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【ブルックス・ケプカ】驚異の飛距離を生み出すクラブセッティングとその秘訣とは?

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圧倒的多数のゴルフ評論家が、時間の問題で世界ランクのトップスリーに名を連ねるだろうと注目しているのが「ブルックス・ケプカ」です。

 

日本のゴルフファンが直近でケプカのプレーを見たのは、2017年11月に開催されたダンロップ・フェニックス・トーナメントですね。

2位に9打差という圧倒的な強さを見せ、20アンダーでぶっちぎりの優勝をしました。

あの狭いフェアウェイ(ほとんどスプーン)、そして大き目でアンジュレーションのキツイグリーン、これこそケプカのショット精度を発揮するのに絶好のセッティングでした。

 

彼のクオリティの高いゴルフはどこから生まれるのか?

そこで、ケプカのプロデビューからのツアーキャリア、日本人選手との差、クラブセッティング、そしてスイングで注意していることなど、様々な視点からまとめてみました。

 

 

ブルックス・ケプカのプロフィール

ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)はフロリダ州、ウエストパームビーチ生まれの27歳です(以下2017年現在の情報です)。

ケプカという本人の発音では「コ」と「エ」の間のような音を出します。

PGAの選手登録には身長6フィート0インチ(182.88cm)、体重は186lbs(84.37kg)とアナウンスされています。

 

2016-2017年のシーズンスタッツは以下の通りです。

☆ドライビングディスタンス=311.1(7位)
☆フェアウエイキープ率=55.8%(154位)
☆パーオン率=63.47%(148位)
☆バーディ率/hole=4.20(5位)
☆イーグル率/hole=130.9(13位)
☆平均スコア=69.847(14位)

 

欧州ツアーからUSPGAへステップアップ

タイガーウッズは2歳で天才の呼び名も出て、テレビに出演するほどでした。

ケプカはそこまでではありませんでしたが、やはりアマチュア時代からその名前は新聞に登場しています。

 

そんなケプカですが、他の有名プレーヤーとは少し違った階段を駆け上がってきました。

フロリダ州立大学で3勝を挙げ、2012年全米オープンにも出場したまではよくあるステップアップのルートです。

 

ところがその年にプロ転向すると、迷うことなくヨーロピンアンツアーに所属登録したのでした。

レギュラーのシード権があるわけでもなく、欧州の下部ツアーで腕を磨こうとしたのです。

通常ならアメリカの下部ツアーである、ウェブドットコムツアーというのが常識的でしたが、なにか彼なりの目論見があったことでしょう。

 

ケプカは年を追うごとに上手くなっている

ヨーロピアンツアーの2013年は目立った成績がありませんでした。

しかし2014年のトルコ航空オープンでツアー初優勝を飾ったほか、下部ツアーでも通算4勝を挙げて花が開きました。

 

これらの活躍で世界ランキングが一気に上昇、欧州ツアーを足場にしつつアメリカPGAツアーに積極参戦します。

2014年は16試合中で12回予選通過、うちトップ10入りが2回という予想を超える大活躍です。

 

ケプカはフェデックスカップポイントでスペシャルテンポラリーメンバーを獲得して、ついに翌年からUSPGAに本格参戦を果たします。

2015年の迎えた2月第1週の「フェニックスオープン」では最終日最終組、米ツアー初優勝を目前にしたケプカは単独首位で最終18番にいました。

TPCスコッツデールの18番ホールは左に池、右には深いバンカー、とんでもないほど狭いフェアウェイ、ルーキーなら足が震えるだろうと解説者が言い終わらないうちにケプカはドライバーでバシ~~っとフェアウェイセンターへ。

この時からケプカのメンタルの強さとケタ違いの飛距離がファンを魅了し始めます。

 

2016年は未勝利でしたが、ライダーカップの米国チームメンバーとして活躍したほか、今度は日本のフェニックスでも優勝。

2017年も勝って宮崎2連覇になりました。
※この時点で世界ランクは10位→7位に

 

2017年も順風満帆、ご存知のように全米オープンというメジャーでも、松山英樹プロを突き放してキャリアに加えましたね。

 

ケプカの圧倒的な飛距離を生み出すタメと外回りのスイング

 

上記画像を見てください。

アイアンショットですがケプカの特徴をよく捉えています。

 

まさにインパクト直前まで手首が下がってきているのに、肝心のヘッドは肩の位置にあります。

このヘッドの遅れこそケプカの飛距離を象徴していて、非常にタメの効いたスイングとなっています。

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もうひとつの秘密は「外回りするダウンスイング」です。

いわゆるレイドオフという状態です。

 

ややアップライトなバックスイングであるものの、そこからクラブが背後に倒れていき、ボールに対してクラブヘッドが大きく外回りしているのが分かります。

 

 

レイドオフはどちらかというとスイングアーク(Vゾーン)の乱れからお勧めできないスイングだとされてきましたが、最近のツアープロでは多くみられるようになりました。

利点は、より多くのパワーをボールに伝達できることです。

 

ケプカの場合、アップライトなバックスイングからトップの切り替えしでクラブを倒すことで大きなスイングアークを作り出し、とんでもない飛距離を生み出しています。

 

しかし、これは素人が簡単にまねできるスイングではありません。

前述のように強烈なタメを実現しているリストの強さがあるからこそのスイングでしょう。

 

なんと3番ウッドで340ヤード!

ケプカの圧倒的な飛距離がゴルフファンの中でも有名になったのが、なんといっても2017年の全米オープンでの出来事。

 

最終日、最終ホール(681ヤードのパ-5)。

それまで2位に3打差をつけていたケプカはティショットに選んだのが3番ウッドでした。

誰もが守りに入ったと思っていましたが、放たれたショットは驚愕の340ヤード。

 

これには解説の丸山茂樹プロも半ば呆れていました。

 

 

ブルックス・ケプカのクラブセッティング

そんなケプカは一体どのようなクラブを使用しているのでしょうか?

