開催した記念パーティと、翌月の記念コンペの賞品提供費用

 

今になってみると、多くの方がなんとアホらしい…、ばかげていると感じるかもしれませんね。

確かにそうなのですが、この時の時代や地域環境がそうさせたのですね。

 

1990年代、地方のセレブの集まりでゴルフはいわば道楽、ムリしても”義理”を果たさないとあとで何をいわれるかわからないという風潮がありました。

日本人のゴルフの捉え方が古かった時代の、笑えない本当の話です。

 

以降、その友人はパー3でいいショットすると「入るなっ!」と叫びます。

トラウマになっているようですね。

 

日本人独特の民族性が背中を押したホールインワン保険

先ほどの例の背景は、何かにつけ酒でも飲んで騒ごうじゃないかというバブル期のムードがありました。

事実日本のホールインワンの歴史はバブルが始まった1982年、共栄火災が最初に売り出しました。

他人の快挙は寄ってたかってつまみ食いの対象にするという、ややよろしくない村社会的な民族性が習慣化したひとつの現象でした。

 

保険と税金は名目さえあれば、壁に紙を貼る押しピンと同じです。

大儀というアイディアと需要という見込みさえあればいくらでも作れます。

 

この保険は「仲間とともに幸運を分かち合う」というフレーズで、当時のゴルフ興隆期とピッタリマッチしてブレークしました。

当時は接待ゴルフが全国で盛り上がっていたため、保険会社も大儲けできたようです。

 

ゴルファー保険で被害者から祝福される側へ

 

そんな異常な(?)背景を経て、今日のホールインワン保険に進化しました。

確かに起こる確率が低いにせよ、確率がうまい人に偏るでもなく初心者でもありうることで、多額の支出が要るなら保険に入っておこうという考えもあります。

それに、ホールインワン(+アルバトロス)に限らず、ゴルファーのプレー全般をカバーしようという「ゴルファー保険」として生まれ変わりました。

 

その内容は次の項に詳細があります。

ホールインワンはご当人が被害者になるのではなく、周囲が祝福するものと空気が変わったのですね。

 

生まれ変わったゴルファー保険とは?

ゴルファー保険は損害保険として市民権を得て、以下のようなケースで適用されます。

プレーに伴う事故、想定外の出費(ホールインワンを含む)を保証するものです。

通常は掛け捨て式で、期間は1日~年単位まで様々なケースに対応しています。

 

①自分やほかの方への打球事故
②物損に絡む故障・破損・破壊があった時
③クラブが素振りや手から離れて他人に当たった時
④プレー中の転倒や他人からの打球を受けた時
⑤クラブや規定された携行品の破損や紛失、盗難
⑥ホールインワンやアルバトロスを達成したために掛かった費用の全額または一部

 

例としてクラブ修理の場合は見積書と写真を提出します。

金額が振り込まれた後、修理代より新品買い替えのほうが有利ならそれもアリという点では車の損害保険などと同じです。

 

ゴルファー保険の役割は結構広く、最近の道具は結構高価ですし盗難の心配もあります。

ゴルフを安心してプレーしたいなら極めて価値あるものだといえます。

 

月々330円などの比較的安いコースから、一日だけや1週間限定1,000円(賠償1億円)、年間3,000円などもあります。

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ホールインワンの四方山話

ホールインワンの四方山話

 

ホールインワンに纏わる面白い話は数多くあります。

過去のホールインワンの記録を見てもそのことが伝わります。
※2016年末時点の記録で今は更新されているかもしれません

 

①世界最年少記録=マット・ドレイバーくんは5歳と212日で達成。距離不明です。

②世界最年長記録=アメリカ人のエルシー・マクリーンさん102歳。
※カリフォルニア州のビドウエルパーク・ゴルフコースの4番100ヤード

③世界最多数記録=アメリカのノーマン・マンレー氏は生涯記録59回でギネス入り。

④世界最長記録=アメリカのマイケル・クリーン氏が517ヤードのパー5で達成。

 

なんとまぁスゴいことですね。

ではそのほかの興味深いお話です。

 

目撃者がいなかったホールインワン

最近、ホールインワン保険の申請はぐっと少なくなっているようですが、セルフプレーが増えたことと、保険Gメンの動きが細やかになって不正が減ったという理由もあるようです。

 

かつての事件簿には、ホールインワン保険の申請で裁判になったことがありました。

セルフプレーでしたが前の組が後続に打たせてプレーの進行を早めようと、4人が見ていたその中で起きたホールインワンでした。

 

このケースはキャディさんはいませんし、目撃したゴルフ場の関係者がゼロです。

達成者は保険金の支払を請求したところ、保険会社は証明不十分として支払を拒否したため裁判になったわけです。

 

最終的には減額支払いで和解しました。

やはり、コンペで仲間が見ていたからというのも通用しないようです。

仲間は中立ではない(嘘をつくということも考えられる)ということですね。

 

ホールインワン詐欺もあった

2002年奈良市の飲食店経営者が、京都のホームコースで左ドッグレッグのパー5でアルバトロス達成したと申請で認められ、保険会社から100万円を受け取りました。

ところが、調べてみると記念品代も祝賀会費用もすべてでっち上げた領収書だったことがバレて逮捕されました。

 

秋田県では同伴競技者の証明がすべてグルになった申請だったことが解り、保険会社4社から約500万円を騙し取った罪で懲役2年4カ月の判決が出たこともありました。

詐欺罪は軽くありませんね。

 

3万年に一度といわれる快挙の有村智恵プロ!

 

2011年の静岡東名カントリーの国内女子ツアー「スタンレー・レディス・ゴルフトーナメント」であり得ないことを有村プロがやってのけました。

 

熊本県出身で身長159cm、小柄な有村智恵プロがこの日8番のパー5で自身2度目(最初は2009年のフジサンケイ)のアルバトロスを記録しました。

残り188ヤードをユーティリティの3番で打ったそうです。

このこと自体すごいことです。

 

ホールインワン200回とアルバトロス1回が肩を並べるといわれるほどですから、それほどアルバトロスは難しいのです。

 

ところがその後にビックリのドラマが待っていました。

 

同日の同じコース16番パー3、8番アイアンで打ったボールはきれいな弧を描いてピン手前4.5mからコロコロと転がりホールインワン!

 

もちろん同じ日にアルバトロスとホールインワンを記録するなんて、国内女子ツアー史上初の快挙でした。

皆さんもホールインワン保険に入って、安心してエースを決めちゃいましょう。

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