スイング改善

ゴルフスイング、正しい下半身の使い方とは?利き足との関係を知ればバランスの良い綺麗なフォームが身につく

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正しい下半身の使い方と利き足との関係性とは?

 

ゴルフでナイスショットを連発させるには下半身の使い方が重要です。ただでさえ足場の悪いゴルフコースですから、なおさら下半身の安定感を求められます。

今回は「どのようにして下半身を使っていくのか」ということにフォーカスして、正しいゴルフスイングの解説をしていきます。

後半には利き足と下半身の関係性についても触れていきます。

 

正しい下半身の使い方をしていないとどうなる?

下半身がうまく使えていないことによる弊害は大きく分けてこの3つです。

下半身がうまく使えないと…

  • 上下にブレてアドレスの位置にクラブが戻ってこない
  • 左右にブレて打球方向が安定しない
  • ボールのインパクト時に最適なエネルギーをかけられない

ダフったりトップしたり、右や左にボールが飛んで行ったり、せっかく当たってもボール初速が出ていないので飛距離も伸びない…

良いことはあまりありませんね。

 

ゴルフスイングはテイクバックからフィニッシュまでおよそ2~3秒です。この間、スイングアークや切り返しのタイミング・フェースの向きなど様々なことを考えますが、その根幹となるのが下半身です。

せっかく正しいスイングを学ぼうとしても基礎となる部分をおざなりにしてしまうと、上手くいくものもいかなくなってしまうのがゴルフスイングです。

 

下半身がブレる最大の理由は頭部

頭部は長い棒の先についた重りの役目

 

下半身がブレしまう理由はいくつかありますが、その最大の理由は実は下半身ではなく頭部です。

人間の頭部は脳も含めると体重比でおよそ12~13%あります。それほどの重さがある頭部は軸(背骨)のテッペンに位置しますから、動きやすくブレやすいものです。

 

長い棒の先に重りがついているのは、クラブの先にあるヘッドと同じ。そして地面との接点は足の裏だけです。下半身がしっかりして、バランスの良いフットワークをしないと足の裏だけでは支えきれません。

その長い棒の一番下の部分を指で支えて頭部を動かすと下半身まで一緒にグラつくことが解りますね。ゴルフのスイングのポイントはそこにあり、下半身と頭の関係が重要です。

 

体重移動?ただのスウェーです

飛距離を少しでも伸ばそうと右足から左足へ振り子のように体重移動をしてショットする方がいます。でもそのボール、実際に飛距離は出ていますか?

このような打ち方は頭部が一緒に動き、場合によっては1メートルほども移動しています。

さきほどの下半身がブレる理由から考えてみると、綺麗なインパクトを迎えることはできなくて当たり前で、ボールに当てること自体難しい打ち方です。

 

このように「左右(または上下)に体全体がブレてしまう」ことをスウェーと呼びます。

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正しい体重移動とは右股関節の内側から左股関節の内側までの距離で、かつ頭部はほとんど動きません。

 

最後の一押しが出来ない

正しい下半身の使い方をしていないと、ボールにコンタクトしたときの「最後の一押し」をすることができません。

最後の一押しは右足(右利きの場合)で地面を蹴るようにしてボールにエネルギーを伝達していく手段ですが、たとえばかかと体重でのスイングであればこういった動作を行うことができません。

また大きなスウェーをしてしまうとインパクトの前につま先立ちになってしまうため、同様にボールを押し出すことができません。

 

正しい下半身の使い方

それではどのようにして下半身を使っていけばよいのかについて解説をしていきます。

同時にアタマの動きを想像しながら読んでいってくださいね。

 

美しいフォームは下半身と頭部が作り出す

ボールを安定して遠くに飛ばし、同時に方向性を求めるなら美しいスイングフォームが必須です。

美しいフォームとはバランスが取れているスイングのこと。先ほどの解説通り、バランスの基は下半身と頭部が作ります。

 

スイングの基本はアタマを動かさないこと、軸がしっかりしていること、足裏ががっちり地面を銜えているかどうかで、その土台になるのが下半身です。

意識するのは主に内転筋(内もも)です。両ももにサッカーボールを挟んでいるイメージを持つとバランスよく立つことができます。

この時、頭部を頂点としたアルファベットの「A」を意識すると、これまでより安定感のあるアドレスになります。

 

また足裏は常に親指の付け根を意識するようにしましょう。

考えるとなんとなくとわかりますが、かかと体重を推奨するスポーツというのはごく少数です。

特にゴルフは前傾姿勢を保ったまま回転しますから、体重を感じる場所を足裏のなかのつま先側に持ってこなければいけません。

韓国の女子プロコーチのほとんどは、まずベタ足、そして足の親指の付け根に体重を置く教え方をします。

 

