ゴルフ初心者だと、どういう点に注意してドライバーを選べば良いのか迷ってしまいます。
町のゴルフショップに行ってみると、店頭にズラ~ッと並んだクラブの本数と種類に圧倒されてしまいますね。
一体どのドライバーがいいのか迷うばかり、基礎的な判断材料を知らなくて困った経験はありませんか?
そんな初心者の方のために、ゴルフでは非常に使用頻度の高い「ドライバーの選び方」に絞ったわかりやすい解説をします。
そもそもドライバーに対する正しい基礎知識を持たないと、間違って購入するかもしれません。
間違って購入するとどんなことになるのでしょうか?
まずはクラブとスイングの関係などから理解すると、ドライバー選び方の達人になれます。
ショップに行ったらこのサイトを携帯でチェックしながら選ぶと、初歩的な間違いはほぼほぼなくなります。
ドライバーに対する基礎知識からはじめましょう
初心者の方の中には軽く振ってみたフィーリングで、なんとなく重さや長さが合っているドライバーならあとは練習次第で使いこなせるものだと考える方もいます。
でもちょっと待って!
それだけではギア(クラブ)に対して若干認識不足かもしれませんね。
この際ですから新たな角度からドライバーを学び、選ぶときに迷わないシッカリした基本を身につけましょう。
ドライバーの役目とは?
多くのアマチュアなら、18ホールのうちパー3を除く14ホールで使う可能性が高いクラブです。
ドライバーは距離のスペシャリストと考えていいのですが、反面飛ぶということは曲がるとひどい目に会うということになります。
どうしてもドライバーショットでスライスしてしまうという方はこちらの記事もあわせて読んでみてください。
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ドライバーの打ち方の特徴
ドライバーはおもに1打目のティーショットとして使うため、通常はボールをティーアップして打ちます。
いずれドライバーの打ち方編で詳しく解説しますが、なぜティーアップするかという点だけ解説しておきましょう。
それは、スイングの最下点(振ったクラブヘッドが作る円のもっとも地面に近い場所)がボールより(インパクト)手前になるからです。
従って、地面に置いたままだと地面を叩いてしまいボールには当たりません。
つまりすこしだけ下から煽(あお)り打ちになるという意味です。
ゴルフの大原則は、クラブに合わせて人間がスイングするのです。決して逆ではありません。
世間一般に”道具”というと、使っているうちに自分の手に馴染んでくものもありますが、ことゴルフに限っては主役がクラブのほうだと考えてください。
あなたのスイングは、自分で選んだドライバーに合わせることになります。
それだけに選び方が重要になるわけです。
MLBで活躍しているイチロー選手は、バットの材質に強い思いがあるという話を聞いたことがありますか?
イチロー選手は国産のアオダモにこだわってきました。
アオダモは長打には向かないもののしなりがあって、なんと握る部分が0.2mmの差でも打感が違うそうです。
ドライバーこそズバリそのもの、初心者であろうとなかろうと、材質やロフトなどで打球は大きく変わります。
ドライバーは1本ごとに別物、それぞれの違いを吟味して選ばなければいけません。
はじめてのドライバー選びはたった5つの条件でOK
実際は細かいこともありますが、初心者の方なら以下の5条件で十分です。
もちろんドライバーショットで250ヤード以上飛ばしたいとお考えの方は、クラブだけでなくしっかりとした練習が必要になります。
それぞれ重要なことから順に箇条書きしてみましょう。
①ロフト
ロフトというのは、シャフトを垂直に下げた時のフェース面の傾斜角度です。
クラブの番手の数字が大きいほどロフトは大きく(水平に近く)なります。
当然のことながらロフトが大きいほどボールは高く上がり、少ないと打ち出しが低くなります。
ドライバーに限ってなら、初心者の場合10°未満はおススメしません。
打ちやすいのは10~13°で、最初はこの範囲で選びましょう。
「せっかくドライバーを買うのだから長く使いたい」という方は、ロフト角を変更できる「可変式ドライバー」を選ぶという手もあります。
このドライバーはロフト角が8.5~12.5度まで変更が可能です。
②フェースの向き
