他の業界に限らず「価格破壊」が起きているゴルフ業界。
一昔前は平日でも1名あたり2万円から、休日ともなると3万円台なんてのはザラでしたが、最近では休日でも1万円を切る名門コースが登場してきたり、アクセスがあまり良くないようなゴルフ場だと「平日3000円台」なんてのも良く見かけるようになりました。
ゴルフが日本で流行したのは「バブル景気」真っ只中で、ゴルフをプレーすることは一種のステータスでもあったため、もっぱら「お金持ちが遊ぶスポーツ」と社会に認知されていましたが、ここにきてようやく一般の方でも手軽な金額で楽しめる時代になってきました。
そんなデフレ時代にピッタリな「セルフプレー」
以前のようにコースガイドやクラブのお手入れをしてくれるキャディさんはおらず、プレーに関する身の回りのことを自分自身で行うため、格安の料金でゴルフをプレーできるスタイルです。
初心者の方はアドバイスをしてくれる方がいると心強いのでキャディさん付きをオススメしますが、慣れてきたらぜひセルフプレーにチャレンジしてみてください。
そんなセルフプレーで最も役立つのが「セルフスタンド」という便利グッズ。
使う方があまり多くないのですが、これを持っているだけでプレー中の色んなストレスから解放されます。
今回はそんなセルフスタンドは一体どういった時に活躍するのか、その魅力とオススメスタンドの紹介です。
セルフスタンドよりは大きいけどコンパクトな軽量キャディバッグについてはこちらをご覧ください。
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軽量キャディバッグのオススメ6選!セルフプレーで重宝する機能性と使い勝手を徹底比較
キャディバッグ選びは「おしゃれ・機能性・使い勝手・重量」の4項目で比較をすることが大事です。
今回はその中でも「重量」に関しての解説です。軽量キャディバッグの選び方とオススメの6選も紹介しています。
ゴルフ最大のマナーは「プレーファースト」
ゴルフの一番のマナーである「プレーファースト」
プレーファーストは「早くプレーして後が詰まらないように」するための心がけですが、これをゴルフ場側の利益のために提唱しているという誤解をたまに聞きます。
もちろんそういった側面はあり、ゴルフ場側も早くラウンドしてくれたほうが助かりますが、プレーファーストはゴルフ場の利益のために守るべきマナーではなく「プレーヤー自身」のためのマナーです。
ゴルフ界の聖地でもあるロイヤル・アンド・エンシェント・クラブ(R&A)は、現状をさらに改善しゴルフファン拡大のために「プレーファースト」を主眼に置いたルール改正まで行うほど、大事なマナーであることが伺えます。
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ゴルフルールが100年に一度の大改定!変更の目的は「時短・競技人口増」
これまでゴルフルールは旧態依然としていて、現代にマッチしていないものも多数存在していました。
しかし、2019年より「ゴルフルール大改革」が始まります。目的は「スピーディーなゴルフ」と「シンプル化による競技人口の増加」です。
果たしてどんなルール変更がなされるのか、まとめてみましたのでご覧ください。
ゴルフは日の出からプレー開始し、日の入りまでたくさんの方が楽しめるスポーツです。
5時台からプレーする人は早ければ10時前には帰路に着くことができますし、反対にゆっくりと家を出発し10時過ぎからプレーする方たちもいます。
数百人ものゴルファーたちが同じゴルフコースに順番でラウンドするので、もしどこかの組のスピードが遅いとコース内が大渋滞になってしまいます。
ゴルフダイジェスト・オンラインがプレーヤーに向けて取ったマナーについてのアンケートでは、他の項目を圧倒的に差し置いて「プレーが遅い」というものでした。
かといって「とにかく早くプレーする」ことにばかり気を取られてしまっては、肝心のゴルフを楽しむことができません。
そこで今回紹介する「セルフスタンド」を使ってさらなるプレー時間の短縮を目指してみてください。
ゴルフクラブのセルフスタンドとは?
