習い事を始めればどなたでも早くうまくなりたいと思います。
他人に「趣味は?」と聞かれたら「ゴルフです」と胸を張って言いたい、「スコアは?」と問われれば「90台です」と答えられたらいいですよね。
いろいろな習い事はそれぞれ独自の楽しさと難しさがあります。
ゴルフもまったく同じ、楽しさにハマるということは「うまくなる魅惑」のとりこになるからに他なりません。初心者を卒業し「120」から「100切り」を目指す方々に、今回はうまくなるための7つのコツをご紹介します。
100切り達成者は35%、90切りは31%
ゴルフダイジェスト・オンライン会員のデータでは、ゴルフスコア100以上の方が2年以内に100切りを達成する確率はおよそ3分の1である35%とされています。
3人に1人が100切りできると考えるか、それともそのうち2人が達成できないと考えるかは人それぞれですが、注目すべきは100切り達成者のほとんどが90切りも達成している点です。
実は「スコア100切りと90切り」にはあまり壁が無く、ある程度コツを掴むと上達のスピードはグッと上がってきて、スコア100を切ったその次ラウンドで90も切ってしまったなんて例も少なくはありません。
それだけゴルフ初心者と中級者の間には大きな壁があり、そこをクリアすることであっという間に90切りの仲間入りも見えてきます。
では、100切りをできないゴルファーには一体何が不足しているのでしょうか?
スコア100切り7つのコツ
同じ時期にゴルフをスタートしたのに、人によってうまくなるペースって違いますよね。やはり運動神経やフィジカルなこと以外に、何らかの理由があるわけです。
- 体が柔らかいから?
- スポーツをしていたから?
- 背が高く力持ちだから?
いえいえ、本格的なアスリートならともかく、100切りや90切りには能力の差は関係ありません。強いて言うなら「飲み込みの早さ」「常に考えて練習している」といったところでしょうか。
以下の7つのコツを知ることで、これまでのゴルフに対する考え方がガラッと変わり、上達スピードもこれまでとは段違いとなるでしょう。
1.まずは基本が大事
当サイトでもちょくちょく記事にしている「ボールコントロール」
グングン伸びていくドローボールや、力強く舞い上がっていくパワーフェードなど、いつかは打ってみたいショットですよね。
また、キュキュッと止まって戻ってくるバックスピンなども憧れます。
でも、ゴルフにおいて真っ先に大事なことは「基本」の習得で、つまらないけど一番重要なことから始めるべきです。
おかしなことに、上級者やプロたちほど基本に戻っては練習を重ねます。逆説的ですが、初級者ほど色んなショットにチャレンジをして基本をおざなりにしている傾向があります。
しっかりと基本をマスターして、ゴルフのメカニズムを理解することに注力をしましょう。
ゴルフスイングの基礎を学ぶ
2.イメージトレーニングの重要性
ゴルフって不思議なスポーツで、止まっているボールを打つだけなハズなのに「振り遅れ」たり「空振り」したりしてしまいます。
また、打ったボールがとんでもないところに飛んでしまったり、ボールの手前20cmの土を思いっきりダフってしまいます。
何故こういったことが起きてしまうのでしょうか?
これは「良いショットのイメージができていない」からです。
つい「飛ばしたい」とか「ミスして池ポチャしたくない」というメンタル的にプレッシャーとなる事ばかり考えてしまい、大事な「こういう当たり方をすればこの角度でボールが飛んでいく」というイメージを忘れてしまいます。
またこのイメージづくりは、本番だけでなく打ちっぱなし練習場での1球1球にまでこだわってやっていく必要があります。
3.自分の得意分野をつくる
ゴルフクラブはパターを含めて最大14本までバッグに入れてプレーすることができます。様々な距離やシチュエーションに対応するためですね。
でも14本を全て入れる必要もないですし、フル活用する必要もありません。
「もったいない」精神がそうさせるのか、練習場ではつい持ちクラブを全て練習してしまいがちですが、パターを除いた13本のクラブを練習したら、たとえ200球打ったとしても1クラブ当たり15球ほどです。
これでは効率の良い練習とは呼べませんし、なにより得意クラブをつくることができません。
本番で良く使うクラブは4~5本で、当サイトでは「100切りまでは使うクラブは3本で良い」と解説しています。まずは自分の得意クラブを作ることから始めましょう。
また、人によっては「パッティングは得意なんだけどなぁ」とか「アプローチには自信がある」といった方を見かけます。
これはゴルフというスポーツにおいては非常に有効ですが、欠点を補おうとドライバーばかり練習しているのは宜しくありません。
むしろ自分の得意なシチュエーションをどうやって作っていくかに注視してコースマネジメントを行うことで、スコアが大幅に改善していきます。
得意分野をつくるためには
4.メンタルの強さを鍛える
ミスショットを引きづっていませんか?
