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パー3の攻略は「手前から攻める」のが正解!ショートホールをパー・ボギーで上がるための考え方と練習方法

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ゴルフでいちばんやさしいのは、パー3かパー4か、はたまたパー5かという話題がよく出てきます。

さて、あなたはどんな風に感じていらっしゃいますか?

 

パー3はグリーンがすぐ目の前ですし、なんといってもティーアップできるので簡単そうに感じます。

しかしプロたちは圧倒的にパー3ホールがもっとも難しいといいます。

 

これがプロではなく初心者となると答えは逆で、一番簡単なのはパー3だということになるようです。

理由はいろいろありますが、パー5は長いクラブを使うこと、打数が多いのでミスするリスクが増えるから、などが背景にあるのでしょう。

 

アマチュアにとっては比較的スコアをまとめやすいパー3。

逆を言えばパー3でダボやトリプルを打ってしまっているようではなかなか100切り達成とはいきません。

今回は、パー3ホールの賢い攻め方や考え方、そして練習場で出来るショートホール攻略のための練習方法をお伝えしてまいります。

 

せっかく100が切れそうなのに、パー3で大叩き!!

 

プロたちがパー3を苦手とする理由のひとつには、彼らが競うパー3とアマチュア一般がプレーする国内コースでは、コースデザインの違いがあって単純に比べられません。

まずグリーンまわりのトラップは、ラフの深さ、バンカーの数や難しさ、ピン位置とグリーンの表面のアンジュレーションや速さなど、どれをとってもアマチュアの使用するコースとは比べ物になりません。

 

では通常のパー3ホールの攻め方にコツはあるのでしょうか?

そこまでは良い流れできても、パー3で大きくスコアを崩して今回も100切り断念!という方をたくさん見てきました。

 

せっかくワンオンしたのに、下りのロングパットを強く打ちすぎてグリーンオーバー…

距離は合ってたんだけどサイドバンカーに入り、セカンドショットはホームラン…

力むがあまり思い切りダフって、ボールはレディースティの手前に落ちた…

 

などなど、百数十ヤードしかないのに6~7打と叩いてしまい、そのミスを引きずるかのようにその後はボロボロのスコアになる、なんてこと良くあります。

 

パー3ホールでこういったことにならないようにするためには「狙う場所と選択するクラブ」が非常に重要です。

 

ティーグラウンドに立ったときに勝負は決まる

 

パー3ホールは距離が短く、基本的には全プレーヤーが1打で届く距離にピンが配置されています。

最も多い距離は150ヤード前後でしょうか。

 

したがってアマチュアでも「良い場所にさえ飛べば」パーだけでなくバーディーも夢ではありません。

可能性があるならベタピン、いやいや万が一にもホールインワンも可能性がないわけではありませんから当然ピン狙いがベスト!

 

と思ってしまっているウチはどこかのパー3で大叩きをしてしまうでしょう。

 

基本はグリーンセンター

ピンの位置がどこであってもグリーンを狙うのなら中央がベターです。

グリーンのセンターは、距離だけで考えるとどこにピンが切ってあってもグリーンの半径以内ですから、ロングパットといっても大したことにはなりません。

ショットの精度が半径10m以内だとして、仮にグリーン左サイドにピンが切られていたら、さらに左、つまりグリーンを外してしまうことにもなりかねません。

 

次に良いのは花道狙い

砲台グリーンで急傾斜になっていない限り、花道を狙うことがスコアをまとめるコツです。
(左右にバンカーがないことが条件です)

 

アマチュアゴルファーの多くはプロのようにスピンが効いて吹き上がるような弾道を打つことが難しいので、キャリーでグリーンに落とすとそのあとランが出てオーバーしてしまうことがあります。

したがって、グリーン前の花道に落としてワンバウンド、またツーバウンドでグリーンに乗る道筋が一番グリーンオン率が高くなります。

また、後述のように「手前から攻めること」により難しいパットが少なくなります。

 

ティーを高めにセットすると失敗しやすい

谷越えなどのショートホールでは、ボールを高く上げようとするあまりティーを高くセットアップしがちです。

そうするとフェースの上側に当たりやすくなり、本来クラブが持つ飛距離を出せなくなってしまいます。

 