腰はターゲット方向に開かないでやや押し出す

バランスの良いスイングを会得する条件として、タイミングよく右足で蹴りながら左足を軸にターンするタイミングを覚えることです。

スタンス幅の中で体重移動をしながら、腰をターゲット方向に少しだけ押し出すような回転運動をします。その動きについてくるように、ワンタイミング遅れる形で上半身は捻転を元に戻します。

この順序は飛ばしの正しいメカニズムであり、反復性のあるスイングを約束します。

 

初心者の方の中には、体重移動は大きければ大きいほど距離が出せると勘違いがあります。そのためにスウェーしたリ、タイミング的に振り遅れてフェースが開いたまま当たった結果のスライスになります。

回転軸が右から左にスウェーすると、ヘッドスピードは中和されるように効率を落とします。

 

バスケットボールでは「ピボット」という動作がしばしば登場します。

腰はターゲット方向に開かないでやや押し出す

ボールを持っているプレーヤーが片足を軸足(ピボットフット)としてフロアに固定し、もう一方の利き足(フリーフット)を自由に動かします。

 

実はゴルフにもピボットはあります。

インパクト後の足の動きがそれで、右足で蹴った力を左足のピボットフットでうまく支えるとバランスのよい体重配分になります。

それが回転軸のブレを最小限に抑える動作になります。

 

ビハインドザボールを守る

ここまで述べたように、接地する足裏と頭頂部で形成する三角形のバランスがボールの飛びに強い影響を与えます。

上半身は回転を支えるエンジン部ですが、土台となる下半身のフットワークの動きがタイミングよく流れるようにつながらないと美しいフォームにはなりません。

「明治の大砲」とか、多くのミスショットをご覧になって感じることと思いますが、どれもバランスが良いものはありません。

明治の大砲

一連のフォームで前後左右、上下に偏る瞬間があります。

良いスイングとは、下半身と上半身のバランスを保ちながら、トップからフィニッシュまで振り抜くことがひとつのポイントです。

シッカリ頭を残しながらビハインド・ザ・ボールで腰をスライドさせて左脚のピボットで 回転運度のギアを上げるというメカニズムが良いスイングといえます。

 

ビハインド・ザ・ボールとは、頭の位置をずっとボール位置より右に傾けているのではありません。例えばドライバーなどは初めからボールが左にセットされていますからね。

簡単にいうと、

  1. 頭の位置をアドレスした位置でキープ
  2. 軸(背骨)はアドレスした位置が中心

ということです。

 

下半身と利き足の関係とは?

 

フィル・ミケルソンは日常生活では右利きなのにゴルフは左打ちです。逆にバッバ・ワトソンやジョーダン・スピースは通常左利きですが右打ちです。

利き足が逆になる打ち方のプレーヤーは、それなりに下半身を工夫して自分のスイングを組み立てます。

 

人間には利き足がありますが、あまり上手に使い切っていない方が多いようです。いきなり「片足立ちしてください」というと大半の方は利き足でないほうを使って立つそうです。

一般的な軸足は利き足の反対の足です。立った姿勢からバッと前に倒れるとき、最初に出すのが利き足です。

右利きと左利きのプレーヤーと利き足の関係も面白いものがあり、どんなスポーツでも軸足の使い方ひとつで結果は変わります。

 

利き足とスタンスの個性を生かす

スタンスには

  • スクウェアスタンス
  • オープンスタンス
  • クローズドスタンス

の3種類がありますが、このスタンスの種類によっても利き足との相性が良い悪いというものがあります。

 

一般的に利き足が左ならば軸足が右です。このようなタイプはスクウェアスタンスかオープンスタンスが向いています。

利き足の関係で自動的に右軸ピボットの形になるからですね。右に軸があるとバックスイングでクラブが上げやすくなります。

 

反対に軸足が左の場合はクローズドスタンスのほうが構えやすいということになります。

このように利き足と軸足の関係を考えながらスイングに活かしていくことも上達への一歩となります。

 

下半身の使い方と聞き足との関係性まとめ

スイングはアタマの固定と下半身のフットワークがポイントですという解説でした。

 

先ほどの続きになりますが、スタンスはオープンでもクローズでも回しやすいものでいいのですが、勘違いすることがあります。

それは肩の向きまで足の位置に合わせてしまってはマズいということです。

両肩はターゲット方向に向けるのはスイングのお約束です。肩の方向を逆に開いてアウトサイドインに振れば、ほぼほぼスライスボールになるでしょう。

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