ゴルフは心的な抑揚はあなたの助けになりません。過ぎた失敗を早く忘れ、次のショットに切り替える心の持ち方を訓練しましょう。
そうすると目の前のショットに専念でき、必ずチャンスに繋がってくるものです。
ラウンド中に一気一憂することはあなたのゴルフの助けにはなりません。
ミスショットのたびに血圧を上げる方もいらっしゃいますが、もっと広い心でプレーを楽しむゆとりが必要です。
ゴルフはその1打ですべてが決まるわけではなし、18ホールという長丁場ですからね、マラソンレースのように考えればいいわけです。
少々のことで挫けない心を維持していると、必ず次のナイスショットに結びつくことを信じましょう。
5.ゴルフは確率で考える
ゴルフはナイスショットを何回したかというより、いかにミスショットを少なくするかというゲームです。
たとえば50%の確率でフェアウェイに乗る200ydと、70%の確率でフェアウェイに乗る150ydのショットは一体どちらに価値があるのでしょうか。
答えは後者です(50%×200=100yd、70%×150=105yd)。
このような考えを持ってプレーするのとしないのとでは、スコアに大きな差が生まれます。
「ミスショットの許容範囲を知る」ことで確率の高いゴルフをプレーすることができ、自ずとスコアもアップします。
6.コースマネージメントの重要性
ゴルフは「あるがままに打つ」スポーツですから、池やバンカー・サイドに生い茂っている草木といった障害物を乗り越えてカップインを目指します。
道中、様々なハザードがあなたのプレーを邪魔してきます。
打ちっぱなし練習場では良いショットが打てるけど本番では散々…という方は、この基本概念を疎かにしています。
どんな局面でもピンに向かって一直線、といったプレーではスコアがまとまらないのは当たり前、ここは一旦基本に返ってコースマネジメントを覚えるべきです。
スライスしたボールが林の中に入ってしまった時、アッサリと横にレイアップするのが上級者、なんとか木と木の間を狙うのが初級者です。
林に入ったりライが悪かったらコースに対し「ゴメンナサイ」と負けたふりをすると結果的にスコアはまとまります。
7.ゴルフのメカニニズムを知る
これまでの通り、ゴルフは「気合い」とか「練習した分だけ上手くなる」ということはありません。
特に最近、ゴルフは科学的アプローチで研究しつくされています。
ドライバーで例えれば、フェースのトゥー(先端)側で当たったボールは一見右に飛んで行きそうなものですが、ギア効果が働くことでサイドスピンが生まれ、実際には左へ飛んで行きます。
パターでいえば、プレーヤーによって違うストロークにそれぞれマッチしたモデルも発売されています。
ボールがなぜ何百ヤードも飛ぶのかということが理解できれば、これまでのような力に任せたスイングでは無くなりますし、飛びの計算式が分かればミート率の重要性も理解できます。
ゴルフのメカニズム
ゴルフ100切り達成のための7つのコツまとめ
ゴルフ100切りを達成するためのアドバイスをしてきました。
冒頭でも触れましたが、2年以内にスコア100を切れるのは約35%と一見高い壁のようにも思えます。
でも、ただ漫然と練習をしていた人とそうでない人では、これまで説明してきた通り、明らかに差がつきます。そう考えれば35%という数字も限りなく100%に近づくのではないでしょうか。
100を切り、やがて90をクリアする段階になってくると、これまでと違ったゴルフの楽しさを感じるようになります。それこそチェスや将棋のように戦略を立ててゴルフコースに挑むことも出来るようになります。
今回の記事がゴルフライフの良い刺激になれば幸いです。