ティアップはあくまで「地面との摩擦を少なくする」程度の高さに留めておくことをオススメします。

 

クラブ選択の良し悪しで決まる

 

次に悩むのがクラブ選択です。

100ヤード前後の短い距離ならまだしも150~180ヤードくらいになってくると「届かないかもしれない」と思い、ついついグリーンまでの距離よりも大きいクラブを選択しがちです。

 

手加減してのスイングが一番ミスが出る

プロや上級者のようにインパクトを調節して距離をコントロールすることができるなら良いですが、アマチュアの場合はフルショットに近いほうが安定した軌道が確保できます。

クラブは14本ありますが、もし力加減でコントロールすることのほうがうまくいくレベルなら、ウッドもアイアンも各1本あれば用が足りるということになります。

 

もし、6番と7番の間の距離だった場合、迷わず7番を持つことをおススメします。

理由は6番で力加減するときのほうが、圧倒的にミスが高くなるからです。

 

もしどうしても6番アイアンで打つならば、クラブを短く持っていつも通りのスイングを心がけましょう。

 

砲台グリーンはややオープンスタンスで

砲台グリーンの場合は少し考え方が違います。

砲台グリーンの攻め方・攻略法を実際のホールを例に解説/アプローチは転がす?上げる?安全な打ち方とは

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高く球を打げてポトリと落とす必要があるホールの場合は、ティーアップを高くするのではなくオープンスタンスに構えるようにしましょう。

 

オープンスタンスを取ることによってフェースが開き、高い弾道を打つことができます。

またボールはややスライス回転がかかるので、着地後のランが出にくくなります。

 

この場合はやや大きめのクラブ(6番から7番か迷ったなら6番)を持つようにします。

 

手前から攻めるのが王道

 

そもそもグリーンというのはオーバーすると、とんでもない難しいアプローチを強いられるデザインが一般的です。

 

多くのグリーンは受けていることが多く、手前からなら上り傾斜で奥からは下りになることが大半です。

グリーン奥につけてしまうと繊細なタッチのパットが残ってしまい、3パット・4パットの可能性を上げてしまいます。

パー3は常に「手前から、手前から」攻めるのがセオリーです。

 

 

また、ツーグリーンのパー3では「ふたつのグリーンの間」も狙い目です。

そこにバンカーがあるなら例外となりますが、その落とし場所はショットが左右遠近に多少ミスったとしても、最もアプローチがしやすい場所になることが多いからです。

 

 

風を読んで最も適したクラブで迷いのないスイングを

 

パー3は谷越えなど「風の影響を受けやすい設計」のホールが多いです。

どのクラブにするかは距離と風の読みが必要です。

 

まずは、ティーグラウンド・ピンフラッグ・ボールが通過する木々の3点でどのように風が待っているかを確認します。

それぞれがバラバラに吹いているときは特に要注意、上空では風同士が喧嘩しています。

 

風に対してボールが受ける抵抗は、上昇しているうちはないものと考えて大丈夫です。

ボールというのは上昇カーブの頂点までは勢いがあり、失速してから風に流されるものです。

したがって、ピンフラッグ>ボールが通過する木々>ティーグラウンドの順に警戒をします。

風が強い日のゴルフの対策と影響について/アゲインストとフォローではどれくらい飛距離が変わるのか

ゴルフスコアは天候に大きく左右されます。そして特に影響するのが「風」
でも風は目に見えないもの。今回はそんな見えない「敵」に対してどうやって対応していけばよいのか、風読みに関する知識について解説をしていきます。

 

 

また、パー3でのオナーは得てして損するものです。

オナーの打ったボールと風の影響を見逃さないようにしましょう。

打ち方の違いは多少あっても、ボールが失速してからの流され方は大体同じものになります。

 

ワンオンが最短の攻略ルートとは限らない

 

もちろんベタピンが一番良いに決まっていますが、100切りを目指すためには何もワンオンを目指す必要はありません。

100切りを目指すためのゴルフ脳を鍛える!でも書きましたが、ダボペースを維持したまにボギーが取れるようになれば100切りはもうすぐです。

 

