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ティアップの高さはどのくらいが良い?低スピンで飛距離を伸ばす裏技とは?

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冬のゴルフに行った時のこと、数日前に降った残雪があったのでひと掴みしてきてティペグの代わりにしたことがありました。

ゴルフは自然と共存していますから、そんな光景は風情があるものです。

皆さんもパー3などで、近くの雑草など摘まんでやってみると意外と面白いかもしれません。

 

アメリカにジョン・デーリーという、飛ばし屋でド派手ファッションな人気プロがいます。

ジョンがゴルフを始めたのは4歳の事で、テレビで見たジャック・ニクラウスの物真似からだったとか。

 

1991年はツアー初参戦の年でした。

その年の第73回の全米オープン、ほとんど出場の可能性のない補欠9番目の枠で自宅待機していたところ、前日の夕方に「出られるが今から来れるか?」の知らせが飛び込み、寝ないで自動車を運転し会場入りしました。

 

そして、デーリーは練習ラウンドもしないで「いきなりメジャー優勝」してしまったのです。

そんな武勇伝をお持ちの飛ばし屋のジョン・デーリーがプロアマ戦でご一緒した初心者の女性に質問をされました。

「どうしたらボールを遠くに飛ばせますか?」

するとデーリーは

「そうね、ティをすこし前に倒すといつもより飛びますよ」

 

なぜ少し前にティを倒すだけでボールが飛ぶようになるのか、デーリーの言っていたことの核心は何なのか、これから詳しく解説をしていきます。

 

まずはドライバー基礎知識を学ぶ

 

あなたはドライバーショットを打つときに、いつもどんなことを基準にティーの高さを決めていますか?

なんとなくいつもアバウトに…という方も、段付きティーだからあまり考えていません…という答えもありそうですね。

 

まずティアップの高さによる効果を知る前に、ドライバーの基礎知識を理解しておくと良いです。

 

ドライバーやフェアウェイウッドにはフェース中央がやや膨らんだ構造になっていることにお気づきですか?

これは「ギア効果」を期待した構造であるからです。

 

フェース横方向の曲面を「バルジ」、フェース縦方向の曲面を「ロール」と呼びます。

 

中央が膨らんでいると「真っ直ぐ飛ばないんじゃないか?」という疑問が出てくると思いますが、実際には反対のことが起こります。

 

トゥ側(外側)に当たるとボールは右方向に飛んでいくような気がしますが、この時ドライバーのヘッド部分は時計回りに動き、その反作用としてボールは反時計回り、つまりフック回転がかかります。

同様にフェース上部にボールが当たった場合は、ヘッドは跳ね返される動きをするので、その反作用でボールは順回転(実際にはバックスピン量を抑える程度)となるわけです。

 

 

ギアのような動きをすることから「ギア効果」と呼ばれています。

 

つまりトウ側に当たったボールはフックし、ヒール側に当たったボールはスライスしやすくなり、結果的にまっすぐ行くように研究された科学です。

このギア効果を知っておくと、次の「ティアップの違いによる打球への影響」を理解しやすくなります。

 

ティアップの違いによる打球への影響

 

一般的には構えた時のドライバーヘッドのクラウン(ヘッド上部)が、ボールの赤道あたりの高さにセットするのが一番良いとされていますが、あくまで「一般的」であって、自身のスイングに合ったティの高さを選ぶのが重要です。

 

◆スイング軌道による違い

まずはスイングによる違いでどう変わってくるのでしょうか。

一般的には「インサイドイン」のスイング軌道が理想とされていますが、ここでは初心者にありがちな「アウトサイドイン」と「インサイドアウト」の軌道での違いについて考えていきます。

 

アウトサイドイン軌道の場合

このタイプはアップライトなスイング(いわゆるタテ振り)になりますので、あまり高いティアップをしてしまうとヘッドがボールの下に入ってしまうテンプラボールのリスクが高くなります。

この場合、ティはやや低めにセットすることが望ましいです。

練習場でゴムのティを弾くような音がする場合は大抵アウトサイドインのスイング軌道になっています。

 

