ここ最近、女子プロゴルフツアーが盛り上がってきました。
最大の理由は、なんといっても成長著しい若手ゴルファーの台頭によるものです。
彼女たちはその素晴らしい腕前だけでなく、「ゴルフはスコアだけでなく色んな楽しみ方がある」ことを実践してくれているので、特にファッションは同年代の女性ゴルファーの参考になりますね。
そんな女子ゴルフ界でも今注目されている松森彩夏プロは、様々な方たちがインスタなどで投稿していて人気が伺えますね。
そんな松森プロですが、実は2016年の試合中にとんでもないアクシデントが発生しました。
タイトルにもある通りなんですが、こんな時プレーヤーは一体どういう措置を取るのが正解なのでしょうか?
池ポチャも場合によっては紛失球になる?
池にボールが落ちた時のルールでアマチュアが勘違いしていることがあります。
例えばドッグレッグホールで池が山の影になっていて、池自体がよく見えないときのホールの処置です。
こういうケースでは、池に入ったことを本人や同伴者が目視していないとウォーターハザードの救済はなく、”ロストボール扱い”となります。
「この辺にないから多分池だね」という推測は通用しないということです。
さて、今回はちょっと違う池ポチャの話、それも人気の美人ゴルファーがやっちゃったので話題になりました。
松森彩夏プロの「まさか!」とは
2016年の女子プロゴルフツアー「伊藤園レディース」の2日目に起こったアクシデントです。
場所は千葉県のグレートアイランド・ゴルフクラブの18番ホールでした。
事件は当日の注目組、鈴木愛、畑岡奈紗と今回の主役「松森彩夏」の3名でした。
松森彩夏プロは見事に2オン、ボールを拾い上げサッとキャディさんのほうに投げました。
このとき、キャディーさんがボールのほうを見ていれば何のことはありませんでしたが、キャディさんの視線は全く別だったから大変!
ボールはキャディさんの頭に当たってポーンと跳ね、グリーン横の池へ飛び込んでしまったのです。
プロにとっての1打は命、そしてこのケースは2打罰、もう大変なことになりました。
キャディーさんが池に入り、胸までつかりながら必死で捜索します。
しかし松森プロのボールはついに行方不明となってしまいました。
彼女はボールを別なものに取り換え、プレー続行ということになります。
どうして拾わないとペナルティなの?
初心者の方は「なぜ池に入って拾う必要があるのか?」と疑問を感じるでしょうね。
この事件がアマでもありうること、ルールとして知っておくべきです。
ゴルフルールでは、池に入ったボールが見つからないと2打のペナルティが科せられるケースがあります。
ゴルフ規則15-2の「取り替えられた球」に詳しくありますね。
回答=まだ(マーカーが)取り換えを承認していない段階で、別の球への取り替えは禁止。
未許可のボールの取り換えは、ストロークプレーでは2打の罰を受けるとルール上決まっています。
他にもまだある!取り替えられた球に関するルール
知っているようで奥が深いのがゴルフのルール。
今回のようなレアケースに限らず、ゴルフ規則にはまだまだ沢山の決め事があります。
草むらに隠れていた球も打ってしまった
この場合、誤球(自分以外の球を打ってしまった)には当てはまらず、ペナルティの対象にはなりません。
草むらの球を打ったら自分の球じゃなかった
上記に似ていますが、このケースは誤球の対象になり、マッチプレーではそのホールは負け、ストロークプレーでは2打の罰を受けることになります。
ボールを紛失、ドロップしたボールでプレーしたが最初のボールが見つかった
結構よくあるシチュエーションですね。
たとえ最初のボールが見つかってもこのケースではやり直しはきかず、もし最初の球でプレーをすると誤球の判定となります。
1ホールの間にボールを取り替える
ボールにはディスタンス系やスピン系などの種類があり、「ティショットは飛ぶボール、アプローチはスピンがかかるボール」なんて交換できたらいいですよね。
でもこれは2打の罰則がつき、マッチプレーならそのホールは負けとなります。
松森彩夏プロのアクシデントまとめ
人生には上り坂と下り坂、そして「まさか」があります。
なんて結婚式のご友人挨拶じゃありませんが、ゴルフでの「まさか」は良くあります。
自然を相手にプレーして何百メートルも先にある直径10cmほどの穴に入れるわけですから、その道中様々な「予期せぬ出来事」が発生します。
以前プレーしていた時、同伴者が打ったボールがトップして前進4打の位置を示す前方特設ティマーカーに当たり、しかもその球がキレイに同伴者の体に跳ね返ってきたなんてこともありました。
幸い怪我はありませんでしたが、この場合は1打罰を受けることになります。
常に最悪の事態を考えてプレーすることは難しいですが、まずはルールをしっかりと覚えてゴルフを楽しみましょう。