ゴルフとは面白いもので、最初の頃は140~150と叩いていたのに、ラウンドする回数が増えるにつれ130,120とスコアが良くなっていきます。
ところが110を切ったあたりからピタッと更新が止まり、100を切れずに足踏みしている方をよく見かけます。
ゴルフスコアを良くするための一番の方法は、なんといっても「練習」ですが、実は100を切る程度まではそこまで実力を要することはありません。
150ヤード先にある直径20mの円内に、10球中5球程度打てる実力があれば、あとは考え方次第で100を切ることは出来るのです。
ゴルフ場には様々な形状・距離のホールがあります。
短いホールはパ-3、長いホールはパー5と「規定打数」が設けられていますが、最も多いのがパ-4です。
通常18ホール中14ホールがパー4ですので、パー4を攻略することがスコアアップのための最優先課題となります。
さて、今回は「ゴルフ初心者がパー4でスコアをまとめるための考え方と攻略方法」について書いていきます。
今までなんとなくプレーしていたパー4のホールも、考え方次第で一気に景色が変わってくることでしょう。
パー4といえど世界には様々なホールがあります
前述した通り、通常18ホール中14ホールがパー4となっているコースがほとんどです。
しかし、パー5からパー3の距離制限も18ホール中にいくつづつ組み合わせるかなども正式な決まりはありません。
だから210ヤードのパー4があるかと思えば、230ヤードのパー3(USGAは250ヤード以下を推奨)があっても一向に問題ないわけですね。
ちなみに、2007年の全米オープン会場となったオークモント・カントリークラブの8番パー3は288 ヤードありました。
パー4でいうと、2008年にやはり全米オープンが開催されたトーリー・パインズの6番ホールが515ヤードで知る限り最長距離です。
なお栃木県の皐月ゴルフ倶楽部佐野コース(7番ホール)には、なんと964ヤードのパー7があります。
ウッドやユーティリティを何回使ったら到達するんでしょうね!?
皐月ゴルフ倶楽部佐野コースの詳細はこちら
パー4を攻略するための5つのアドバイス
それではこれから実際に「どのようにしてパ-4を攻略していけばよいのか」について解説をしていきます。
特に④と⑤については、すぐに実践できるうえに確実にスコアがアップすることでしょう。
①パー4には様々な距離のホールがある
パー3は目前にグリーンがあり、通常はショートアイアンなどはじめからアプローチクラブを持っています。
パー5はとにかく着実にフェアウェイに運ぶこと、絶対に打ってはいけない場所をシッカリ念頭に置くことがティーショットの鉄則です。
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初心者がパー5をボギーで上がるための5つの攻略方法/もう飛距離なんていらない
パー5での大叩きは初心者に限らず中級者でもよくやってしまいます。
その理由は「ミスを取り返そう」という心理が働くからです。
ではどうすれば大叩きを無くすことができるのか、そして初心者でもパー5をボギーで上がるにはどうしたらよいのか、今すぐに始められる5つの攻略方法について解説していきます。
それらのホールに比べると、パー4というのはもっとたくさんの思考回路を駆使する必要があります。
まず考えることが距離は何ヤードあるかです。
300ヤード前後ならドライバーでかっ飛ばして2打目はウェッジでと考えるか、あるいは6番アイアンで150ヤード先のフェアウェイにレイアップするという作戦もあります。
初心者の方で400ヤードを越えるパー4は難易度が高いので、一瞬で「ここはパー5ホール」と思考回路のスイッチを切り替えましょう。
最初から6打、もしくは7打で上がることを想定することで余計なプレッシャーをかけずに済みます。
400ヤードは3で割ると1打133ヤード、これなら7番~8番アイアンでイケそうですね。
気が楽になった分だけは力まなくてすみます。
ティーグラウンドにたったらパーを狙えるのかボギーまたはダボで良しとするのかの判断があとあとのスコアに関係してきます。
逆に最初から楽な気持ちでホールに立ち向かうと、残り100ヤードのアプローチなどがピタッといったりするものです。
何でもかんでもパーと考える人は、あっけないほど簡単に大叩きするものです。
②コースレイアウトと風の確認を行う
ティーグラウンドではコースレイアウトと風を確認します。
1.OB杭は見えますか?