フェースがスクエア(ターゲットに対して直角)なものとオープン系(やや開いた打面)、クローズ系(フックフェース)と主に3種類あります。
初心者の方は「スライス」という最初の難問に当たるケースが多いため、フックフェースを選びそうですが特におススメはしません。
その理由は、初めからフェースに頼って偏ったスイングになるより、まずは曲がるなら曲がりを受け入れて対処したほうが後からの伸びしろも長くなります。
基本はスクエアだと理解してください。
ただしどうしてもスライスが治らない!という方はスライス防止に特化したドライバーも販売されているのでチェックしてみてください。
③クラブの重量
野球のバットとの共通点は、遠くに飛ばすなら重いほうが有利です。
スイングアークにもよりますが、物理的にも重いほうがエネルギーとなって強く衝突するからです。
しかし、重いドライバーはそれに見合ったパワーがない方には不向きで、振り切れないとヘッドスピードが落ちます。
また最近はプロでも軽量化が進んでいて、野球にしろゴルフにしろ軽い道具が人気です。
適当な重さはショップなどで試打をすると容易に感じが掴めます。
平均して総重量が300g前後なら、多少軽くても最近のドライバーはかなり飛びます。
④シャフトの硬さ(フレックス)
ドライバーにせよアイアンにしろ、クラブはシャフトが命です。
特にシャフトの硬度は大事な要素になります。
シャフトの硬さは柔らかい方から順に並べると、R(J、L、A)→SR→S→X→XX(ダブルエックス)~さらにXは3個4個と増えていき飛ばし屋専科になります。
スイングスピードが遅い方でも柔らかいシャフトだとしなってくれるのでムチのようにボールを捉えることができます。
反対にスイングスピードが速いとヘッドの返しが間に合わず振り遅れてしまいます。
硬いシャフトでもしなりますので、「スイングスピードとシャフト硬度のバランス」が大事になってきます。
通常はヘッドスピードを試打で測って選び、40m/sの方ならRで、45m/sを越えるとS~Xへとなります。
⑤その他の要素
★シャフトの長さ・・・基本的には長いほどヘッドスピードが上がって飛距離が出ます。
調子というキックポイント(シャフトがしなる場所)もありますが、先調子がおススメで特に気にしなくても大丈夫です。
★ライ角(底部を地面に置いたときのシャフトの角度)・・・自然に立ちやすい位置で構えて決めます。
ライ角がフラット(シャフトが寝ている感覚)が打ちやすいか、アップライト(シャフトが立っている)ほうがいいのかは個人差があり、ボールの掴まりもそれぞれ違うので一概には言えません。
★重心位置と重心深度・・・フェースの重心がシャフトに近いか遠いかはそのまま慣性モーメントの法則と重なります。
一般的に重心距離が短いとドロー系(やや左曲がり)で長いとフェード系(やや右曲がり)とされますが、これも打ち方次第です。
初心者のドライバー選びでやってしまう3つの失敗例
ドライバー選びでよくある失敗例です。
これから購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
①自分に無理なスペックで決めてしまった
好きなプロが使っているからという理由はいいとしても、上級者並みのスペック(性能)で選ぶと失敗します。
スイングはクラブに合わせるのが原則と解説しましたね。
最初からスペックにムリがあると、上達の妨げになるだけでゴミになってしまいます。
上達に合わせて交換するほうが賢明です。
②宣伝文句に惑わされないこと
これがドラコン日本一が使っているクラブですとか、あの松山英樹のドライバーですなどなど、メーカーはPRに余念がないのですが必ずしもそれがいいのかどうかはその人次第です。
③価格が高いから飛ぶということはない
基準の知識を持たない初心者の方や高齢者は価格で選ぶ傾向があります。
やはり高価なものが使いやすくて飛ぶのではないか?と考えるのですが、実際はそう断言できないのがドライバーです。
始めたころは中古で十分
むしろ、初心者のおススメは「中古のドライバー」です。
まずここに書かれたヒントを基準に1本買って使ってみましょう。
練習しているうちに少しずつ自分とクラブの相性が見えてきます。
ピッタリ合っているところと、ここをこうしたいという部分をメモしてきましょう。
最初から買い替えるつもりでいれば、次回の重要な参考資料になります。