セルフスタンドとは、上記のような自立式のスタンドがついている「小さいキャディバッグのようなモノ」です。
軽量なので肩で担ぐことができ、ボールやティペグなどを入れる小物入れがついています。
口枠は種類にもよりますが直径15cmほどで、クラブを数本入れて持ち運びすることができます。
主にショートコースやゴルフ練習場で使うものですが、最近では通常のコースでも使用する方が増えてきました。
セルフスタンドを使っていて良かったと思う場面
それでは実際にセルフスタンドが活躍する場面をいくつかピックアップしてみます。
ゴルフ場で本当によく見かける光景ですので、この記事を読まれている方も経験されていることがあると思います。
クラブ選択で迷った時カートまで戻らなくていい
スロープレーとなってしまう原因はいくつかありますが、その中で良くあるのが「持って行ったクラブで打とうと思ったけど、やっぱりほかのクラブに替えたい」と打球地点からわざわざカートまで戻り替えのクラブを取りに行くことです。
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ゴルフのプレーが遅い人と早い人の違いって?ハーフ2時間で回るコツ【スロープレー撲滅】
あなたはゴルフのハーフラウンドをどのくらいの時間で回っていますか?
早く回るコツは腕前だけでなく様々な場面での工夫が必要です。今回はハーフ2時間・ワンラウンド4時間前後で回る方法、コツを解説していきます。
この場合、数本のクラブを持って打球地点まで行くべきでした。でもついつい持って行くのを忘れてしまうこともありますよね。
セルフスタンドは4~5本のクラブをまとめて入れることができるので、そのままセルフスタンドを持って打球地点まで行けば、クラブ選択はそこで検討することができます。
パターを取りに戻らなくていい
また、これも良くある例ですが「残り100ヤードでナイスアプローチ!、さてあとはパッティングだけだ」と思ってカートを見ると同伴者がグリーンの奥に向かって進めている。
しかもカートを止めたはいいけど、自分のパターは持ってきてくれていない…
これじゃスロープレーになってしまうのも当たり前です。
もちろん同伴者がパターを持ってきてくれていればそれで済む話ですが、ゴルフを始めたての頃だと次の自分のショットにばかり気になってしまい、一緒に回ってい同伴者のことにまで気が回らないことはよくあります。
セルフスタンドにパターを入れておけば、こんなときでもプレーを阻害することはありません。
グリーン周りにクラブを置き去りにしなくなる
3ラウンドぐらいに1回くらいの割合で、前の組のクラブの忘れ物がグリーン周りに置いてあったりします。
たいていはサンドウェッジなどのアプローチで使用したクラブです。
パターは使ったばかりで手に持っているので忘れないのでしょうがウェッジの忘れ物は非常に多く、後ろの組が追いかけてくれなければ自ら取りに行くかハーフラウンド終了まで忘れたクラブを抜きでプレーしなければなりません。
「カップとカートを結んだライン」にクラブを置く癖をつければ置き忘れを防止することができますが、ピンそばなどに寄せたショットなどの場合はつい興奮してそれも忘れてしまいます。
セルフスタンドは自立式なので、たとえカップとカートのライン上に置いていなくても目立ちます。
これまでセルフスタンドを使用していてクラブ(セルフスタンド毎)忘れてしまった方は同伴者を含めていません。
雨の日にクラブが濡れない
雨の日に困ることといえば「クラブのグリップが濡れてしまうこと」です。
グローブなら替えが効きますがグリップとなるとそうはいきません。
一旦濡れてしまうとグリップの隙間に水滴が入り込んでしまうので、タオルでも拭きとりきれません。
そんな時はセルフスタンドと一緒に開いた傘を差し込むと良いです。
ちょうどビーチパラソルのようにクラブを雨から守ってくれますので、クラブが濡れずに済みます(強風時はセルフスタンドごと倒れてしまうので注意)。
セルフスタンドの注意点
実際に使ってみると非常に便利なセルフスタンド。でも使用にはいくつかの注意があります。
セルフスタンド禁止のコースもある