インサイドアウト軌道の場合

逆にインサイドアウト系の軌道はアウトサイドイン軌道に比べ、クラブヘッドが最下点に到達するのが早くなるので、アッパーブローになりがちです。

そのため、ティを低くしすぎるとダフリや右へのプッシュアアウトが多くなるでしょう。

インサイドアウト軌道はボールを掴まえやすくフェース面も被せ気味になってしまうこと多いので、比較的高めのティアップにすると良いでしょう。

 

◆スイングスピードによる違い

スイングスピードによって得られるギア効果は変化します。

 

速めのスピングスピード

ヘッドスピード45m/s以上出せる方がドライバーで打った場合、フェースの芯か数ミリ下に当たったボールは低く飛び出したまましばらく浮上せず、20~30ヤード低空飛行して急激に上昇する飛行機の離陸のようなプロっぽい弾道になります。

ただし、このボールはギア効果によりバックスピンの量が増えるため、吹き上がる方向にパワーが分散されてしまうためランはほとんど期待できません。

 

遅めのスイングスピード

ヘッドスピードのない方の場合はギア効果をあまり得られないので、フェースド真ん中より数ミリ上方のほうが距離が出やすい傾向にあります。

また、最近販売されているドライバーは、ややスイングスピードが遅い方に向けて作られているモノが多く、スイートスポットが真ん中よりもやや上にズレている場合があるので、スイングスピードが遅い方は高めのティアップがオススメです。

 

 

◆ボールコントロールによる違い

ティの高さは打ち分けるボールの種類によっても向き不向きがあります。

 
ドロー系のボールを打つ場合

ドローボールを打つコツはインサイドからクラブを振り抜く必要があるので、前述の「インサイドアウト軌道」と同様の注意が必要です。

やや高めのティアップをすることで「ダフリ」の心配がなく、しっかりと振り抜くことができるようになります。

 

フェード系のボールを打つ場合

パワーフェードやインテンショナル・スライスを打ちたいときは、ティをやや前倒しにセットしたほうが効果的です。

ボールにやや右回転のスピンを与えるために、インサイドのフォロースルーが必要不可欠です。

ボールがいつもよりやや飛球線側にあることでインパクトまでは真っすぐ、インパクト後は体に巻き付くようなスイング軌道が実現できます。

 

 

オススメのティペグ

 

それではオススメのティペグを紹介します。

 

①ゼロフリクション・ティ

 

 

ゼロフリクション・ティは、ボールの接する部分が3枚の羽根のようになっていて、ボールの摩擦を抑え余分なスピンが生じません。

USPGA公認ティなので安心です。

 

②マグネットティ(ブリヂストン)

 

ティーの中央付近で二つに分解され、それぞれが紐で繋がっているのでティが折れることなく、またダフってもティが飛んでいかないので紛失の心配もありません。

また段付きなので、いつも同じ高さに調整することが可能です。

 

③ナナメッティ・プラス

 

冒頭にあったジョン・デーリーの話は、ティを前にすることでその分だけ前に飛ぶというジョークですが、実はその核心は「前にズラすことでスピン量が減る」ということをデーリー自身が体感していたからこそのアドバイスだったのかもしれません。

 

ナナメッティ・プラスはスピン量が減るだけでなく「普段振り遅れてスライスしていまう」方にもオススメです。

普段のティを使用すると、ティが刺さっている場所に合わせてインパクトを迎えようとしてしまい振り遅れてしまう方も、このティを使うことでいつもよりボールが前にあるので丁度良いインパクトを迎えられるようになります。

 

ゴルフのティアップのまとめ

 

いつも失敗してしまうティショットは、実はティの高さが原因かもしれません。

またティグラウンドの地面は芝生になっているので、練習場と同じ高さに設定していても芝生の分低く見えてしまいがちです。

 

ティショットに限りませんが、ゴルフはミスするんじゃないかと不安を感じてしまうとミスショットの確率が上がります。

また、その日の調子によっても微妙な変化があるので、その日の調子に合わせて何種類かティペグを用意する方法もオススメです。



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