パーというリターンの代わりにトリプルボギーのリスクを背負うよりは、なるべくリスクを少なくしていく攻め方のほうがスコアは安定していきます。

 

ワンオンさせることより打ってはいけない場所を先に考える

度合いの程度は人それぞれかもしれませんが、パー5のドライバーショットよりパー3のティーショットのほうがキツイという方のほうが多いようです。

それも当然で、目の前にピンが見えているしティアップした好条件がある、何しろ同伴者たちにズラッと取り囲んで固唾(かたず)をのんで見守っていますからね、大変な緊張感がプレッシャーになります。

みんなが見ているから「ど~してもワンオンさせなければ!」とつい考えてしまいます。

 

むしろ「外すならあそこはダメ、手前のファットゾーン(安全地帯)ならパーかボギーが取れそう」という冷静で落ち着いた判断ができる人とできない人は、最初からメンタル(力み)に差が生じて結果のスコアに現れます。

 

 

ボギーで上がることを第一に考える

ゴルフとは不思議なもので、パーオンした人がボギーでアプローチからパーをとるなどという例は枚挙にいとまがありません。

先ほどから並べているように、要はグリーンを外すにしても外した場所次第、攻略ルートがクレバーならいいのです。

 

どのルートが一番ボギーを取りやすいのか、まず最初に考えるようにしましょう。

2オン2パットを最初から狙っていきます。

 

グリーン周りのハザード(バンカーやOB)がない場所に狙いを定めてショット、アプローチでピンから10ヤード圏内に寄せることができれば、たいていのパー3ではボギーが取れます。

 

また、アプローチではあまり傾斜を考えずピン方向に打ち出すようにしましょう。

 

傾斜を考えすぎると先ほどの3パットのリスク同様、イメージ通り落ちなかったときに下りのパットを残してしまいます。

 

ピンに向かって転がったボールは多少曲がっても、必ずグリーン面の低いほうに転がりますから、次は必ず上りのパッティングとなるわけです。

後のことを考えると、1mの下りより1.5mの上りのほうがはるかに有利です。

 

外し方によってですが、時には乗せないほうが有利になることもマネージメントのひとつと記憶してください。

 

パー3攻略に効果的な練習方法

 

打ちっぱなし練習場に出かけたときにオススメの練習方法を2つ紹介します。

 

シミュレーション・ショット①

ターゲットとなるグリーンをひとつ選びます。

仮にその距離が自分の7番アイアンの距離でピッタリなら、そのクラブでグリーンのなかにピン位置をいくつか想定して打つ練習です。

 

高さのあるボールを打つ

グリーンが固い時を想定して、手前に落とせる高さのあるボールを打ちます。

オープンスタンスでフェースをやや開いてショットし、着弾後にややスライス回転でボールが止まることを確認します。

 

アゲインストの風を想定

風の影響を極力受けないショットの練習です。

ボールの位置をいつもより1~2個分右足(右利きの場合)に置き、クラブフェースがやや立った状態でショットをします。

クラブヘッドをボールにぶつけることだけに意識し、フォロースルーは気にしなくて大丈夫です。

いわゆるパンチショットの練習です。

 

 

シミュレーション・ショット②

スマホで撮影したティーグラウンドからの景色を18ホール見ながら行う方法もあります。

 

 

谷越えやグリーン周りにバンカーがある風景を目に焼き付けながらショットをすることで、自分の中に緩やかなプレッシャーを持たせることがコツです。

 

この練習はパー3だけでなく他のホールでの練習にもなるので、今度ゴルフに行った時に撮り溜めをしてみてください(スロープレーにならないように注意)。

 

パー3の攻略法のまとめ

 

 

パー3は大きく括ると「パー4の2打目以降」「パー5の3打目以降」とも捉えることができます。

したがってパー3を攻略することはパー4にもパー5にも良い効果をもたらしてくれます。

 

ドライバー+パー3といったところでしょうか。

 

ショートゲームを制することはゴルフ上達の近道でもあります。

ぜひ紹介した攻略法や練習方法を実践して、自己記録更新を狙ってください。

パー4の攻略方法はこちら

パー5の攻略方法はこちら

ゴルフ初心者100切りナビの歩き方










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