セルフスタンドは三脚のような足が開いて自立します。その脚の先端は鋭角ではありませんが、グリーン周りなどデリケートな場所だと芝を傷めてしまう可能性があります。
そのためいくつかのコースでは「セルフスタンドの使用禁止」としているところもあります。
とはいえ、これまでお邪魔したコースで禁止しているゴルフ場はありませんでしたし、いわゆる名門と言われるようなゴルフ場ぐらいで、ほとんどのコースでは使用が可能です。
セルフスタンドを置く場所
なお、いくらセルフスタンドが許可されているゴルフ場でも守るべきマナーがあります。
当たり前ですがグリーン内ではスタンドを立てないようにしましょう。またグリーンエッジも避けるようにします。
グリーン周りでおすすめの場所は「カップとカートを結んだライン上のラフ」です。もともと目立つので忘れるということはあまりありませんが、全員がカップインした後にスムーズにカートへ戻ることができるのでおすすめです。
人気のおすすめセルフスタンド
前述したようにゴルフを楽しむ上で非常に便利なセルフスタンドですが、人気なのはどのセルフスタンドなのでしょうか。
どのセルフスタンドも
- 自立式
- 数本のクラブが入る
- 小物入れが付いている
という基本的な機能は備えてはいるものの、ここで選ぶときに気をつけたいことがあります。
それは「ゴルフカートに引っ掛けることができるかどうか」です。
上記はセルフスタンドを引っ掛ける推奨場所です。
フック(持ち手)部分が狭い作りになっていると該当の箇所にかけることができず、いざセルフスタンドをゴルフ場に持って行ってもプレー中の持ち運びに苦労してしまいます。
また、あまりに口枠の直径が狭いものを選んでしまうと、クラブが2〜3本でギュウギュウになってしまうこともあるので、この2点を注意しながら選ぶことをおすすめします。
コンバース セルフスタンド
コンバースらしいスニーカーをモチーフにしたデザインのセルフスタンドです。
カラーも7色から選ぶことができ、フードが付いているので必要ないときは被せておくことができます。
4〜5本のクラブを収納することができ、フック部も大型です。
靴紐のようなレースカラーも変更することができ、自分好みにカスタマイズすることができます。
アズロフ セルフスタンド
「他のゴルファーとデザイン・カラーは被りたくない」という方はアズロフのセルフスタンドがオススメです。
なんと54種類の中からお気に入りを選ぶことができます。
生地もポリエステルなので汚れが付きづらくメンテナンスも簡単です。
可愛らしいデザインも多いので女性ゴルファーにオススメです。
タイトリスト セルフスタンド
クラブとボールで有名なタイトリストのセルフスタンドです。
ゴルフメーカーらしく細部にこだわっていて、グローブホルダー付きのタイプです。
汗などで濡れたグローブを乾かすのに最適です。
「ゴルフグッズはやっぱり有名なメーカーが良い」と考えている方にオススメです。
昇竜デザイン セルフスタンド
最後は少し変わり種のセルフスタンドです。
エナメル生地の光沢と昇り竜のデザインはインパクト抜群です。
これでいてセルフスタンドに必要な条件は全て満たしています。
またポケットがメッシュになっていて中身が確認できるのも嬉しいですね。
セルフスタンドのまとめ
ゴルフを楽しむ際に便利なセルフスタンドを紹介しました。
ゴルフは趣味としてだけでなく、会社の上司などと行くこともあり、気を遣わなくてはならない場面も多いものです。
そういった時に、打球地点とカートを往復していてはあまり印象はよくないですよね。
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今回はスロープレーにつながるよくある事例をピックアップしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
そんな問題もセルフスタンドが解決してくれるでしょう。
ゴルフ初心者の方だけでなく中級者の方にもオススメしたいセルフスタンド。
ぜひ使ってみてください。
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