「自分のスイングは理にかなっているのか?」
とても気になるところです。
ゴルフスイングで最も大切なことを一つ上げるとするならば、それはズバリ「再現性」です。
ゴルフはミスを少しでも少なくすることが重要で、それによってハイスコアが見えてくるスポーツです。
再現性を上げるために、練習場に通って自分のスイングを固めていきます。
しかし、もしそのスイングが「間違っているスイング」だったとしたら…
せっかくの練習が、無駄とは言いませんが上達への遠回りをしてしまっているかもしれません。
しっかりとしたスイングを身につけるならレッスンを受けることをオススメしますが、そんなお金もないしそもそもあまり時間もない。
そんな悩みを解決してくれるのが、最近話題となっている「M-Tracer For Golf」です。
M-Tracerとは一体どんなモノなのか?そしてコレで何が分かるのか?
実際の使い方を交えながら詳しく解説をしていきますので、ぜひじっくりとご覧ください。
最近人気沸騰の「M-Tracer For Golf」とは?
「M-Tracer For Golf」とは、EPSONが開発した高機能スイング測定器で、自分のスイングをスマホアプリで連携し、スイング改善をサポートしてくれるいわば自分だけのパーソナルコーチです。
使い方は非常に簡単で、「専用のアプリをダウンロード⇒基本設定を入力⇒M-Tracer本体と連携」するだけです。
専用アプリはこちらからダウンロードできます。
あとは実際にスイングするだけで、自分のスイングがどのような動きをしているのかなどを視覚的に、また数値としても確認することができます。
もちろん左利きでも使用することができますし(アプリ内で右・左変更可能)、ドライバーやアイアンだけでなく、なんとパターでもスイング解析を行うことができます。
M-Tracerでチェックできる項目
M-Tracerでは数多くの項目をチェックすることができます。
ここでは代表的な4項目の解説をしていきます。
スイングスピード
スイングスピードの項目では「ヘッドスピード」と「グリップスピード」を計測してくれます。
ダウンスイング中、グリップスピードが減速することによりヘッドに「2重振り子」の原理が働き、結果としてヘッドスピードが加速しますが、それをグラフとして可視化させています。
また、この「どれだけ効率的にヘッドを走らせることができたか」を数値化したのが、EPSON独自の指標である「ナチュラルアンコック」です。
ナチュラルアンコックは数値が大きいほど減速比が大きく、これが効率的なスイングをできているかの指標となります。
よく本サイトでも「力を入れると飛距離は出ない」とお伝えしていますが、いくら手元だけ目いっぱいスイングしても、肝心の「ヘッド」が走っていなければヘッドスピードは上がりませんよね。
とはいっても文章だけではなかなかお伝えするのが難しく、こういった数値ではじき出されると納得される方も多いんじゃないでしょうか。
Vゾーン
Vゾーンとは、アドレスしたときの
- 首の付け根とクラブヘッドのライン
- 腰とクラブヘッドのライン
の2本で形成されます。
バックスイング・ダウンスイングともに、このVゾーンの中に収まるようにスイングすることが理想とされていますが、ゴルフ中級者でもこのVゾーンをはみ出している方は多く見受けられます。
典型的なパターンとして、
★ダウンスイングだけVゾーンの下にはみ出ている⇒強烈なインサイドアウトでチーピンが多い
★バックスイングはVゾーンの下を通りダウンスイングはVゾーンの中⇒アウトアイドイン軌道でスライスが多め
などが挙げられます。
M-Tracerではこういったスイング軌道の分析を行うことができ、「思っていたようなスイングができていない」ということを視覚的に確認することができます。
インパクト
Vゾーンはスイングを後ろから俯瞰で観ることができるのに対し、インパクトの項目では上からのスイング軌道を分析することができます。
自分のスイングがインサイドインで振り抜けているのかなどを確認することができ、スライスやヒッカケの原因を探ることができます。
クラブパスという数値がゼロに近ければ近いほど理想的なスイング軌道(目標は±5°)です。
また、フェース角(入射角)がキツ過ぎてしまうとスライスやフックなどのミスに繋がります。
こちらの記事でも紹介していますが、入射角は4°までに抑えるのが理想とされています。
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スイングテンポ
ミスを減らし安定したショットを手に入れるには「スイングテンポ」が非常に重要です。
M-Tracerでは1球ごとのスイングテンポも可視化してくれるので、打ち急ぎなどの確認が可能です。
テンポの項目では「リズム」「バックスイング」「ダウンスイング」の3項目をチェックすることができます。
ゴルフスイングの基本をおさらい
ここで、スイングの基本をちょっとおさらいしていきます。
ゴルフでプレーするときは14本のクラブを必要に応じて巧みに使いこなさなければいけません。
それこそパターまで含めてしっかりしたストロークで振り切ることが大事です。
ポイントは
①グリップ
②アドレス(スタンス)
③ポスチャー(構えた姿勢)
それぞれボディターン、スイングプレーン(シャフトとヘッドの軌道)や腕の振り方その他の理論を学ぶことが必要です。
そして正しい知識を学んだら実践するということになります。
M-Tracerで自分のスイングを丸裸にする
ゴルフ初心者がスイングの基本理論を学び、勇んで練習場にいっても困ることがひとつあります。
それは自分のスイングは自分で眺めることができないということです。
打ちっぱなし練習場によっては大鏡が置いてあったりします。
でもそこは一番端の打席にしかありませんし、それに鏡を見ながらのフルスイングはできません。
その点自分の見えないスイングが、M-Tracer For Golfによって丸裸になり、さらに数値によってどのくらい改善すべきかを知ることができるようになります。
非常に優れた解析能力
さきほどの項目説明だけでなく、M-Tracerでできる分析は多岐に渡ります。
M-Tracer For Golfは最新の高性能センサーがスイングを3次元で解析できるので、その人それぞれのスイングのクセすぐに洗い出すことができます。
この上下左右、好きな角度から自由に確認できるということは大きな力で、そもそもゴルフのスイングは自分で間違いに気づかないから上達のブレーキになっているということがあります。
また、パター専用のアプリを使えばパッティングでお悩みの方でも、スイング解析をすることができます。
M-Tracer For Golfのまとめ
ややこしい使い方など全くナシですぐにスイング解析ができる「M-Tracer For Golf」
今までもこれに近いものはありましたが、プロゴルファーのスイング見本とのズレが分かったりヘッドスピードが確認できる程度のものばかりでした。
ここまで来ると、あとはメンタルの部分だけ鍛えればOK!といった感じですね。
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そんな方はもしかしたら「ゴルフ脳」を鍛える必要があるかもしれません。
今回は考え方が変わるだけでゴルフの腕前がグッと上がるメンタルクリニックです。
実際に使ってみた感想として、ゴルファーのレベルは関係ないなと感じました。
初心者からスクラッチプレーヤーまで十分すぎるくらい対応しています。
何より自分のスイングの弱点は自分ではわからないですし、そこを数値やグラフなどで改善のポイントを教えてくれるとなると専任のコーチをつけたようなものです。
冒頭でもお話ししましたが、ゴルフは「いかにミスを少なくするか」というゲームで、ミスを少なくするためには「スイングの再現性を高める」ことが重要です。
ゴルフスコアでお悩みの方、自分のスイングが我流だと感じている方には強くオススメします。