ブラインドホールといって、2打目から先のグリーン方向が見えにくいホールがあります。
セルフでラウンドするときも、必ずコースからレイアウト図が出され、ピン位置まで記入されていますから確認しましょう。
2.池はありませんか?
池で注意したいことは、必ずしも目の前に広がっているとは限りません。
ちょっとした斜面の陰になる池はたくさんあります。
池ポチャした後で「あそこは池なの?」という方もいますがまさに不注意で、その後のプレーの流れを悪くします。
見えない池に入ると、紛失球になることがあります。
③見えないハザードに要注意
1.フェアウェイバンカーはありますか?
フェアウェイバンカーはドライバーでのティーショットで少しミスすると入る場所に設計されていることが多いです。
概ね180~220ヤード付近で、捕まってしまうと2オンはかなり困難です。
打ち下ろしなどの景観が良いティーグラウンドなら良いですが、たいていの場合「見えない」ことが多く、ティーショットを打つ前に必ずコースガイドをチェックしておきましょう。
2.ドッグレッグに注意
ゴルフ場は錯覚の集まりです。そういう風に設計されています。
なんだか近いなと思ってショットしたらショートしたり、またその逆なども良く起こります。
ドッグレッグコースも錯覚により近く見えたり遠く見えたりすることがあり、せっかくドライバーでナイスショットをしても突き抜けてOBなんていう勿体ないことをしてしまいがちです。
ドッグレッグホールのセオリーは、右ドッグなら左サイド・左ドッグなら右サイド狙いです。
真っすぐ打った時に突き抜けないクラブ選択をしたうえで、どちら再度に曲がっているかを確認してショットをするようにしましょう。
④ラウンド中に得意クラブをつくる
ゴルフは平らなところばかりで打つことは出来ません。
また、目の前に広がる池やバンカーなど視覚的なプレッシャーも相まって、練習場通りのショットはまず打てないと考えたほうが良いでしょう。
そのため、最初の数ホールは「その日の得意クラブをつくる」ことに集中していくことをオススメします。
日本のゴルフ場はレギュラーティからなら平均350ヤード前後の距離です。
最初の数ホールは「あえて」3オンすることを目標にクラブ選択をしてみてください。
- 7番アイアンで140ヤードなら2打で280ヤード、アプローチは70ヤード
- 8番アイアンで130ヤードなら2打で260ヤード、アプローチは90ヤード
このように序盤は「できるだけ同じクラブを選択」できるように距離を合わせていきます。
3~4ホールもすれば、どの番手がその日一番しっくりくるか掴めるようになり、後半もそのクラブでのショットに自信が持てるようになります。
⑤全て「ゴロ」でグリーンに乗せるという考え方
パーオンにこだわるゴルフは、80台になってからで大丈夫です。
まだ100を切る寸前で伸び悩んでいるなら、セカンドショットはムリして乗せるより、最初からファットゾーン(安全地帯)を狙うゴルフが正解です。
セカンドショットはグリーンに乗せることを考えるより「サードショットは転がしてグリーンに乗せる」ことをイメージして打つと、スコアがまとまるようになってきます。
たとえば残り70ヤードでバンカー越えのショットが残った時は、ムリしてグリーンを狙わずに花道とグリーンの境界線あたりを狙うようにします。
グリーンに乗ったら最悪3パットでもボギー、乗らなくてもアプローチで寄せて2パットボギー、ぐらいの感覚で「常に次の1打を簡単にする」ことを意識しましょう。
また、アプローチは上げるのではなく転がすランニング・アプローチが最も簡単です。
花道からのアプローチなら距離によってはパターで行うことも出来ます。
パー4攻略法のまとめ
ここまで解説してきたように、あまりピンにばかりこだわった距離と方向だけを念頭においてはミスが増えます。
前述したように、実践でのショットは様々な要因により練習場のようにはいきません。
そのため、とにかく「簡単に打てる場所」を探しながらコースマネージメントしていくことがスコアアップの秘訣です。
自分の技量に合わないで、大きな林を越そうというショットを試みる方はたくさんいます。
いわゆる「ギャンブルショット」ですね。
もちろんそういった楽しみ方があるのもゴルフの魅力ですが、ハイスコアを更新する喜びはゴルファーにとって至福の時でもあります。
100をなかなか切れない方は、ここまでのアドバイスを胸にぜひ一度実行してみてください。