とても気になるところです。

 

ケプカにしろほかのプロにしろ、使用クラブは頻繁にマイナーチェンジすることがあり、ヘッドに限らずシャフトはスペックをちょくちょく変えています。

以下は2017年に通常の使用クラブとして使ったもののリストです。

 

①ドライバーと3番ウッド

TaylorMade M2 (ロフト=9.5度、シャフト=Mitsubishi Rayon Diamana D)

ケプカ自身の持ち球はパワーフェードですが、その理由の一つに「直進性」を意識しているからだそう。

TaylorMadeのM2を使用クラブとしてチョイスしたのもコントロールの重要性を考えているからでしょう。

このモデルは優しいクラブとして有名で、日本モデルも発売されています。

 

※前年の使用ドライバー=Titleist 915D2(ロフト8.5度)、#3ウッド=Titleist 915F(ロフト15度)

 

②ユーティリティ(#3)

Nike Vapor Fly Pro(シャフト=Fujikura Pro 95 Tour Spec X-Flex)

 

ヴェイパーフライプロは徹底的に飛距離を求めたクラブです(上記画像はドライバー)。

またソール部分が特徴的ですが、コバートキャビティバックテクノロジーによりインパクト時のパワーロスを最小限に抑えています。

 

③アイアン(#4~#9)

Mizuno JPX 900 Tour (シャフト=True Temper Dynamic Gold Tour Issue X100 (4-9), S400 (PW)

 

さきほど紹介したヴェイパーフライプロはナイキがクラブビジネスから撤退後も使用していますが、アイアンはミズノに変更しました。

そして、なんとこのJPX 900 Tourモデルはケプカに使用してもらうことを想定して作られたというエピソードもあります。

 

※前年のアイアン=Titleist 714CB issue X100

 

④ウェッジ(PW)

Mizuno JPX 900 Tour (シャフト=True Temper Dynamic Gold Tour Issue S400)

 

⑤その他のウェッジ

・Titleist Vokey SM5(ロフト=48-10 F Grind, 52-12 F Grind)
・Titleist Vokey SM4 TVD(ロフト 60-M ロブウェッジ)
・シャフト=True Temper Dynamic Gold Tour Issue S400

 

⑥パター

Scotty Cameron Tour Only T10 Select Newport 2

 

⑦ボール

Titleist Pro V1x

 

そのほかに使ったり外したりするのがドライビングアイアンです。

Nike Vapor Fly Pro(シャフト=Fujikura Pro 95 Tour Spec X-Flex)

 

ブルックス・ケプカが重視しているスイング 4つのポイント

ケプカのスイングチェックは、ナイキが公開しているPRO TIPSなどでチラッと垣間見ることができます。

それでは最後に、ケプカ本人が語るドライバーのスイングで大切にしていることをご紹介しましょう。

 

①アドレス重視

ケプカはアドレスが正しければスイングも正しくなるという考え方です。

まさに基本中の基本ですね。アドレスにムダがなく姿勢もきれいです。

 

気になる点といえば普通の選手よりスタンス幅がやや広めだということです。

プロゴルファーが「ここ一番」で飛ばそうとするとこのように肩幅よりスタンス幅のほうが広くなります。

ケプカはここ一番→普通(通常)と考えていることがわかります。

 

②アライメント

スタンスの方向を重要視しているようです。

アライメントに関しての解説はこちらをご覧ください。

ショットが真っすぐ飛ばない時はアライメントをチェック!意外と気付かないアドレス・スタンスの向きを正確に合わせる方法とは?

ターゲットに対して真っすぐスタンスを取ったハズなのに「ずいぶん右を向いてたね」なんてこと言われたことありませんか?
また「ナイスショットしたときだけ右に飛んでいく」なんて方もいるかもしれません。それは「正しいアライメント」ができていないからかも。

続きを見る

 

ケプカはドローも打てますが、持ち球は(パワー)フェードです。

目標よりやや左を向き、ヘッドをグリップの外側にキープします。

スローで彼のフォームを見ると、トップが小さい(コンパクト)なことに気づくでしょう。

意識的にそうしているようで、体の正面からクラブ(ヘッド)を外さないで振るイメージのまま身体を左回転させます。

 

③100%のパワーでは打たない

フェアウェイをキープしないとスコアがまとまらないから、意識は90%で振っているんだそうです。

これであの飛距離を出すのだから恐れ入ります。

またPRO TIPSでも紹介されていますが、すくい上げないで上からボールを叩きに行きヘッドを下ろすように気を付けているそうです。

フェアウェイウッドが苦手なアマチュアの方には金言ですね。

 

④逆もまた真なり

ドライバーでフェアウェイが狭いなと思ったら強めにヒットするんだとか。

その時の注意点はティーを高めにセットすること。

地面からボールを離すことで、影響される意識の軽減ができます。

ティーショットのときに、左右に池やOBがあると加減することはかえってマイナスで、いつも通りのイメージで打つことを心がけているというお話でした。

 

まとめ

彗星の如く現れたブルックス・ケプカ選手ですが、とんでもない飛距離とあり得ないくらいの正確性を生み出している理由がなんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。

とくに「フェアウェイが狭い時ほど強めに打つ」「フェアウェイウッドは上から打ち込む」なんて言葉はとても参考になりそうです。

 

「プロとアマチュアでは見ている世界から違うから参考にならない」と考えている方がいますがそんなことはなく、偉人たちの言葉は逆に頭にスッと入ってきます。

他にも参考になる言葉はたくさんありますので、ぜひご自身にあった金言を探してみてください。

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