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ゴルフで打球が自分や仲間・道具に当たった時、素振りでボールに当たった時のルールはどうすればいいの?

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ガシャ~~ン!

これはシャンクしたボールが自分たちの組のカートに当たった音です。

こんな時の処置の仕方をご存知ですか?

 

以前、古い付き合いの仲間4人と山梨県でラウンドしました。

その時に一人が深~いバンカーに入れ、3回打っても出ないで4回目には高いアゴに当たって跳ね返り、プレーヤー自身の帽子のつばに当たったという”事件”がありました。

こんな時はどういったルールの適用があるのでしょう?

とにかくゴルフでは想像もつかないことが起こるものですが、今回はボールが自分や携行品などに当たった時のルールを解説します。

 

打球が自分や道具や仲間に当たった時のルール

 

クラブフェースの芯がボールに当たったらナイスショットといわれますが、打球が反れて人に当たったら打球事故になります。

筆者も打ったボールがフェアウエイバンカーの淵に置かれたレイキに当たってOBとか、ナイスショットが前進4打の黄色いティーマークに命中して50ヤードも戻ったなどという経験は何度かあります。

さて、今回はいろいろなものがいろいろなものに当たったときの裁定を正しく学ぶルールの講座です。

 

素振りをしたらボールに当たってしまった

ティーインググラウンドで素振りをしたらボールに当たってしまい、目の前の大きな池に入ってしまったときはどうしますか?

 

正解は無罰です。

素振りはどこまで行っても素振りに変わりないからです。

たまたまボールに当たったかもしれませんが、ルール上はOBでも池ポチャでも、風圧でティーからボールが落ちようと素振りに制裁はありません。

素振りではなく、本当に打つ気で打った本振りでOBになった時も、あくまで素振りと言い張るなら無罰です。

しかし、ウソをついても自分とゴルフの神様は知っているわけですからね、たった1打であとあとまで悔いを残すのは止めましょう。

 

カートに当たったボールの処置は?

冒頭のガッシャーン~と自分たちのカートに当たった時はどんなルールがあるのでしょう。

 

まず個人専用のカートか共用かによって異なります。

 

自分専用カートに自分で当てると1ペナルティが科せられます。

カートが 2人以上の共用ならちょっとややこしいことになります。

 

ポイントは「最後に運転した人は誰なのか」です。

共用の時は自分のためにキャディがカートを動かした場合はペナルティがつきます。

同伴競技者が運転して止めたカートなら、それは自分の携行品に該当しないので無罰になります。

カートと積載されているキャディバッグもバケツもクラブもボール拭きの雑巾も、すべて最後に運転したプレーヤーの携行品だというのが正しい裁定です。

共用カートはそのことを知らないと処置ができません。

 

このようにカートに当たった時は最後の運転手によって ルールは大きく変わってきます。

誰のために誰がそこまで動かしたのかが判別できない時は、遠球先打の順を判断材料にすることもあります。

 

バンカーの淵に当たって跳ね返ったボールが当たった!

アゴの高いバンカーで打ち出そうとして、自分の身体や携行品に当たった時はどんなルールが適用されるのでしょう。

 

ルールにはインプレーの自分の打球が、自分や自分のキャディー、自分の道具とか携行品に当たった時は(例外はあるもの)基本的には1打のペナルティと決められています。

前述のようにバンカーのアゴに当たってから跳ねて、自分や自分のキャディに当たれば当然 1打の罰です。

似ているようでも、同伴者やその(共用でない)キャディに当たってもペナルティはありません。

 

グリーン上でのルールは?

携行品に当たるケースはグリーン上にもあります。

同じように当たったにしても、ケースバイケースで処置が変わります。

 

グリーンの上に置かれた自分のクラブや携行品にボールが当たれば、前述のように1打のペナルティがあります。

しかし、同伴者の置いたクラブとか携行品なら無罰です。

自分がボールを打つ段階で、同伴者が気を使って自分のクラブを移動させたようなときには、その事実を知らずに当てた場合はペナルティにはなりません。

逆にアプローチなどで、移動させたことを知っていて当てるとペナルティがつきます。

しかし、共用のキャディが動かした場合は、知っていてもいなくてもペナルティの対象になります。

 

ちなみに、いずれの場合であれペナルティが科せられたかどうかにもかかわらず、その後の処置はボールが止まった所からプレー続行となります。

 

打ったボールが同伴者のボールに命中!

ショットしたボールが先に打った同伴競技者のボールに当たった時はどう処置するのでしょうか?

 

このケースは当然のことながらグリーン上でもどこでも起こります。

この場合、当てた人のボールはあるがままに続行し、当てられた人のボールは(できる限り正確に)元の場所に戻してプレーします。

それを怠ると誤所からのプレーで2打のペナルティが科せられます。

 

またパッティングしていたら風で飛んできた小枝などに当たって方向が変えられた場合、そのストロークは無効になります。

もう一度無罰でストロークのやり直しになります。

 

ところで携行品のルールは?

ルールにはよく「携行品」が出てきますが、具体的にはどんなものでしょう。

 

ルールでいう携帯品とは、プレーヤーによって(または、プレーヤーのために)使われたり身に付けられたり、持ち運ばれている全ての物(ゴルフカートを含む)という定義があります。

ただし、

①プレー中のホールでプレーしているボール。
②ボールをドロップする場所の範囲をマークするために使用するティーやコインなど小さな物は除かれるとなっています。

ルール上の文言では、道具も携行品も同義語で扱われるケースの方が圧倒的に多くなっています。

先ほどの②の例を詳しく解説すると、パッティングしようとして帽子につけたマーカーが落ちて自分のボールを動かした時は無罰です。

元の位置にリプレースしてプレー続行します。

 

ボールが自分や道具に当たった時のルールのまとめ

 

このように、ゴルフでは不測の事態でボールが何かに当たったり方向を変えられたときのルールは知っておく必要があります。

 

ドロップの時の注意もつけ加えておきましょう。

ルールに従って1クラブとか2クラブレングスにドロップするとき、計ったクラブを置いたまま行う方がいますが、放置したままのクラブに当たるとやり直しになります(ペナルティはありません)。

このドロップしたボールはインプレーになっていないからです。

その行為を忘れてそのままクラブを拾い上げてプレーしてしまうと誤所からのプレーで2打罰になります。

 

ボールをピックアップするときには、ティーとかコインやマーカーでマークする習慣が必要です。

カート道路などでマークしないまま拾い上げると1打の罰になります。

同じようにドロップする場所を決めるときもそれらが必要になります。

このティやコイン、あるいは自分のシューズに当たった時も先のクラブ同様無罰で再ドロップになります。

ティーやコインは 前述のように ルール上の携帯品とはみなされないからですね。

 

ただし、パターのヘッドカバー、グローブ、キャップ、財布、あるいは距離計測器は携帯品ではありません。

ルールはきちんと理解して、正しく処置をするようにしましょう。

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