ゴルフは好きだけど歳を重ねるごとに飛距離が…
アイアンは得意だけどドライバーがどうしても飛ばない…
こんな飛距離に関する多くの悩みを良く耳にします。
本サイトでは「飛距離ではなく正確性重視」によるスコアアップ術を多く取り上げていますが、それでも「ドカ~ン!」と飛んで行ってぐんぐん伸びるビッグドライブは誰もが憧れます。
をひとつの区切りとして目指している方が多くいらっしゃいます。ゴルフ理論をしっかりと理解し体づくりに励めばムリの無い目標ではあるものの、それでも「ドライバーを買い替えればクリアできる」のなら検討の余地はあります。
そんな「憧れの飛距離」をすぐに手に入れることのできる「高反発ドライバー」とは一体どのようなものなのでしょうか?
今回はドライバーにまつわるルールとぶっ飛びドライバーの秘密について迫ります。
ドライバーの規格に関するルール
まずは「ゴルフルール」上で定められているドライバーの規格についてお話をしていきます。
ゴルフはスポーツですから使用する道具にも一定の基準が設けられていて、違反した場合は規則によって罰せられます。
罰則は持ち運んだ場合とプレーに使用した場合で分かれます。
- 持ち運んだ場合:マッチプレーでは1ホールにつき1ダウン(最大2ダウンまで)、ストロークプレーでは1ホール2打罰(最大4打まで)
- 違反クラブを使用したとき:競技失格となる
このようにルールに適合していないクラブの使用および携帯は重い罰則を受けることになるので注意しましょう。
ただし最近ではプライベートでルール適合外クラブを使用する方も増えてきているのが事実です。くれぐれもオープンコンペや競技会などでの使用は控えるようにしましょう。
では違反クラブ、とりわけルール適合外になるドライバーとはどのようなものでしょうか。
主に「ヘッド体積」「反発係数」に違いがみられます。
ヘッド体積
クラブヘッドの体積は460cc(プラス10ccの許容誤差範囲)以下であることが定められています。
ヘッド体積が大きくなるにつれ慣性モーメントの働きも大きくなり、スイングによるフェースのブレを抑えることができ飛距離のロスが少なくなります。同時に重量も増すので強い遠心力をボールに与えることができるようになります。
ルール適合外の高反発ドライバーの中には、480~490ccと規格をオーバーしているものもあります。
反発係数
反発係数とは2つの物体の衝突による相対速度の比率のことで、はねかえり係数とも呼ばれます。
規則では反発係数が0.830までと定められておりますが、高反発ドライバーは0.850~0.880ほどの反発係数となっています。しかし反発係数が高いということは、同時にフェースが割れやすいというデメリットを持っています。諸刃の剣ですね。
このため高反発ドライバーを販売しているメーカーではフェース面の素材にこだわって製造をしています。またヘッドスピードが45m/s以下のプレーヤーを対象としていることが多いです。
高反発ドライバーが飛ぶ仕組み
このようにゴルフ規則に違反しているルール適合外のドライバーを「高反発ドライバー」と呼びます(ルール適合ギリギリの高反発ドライバーもあります)。
フェース部をギリギリまで薄くしトランポリンのような跳ね返りを実現させ、驚きの飛距離を実現しています。
またフェース以外にも工夫が凝らされていて、通常のドライバーよりも長尺のシャフトであったりヘッドの素材もたわみを実現させるカーボンを採用しているものもあります。
これだけの構造を作り上げているため、1本当たりの価格は通常のドライバーより高めに設定されていることが多いです。
飛距離の方程式
ここまででなんとなく「反発係数が高いと飛ぶんだな」とご理解いただけたと思いますが、ここからは実際に数字を用いて説明をしていきます。
飛距離は以下の計算式でおおまかに求めることができます。
ヘッドスピード × ミート率 × 4
たとえばヘッドスピード40m/s、ミート率1.35であれば、
40 × 1.35 × 4 = 216yd
というように推定飛距離を算出することができます。
-
ミート率を上げて飛距離を20ヤードアップさせる3つの練習方法とは?
クラブも同じ身長も同じ、スイングもあまり変わらない、でも飛距離は圧倒的に負けてしまう…その原因は「ミート率」。
ミート率がたった0.05上がるだけで男性なら20ヤード程度飛距離が変わります。
ではミート率を上げるにはどうしたら良いのでしょうか?
ヘッドスピード別飛距離
これはあくまで「反発係数を0.830で計算したときの推定飛距離」であるため、高反発ドライバーを使用するとさらに飛距離が伸びる計算となります。
それをヘッドスピード別に示したのが次の表です。
ヘッドスピード | 通常 | 高反発 |
30 | 162 | 182 |
35 | 189 | 209 |
40 | 216 | 236 |
45 | 243 | 263 |
※ミート率は1.35、高反発ドライバーの反発係数は0.850で算出
一般的に反発係数が0.001上がると1ヤード飛距離が伸びると言われており、0.840なら10ヤード、0.850なら20ヤードも飛びが変わってきます。
また、ミート率とは「ヘッドスピードをボール初速で割った数値」となるため、実際にはさらに飛距離が伸びてくる可能性があります。
高反発ドライバーがおすすめな人
これまでの高反発ドライバーに関する内容をまとめると以下のようになります。
高反発ドライバーの特徴
- ルール適合外なので規則上使用は不可
- 通常のドライバーより10~20yd飛距離が伸びる
- 通常のドライバーより高価である
- フェースを薄くしているので割れる可能性がる
このようにメリット・デメリットが混在している高反発ドライバー。おすすめなのはこのような方たちでしょうか。
- コンペや競技会に出る予定はない
- 友人たちをびっくりさせたい
- 年齢による衰えで飛距離が落ちてきた
- 飛距離が出るのならお金は惜しまない
人気高反発ドライバー
そんな方たちにおすすめの高反発ドライバーはこちらです。
10万円を超えるものもありますが2万円台で購入できるお得なドライバーもあります。再三の注意となりますが、ルール適合外のクラブは規則上使ってはいけないということをお忘れなく。
知る人ぞ知るカタナゴルフのボルティオニンジャプラスは、驚きの反発係数0.8802! Cカップフェースによりインパクト時のたわむゾーンを大きく反発させ、ボール初速を最大限にまで加速させます。 徹底した低重心ヘッドによりボールが楽に上がるようになり、またスイートエリアも広がり優しくヒットすることができます。カタナゴルフ VOLTIO NINJA PLUS
PRGRの「金egg」シリーズ最新作はギリギリまで高めた反発係数に加え、0.830を超える高反発エリアを従来比130%に広げることに成功。 特に上下のたわみエリアを拡大したことで、多少を芯を外してしまってもビッグドライブを実現させます。 シャフトは手元剛性を高め、軽量でもしっかりとした振り心地を確保しています。プロギア SUPER egg ドライバー
高反発ドライバーに興味はあるけど価格が…という方にオススメなのがワールドイーグルのキバモデルドライバー。 定価19,800円(税抜)ながらその実力は、ヘッドスピード40m/sで参考飛距離は260~280yd! ダブル・トランポリン機能により反発性能をアップさせ、さらにヘッド後部のディンプル形状により空気の乱流を軽減させヘッドスピードアップに貢献します。ワールドイーグルドライバー キバモデル
ゼウスインパクトは超大型ヘッド485ccと反発係数0.851の組み合わせ。 振り抜きやすさを重視した軽量シャフトにより、力感なく振っても最適なヘッドスピードが確保できます。 同時に発売された「ゼウスインパクト ボール」を組み合わせることで空気抵抗が2%減少し、さらなる飛びが期待できます。キャスコ ゼウスインパクト